
ジャパン女子プロレスさんのYoutubeより
AJW 1983 岡山武道館 デビル雅美・松本香 vs 大森ゆかり・ジャンボ堀
10:00くらいから
(↓AIでフルハイビジョンに変換した動画です。試合のみ抜粋)
今回は1983年の試合と思われるデビル雅美とパートナーを組んだ松本香の試合を見ていこうと思います。
大森&ジャンボ堀がWWWAタッグ王者となっていることから、1983年の後半だと思います。
まずは松本の登場。
後ろから白髪に般若仮面のデビル雅美が付いてきています。妖艶さがにじみ出るデビルは、やはりヒールが似合っていると思いますね。
ヒールチームとは対照的に、可愛いガウンで登場のジャンボ堀、大森ゆかりのWWWAタッグチャンピオンチーム。大森ゆかりは順調にエリートコースを歩んでいます。
志生野アナ「異様な雰囲気を青コーナーをご注目ください」
志生野アナ「まず松本香選手、デビル軍団のNo.3の松本香」
志生野さんから「デビル軍団のNo.3」と言われているので、この頃はマスクド・ユウよりは上の扱いなんですかね。
志生野アナ「そして紫のガウン、般若の面、デビル雅美選手が紹介されました」
志生野アナ「とにかく今、デビル雅美選手が全日本女子プロレスの本当に実力者といいますか、No.1選手であります」
志生野アナ「般若の面をつけて、なんとも異様な雰囲気で登場して参りましたでしょ。」
ゲスト「あれは自分で考えるんですかねー?」
志生野アナ「そうなんでしょうね。とにかく色んな演出を女子プロレスの選手は自分でやっていいことになっていますからね」
ゲスト「目も楽しめますね。みなさんカラフルなご衣裳で」
志生野アナ「そのあたりが女子プロレスの一つの魅力かも分かりませんけれども」
ジャンボの水着はカワイイ系、大森のは宇宙っぽい格子の面白い柄。この水着は印象にあるのでよく着ていた感じがします。少しヒールっぽいですが(^^;
デビルは紫一色。なんだかんだで、松本の水着は一番カラフル系。毎度着こなし度のレベルが高いです。ワニの時も目立っていましたし。
松本香時代は、目立とう精神からくるオシャレな水着を着る傾向があり、水着で目立とうとしていたのかもしれません。
ゴングが鳴り、いきなり場外乱闘へ。
相手はWWWAタッグ王座の大森とジャンボです。まずは放送席に同期の大森を叩き込みます。
放送席側のほうが、カメラに映るのでいいですね。デビルとジャンボのほうはあまり映ってないです。(^^;
志生野アナ「誰もリングの上におりません」
志生野アナ「早くリングに戻ってください」
志生野アナ「早く戻って、あやや!!!!」
志生野アナ「何か、放送席とリングを間違えているような今日の選手たちであります」
大森ゆかりが志生野さんの上に乗っかってしまい、放送席は大混乱。
その後、ようやくリング上への闘いへ。
この頃の松本の18番である、2段ロープからのヒップドロップ。分かりやすい重量攻撃です。
志生野アナ「松本香選手がヒップドロップを敢行しておりますけれども」
志生野アナ「この人は90kgあるんです。体は小さいけど。凄いですよ。いま体重では一番なんじゃないですかね」
志生野アナ「それでも髪の毛のあたりにお洒落をしてますでしょ」
志生野アナ「ね、かわいいでしょ?」
ゲスト「たまにニコッとするときがが可愛らしいですね」
志生野アナ「そうそう、そうなんですよ」
志生野アナ「この人はデビル軍団にいて、悪いことするんですが、何かいまひとつ憎めないところがありましてね」
志生野アナ「まぁこういったリング上の顔と、控室の素顔を私たちは見ているんですが」
志生野アナ「本当に女子プロレスのみなさんは、控室の顔とリングの上の顔は全く違いますね」
志生野アナ「リングの上では徹底的に悪いことをしたり、凄まじい抗争をやるんですけど」
志生野アナ「控室に帰りますと、普通のお嬢さん以上になにか寡黙といいますか」
志生野アナ「おしとやかでしてね」
志生野さんは相変わらず、「松本が憎めない」とゲストに誘導尋問のようにしていますが、本当に志生野さんにとって、松本はそういう存在だったんでしょう。
(90kgの松本をしっかりと持ち上げて投げられるのは大森くらいか?)
