
AJWW 1983/9/23 戸田スポーツセンター 中野恵子(ブル中野)デビュー戦
TimTamchannelさんのYouTubeより
AI FullHD版です。
よくこの映像をビデオで保存しておきましたね。
世の中には凄いお金持ちの人達がいたもんだ・・・。
当時のVHSテープって保存するには高すぎました。
ぶるちゃんねるでお馴染みのブル中野のデビュー動画です。
私はダンプが好きですが、当然後輩のブルも大好きです。
戸田市体育館はブルの地元ということもあり、紙テープは中学時代のお友達やご家族関係者と思われます。対戦相手は同期の柳下まさみ(少年、ボンズ)と小松美香のハンディキャップマッチです。
紙テープがクラッシュギャルズ並みに飛び交います(まだ1983年でしたから、異例だったでしょう)。
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さて、この試合の経緯ですが、ブル著の「金網の青春」から一部抜粋すると、
「同期では小松美加と私は落ちこぼれだった。そのうち同期が2つのグループに別れ、小倉をイジメているという噂が立った。「二重人格」、「裏番」と呼ばれて、先輩から怒鳴られて無視される。灰色の日々が続く。プロストには小倉由美、永友香奈子は合格し、柳下、小松とともに3人だけが取り残された。イジメは続き、何度も辞めようと思った。先に合格したものの食事にきゅうりの切り残しが捨ててあった。紅ショウガばかり食べていた私は、それをゴミ箱から拾って食べようとしたが、同期に見下されるのが嫌で取らなかった。
松永社長と小さい練習用のリングで練習にあけくれると、ある日「一度だけ前座で試合をしてみるか」と言ってくれた。しかしリングシューズない。下駄箱に捨ててあったマミ熊野さんのシューズを履いて、五分間のエキビジションマッチを行った。あっという間に五分間が終わる。しかしそのあとは全先輩から怒鳴られた。理由はダンプとユウが使っていた得意技の体当たりを勝手に使ったからだった。(ダンプが怒ったのかは不明) しかしその後も辞めるかの瀬戸際だったため、ズーズーしいとは思ったが、ダンプのボディアタックは使っていた。9/23に埼玉県戸田市スポーツセンターでデビュー戦が決まった。実家の川口からすぐ近くなので、両親に電話をし、父は前売り券を200枚も買ってくれた。その券を応援して待ってくれていた友達や中学時代のクラスメート、親戚の人などに配ってくれた。
デビュー戦だから負けられない。ゴングが鳴って応援の声援で何も聞こえない。夢中で戦う。ワンツースリー、私は勝った。そのとき、女子プロレスラー、中野恵子が誕生した」
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中野は体重があるので、小松・柳下を圧倒。最後は全女お得意の抑え込みルールだったのか、体固めで勝利しました。
背景を知ってから見ると感慨深いものがあります。
ダンプのボディアタックはこの試合では使っていないですねw