1983/9/1 雑誌「週刊実話」女子プロレス特集　記者は変態っぽい

----------------------------------------------------

水着の下はおそらくノーパンであることは間違いないが、あのデルタのふくらみはなんともいえない。女子プロレスラー最大の色気はあそこに集中しているといっても過言ではない。
そこからさらに想像をふくらませていくと選手ひとりひとりについて、この選手はやれ下付きだ、いや、あの選手は上付きだというところまで議論は発展し、興味は尽きない。
人気ナンバーワンのミミ萩原ことミミちゃんなどはあの水着の感じからいくと、どうも下付きの予感がするよ。そうすると、ミミちゃんを攻めるにはワンワン・スタイルがいいということになる。ここまでくると、少し異常性をおびてくるが・・・。
女子プロレスラーの躍動ぶりをみていると、あれこれ想像をかきたてられる。

----------------------------------------------------

ベビーフェイスの長与千種
もうひとり、機の良さを感じるレスラーに長与千種がいる。
彼女は見るからにベビーフェイスの顔をしており、赤ん坊というか、わんぱく少女がそのまま大きくなって、プロレスラーになったという、そんなイメージをもたらう可愛い子である。

リングの彼女は非常にプロレス的魅力に富んでおり、彼女のプロレスに魅かれてファンになった人は多い。彼女はまだ中堅にすぎないが、長州力、アニマル浜口のような女子プロ版"維新軍団"のように強い意思と向上心を感じさす部分があり、夢が一杯である。さながら女剣士という感じで、これからますます色気を発散、ファンをしびれさせてくれそうな選手である。
リングに木刀を振り乱し、人のいやがる狂乱ファイトを展開するのがデビル雅美である。
つい顔はまさしく悪にピッタリである。長いアゴを突き出し不敵な"デビル・スマイル"で、ミミなどを徹底的に痛ぶる姿は、もう、執念としかいいようがない。
こんなに憎まれ、ファンから罵声を浴びている選手もめずらしい。大きな胸、大きな太モモ、健康的な肌、もう、ぞくぞくするほど吸いこまれそうになる。しかし、リングでの悪役ぶりについ我々はだまされそうになるが、ポスターの写真その他を見ると、案外、デビル雅美が一番女性らしいタイプかもしれない。それは彼女の目である。あの一見、こわそうな目の裏には、優しい女の姿が隠されててるところが、女子プロのもうひとつの魅力である。
しかし、本当をいうと、彼女たちは、男のプロレスに比べて、あまりにも、選手寿命が短いのである。花の命は、短くて、パッとリングに咲いて散る彼女たちの姿は、同情心なくして見られない。今日、いたと思った選手が、半年ぶりに会場に行くと、もう、いなくなっていることも珍しくない。----------------------------------------------------

--------------------------------------------------

家庭的に恵まれない人多い女子プロ選手

しかし、逆に考えてみると、入り代わり、立ち代わり、若いギャルがどんどんはいってくるのも、楽しみのひとつである。彼女たちは試合が始まると、セコンドについて一生懸命、先輩レスラーたちの試合ぶりを見ているわけだが、このセコンドについた新人選手の表情を見るのも、女子プロレスの大きな楽しみのひとつである。
彼女たちが、リングで行われている試合にどんな感情の動きを示しているか? それが素直に出ているからである。
女子プロレスは、だから、試合だけに注目してはならないのである。セコンド陣の表情もあわせて見るというのが、もうひとつの楽しみ方である。
それに、女子プロレスがなにより、人々に好感を持たれているのは、20代前後の女性が青春の持つエネルギーを、これ以上ないほどリングに叩きつけていることであろう。
彼女たちは、往々にして、家庭に恵まれない人が多いという。これは男のプロレスでも共通していることで、つまり、両親のどちらかがいなかったり、あるいは、両親が健在でありながら、離婚しているとか、そういう普通の家庭環境の中で、なんの苦しみもなく育ってきた人間はまず、女子プロの門を叩かない。
女子プロレスにもし色気というものがあるとするなら、もちろん、水着の下からこぼれる豊かな乳房とか、あるいはデルタ地帯のふっくらした盛り上がりとか、多くは肉体的なものに目がいきそうだ、実は、このむなしい青春のやり場のない彼女たちのエネルギーの発散こそ、本当の色気といえなくもない。それに、女子プロレスラーは強いことも大事だが、やっぱりルックス、プロポーション重要なポイントになる。普段あまり目立たない平凡な彼女たちが一度、リングに上がると、素晴らしい輝きと美しさをみせることである。
これは彼女たちがスポーツをやるというか、汗をかくことに全力を傾けているいちずな姿が、そのように人を輝かすわけだが、その輝きがまた、なんともいえずにセクシー。

--------------------------------------------------

一番最後のページの上に松本香の写真が見にくいですが、掲載されていました。(^^;