この試合のデビルは悪役としてノリに乗っている感じです。ヘッドバッドひとつとっても、魅せる技になっている感じがします。
「コッノヤロー」という甲高い声、とにかく気合の入り方が、他の3人と比べて違うというか、モチベーションが一つ上な感じがします。キレキレです。
志生野アナ「松本香選手は何か表情を見ていますと、とっても子供っぽい顔をしてますけど」
志生野アナ「年齢のほうは23歳でね、まぁお姉さん的な存在なんですよね」
志生野アナ「ところが前に私も一度、松本香選手の年を間違えてご紹介いたしまして」
志生野アナ「大変叱られたことがありました」
よく志生野さんがペアがユウやワイルド香月、または相手が飛鳥の試合などで、「松本は先輩の力を借りてがんばっております」と話していましたが、同期の中で最も出遅れて、さらに松本が童顔だったためか、年齢を下だと思っていたみたいですね。それで年齢について、会社に言われたんですかね。そんなこんなしているうちに、またまた場外乱闘。
大森を攻撃していた松本の後から、ジャンボが襲い掛かって逆襲を始めます。
(志生野アナの上に思いっきり投げつけられる松本)
(松本のカバーリングに入っているのが、新人の中野恵子ですね)
松本に乗っかられる志生野アナ。
志生野アナ「あー痛たたたた・・」
ゲスト「机は大丈夫ですか?」
志生野アナ「いやぁ、もう本当にね、大きな松本香選手が私の上に乗っかって参りました」
志生野アナ「大変であります」
志生野アナ「マイクロフォンが曲がっちゃうしねぇ、イヤホンは壊れるし、今日の放送席は大損害であります」
志生野さん、相変わらずの絶好調の解説です。
ゲスト「凄いラリアートですね」
志生野アナ「この人のラリアートは本当に最近、破壊力を増してまいりました」
ゲスト「最近、タイミングが取れるようになってきましたよね」
志生野アナ「なるほど。やはりラリアートっていうのはタイミングが大切なんでしょうね」
松本のラリアートは1983年後半くらいから、一撃必殺の技になっていきます。
この頃はスタンハンセンや長州力のラリアートが流行していた時代です。マンガのキン肉マンでも、ネプチューンマンのラリアート(あれはアックスボンバー?)が大人気でしたし。そのラリアートを女性でやろうとして、見よう見真似(?)で技として取り入れていった松本は、いい所に目を付けたと思います。
このあたりからベビーフェイスが猛反撃。
ジャンボと大森のダイナマイトギャルズは、ここ一番の畳みかけが凄いです。ここでもジャンボのショルダースルーから大森のバックブリーカーや、バックフリックといった重量攻撃で、一気に松本を落としにかかります。
この連携技が決まっていたら、松本が3カウントだったでしょう。今回は失敗しましたが、ダイナマイトギャルズは連携も非常によくて、コーナーポストを使っての大技が綺麗なところも特徴ですね。
松本が一進一退の攻防をしながら、デビルにタッチ。
さて、ここからが問題。
デビルが荒れ狂うように、大森を一気に仕留めにかかります。
フライングクロスチョップの連続から、一人でトップロープに登って、一人でヒップドロップ。
松本も横に控えてますよー!!
またまた一人で大森を肩車にして、そのまま背面に落とします。いやいや、デビルさん、せっかく松本がいるんだから、もう少し連携しましょうよ(^^;
あっという間にフォールして3カウント!!
WWWAタッグ王座チーム相手に、一人で勝ちに行ってしまうデビル御大(^^;
いまひとつ松本が使えないと思ったのか、一緒にやる技がないのか、全く連携しないでデビル一人で勝ちを決めてしまうとは。
これタッグ戦ですよね!?(^^;
このシーン、なんか・・連想させるマンガが・・・。
ダンプ・ザ・ヒール 第2巻 p.171~173
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いや、まさかこの顔がデビル般若様なんて・・何かの間違いだろう・・、フィクションだし(^^;