1984/2/28 デビル軍団解散の試合を雑誌「エキサイティングプロレス」でみる

1984/2/28のデビル軍団解散のときの試合が、別冊エキサイティングプロレスの1984年4月号に掲載されていましたので、引用します。

 

↓こちらの試合です。

『1984/2/28 デビル軍団の解散、ダンプにチャンスが巡ってくる。金髪のヒールNo.1へ発進』(2022/10/15 フルハイビジョン動画追加) AJWW 1984/2/28 相模原市総合体育館 デビル軍団の解散の試合Evito-X-PuroさんのYo…リンクameblo.jp

 

 

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2月28日、新春チャンピオン・シリーズが波乱の中で終りを告げた。
この日の見どころは、ライオネス飛鳥がWWAタッグ奪取に専念するとして王座返上した全日本選手権の試合と、
不仲が噂されるデビル雅美とダンプ松本がタッグを組んでクラッシュ・ギャルズと激 突する試合であった。
第4試合、空位の全日本王座を賭けて前全日本ジュニア・チャンプの立野記代 と、このところ心境著しい山崎五紀が対決した。試合は、山崎が主導権を握り終始攻めに回っていたが、技を耐えることでは定評の立野が虎視眈々と一発逆転をねらうといった展開。しかし、スタミナのついた山崎は、攻め疲れを見せるところなく闘い続けた。最後は立野の粘りで7分24秒両者リングアウトに終ったものの異例のレフェリー裁定で山崎が初のベ ルトを腰に巻いた。


一方"デビル軍団危機か!!" の中でゴングが鳴った第6試合。1本目は、デビルのつり天井で先取したものの2本目以降は、デビルがダンプの凶器攻撃に業を煮やしチームワークはバラバラ。 勝利はクラッシュ・ギャルズのもとに輝いた。
試合後のインタビューでデビルが
「デビル軍団は解散します。これからは1人歩きです。」と力強く答え、ここに波乱 の1日が幕を閉じた。

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さて細かく見ていきましょう。

 

「松本、凶器は使うんじゃない!!」

いかにも当時のプロレス雑誌っぽい、選手が喋っているようなキャプションがいいですね。ウルトラマン大百科みたいです。

 

乱入したユウに紫の木刀で制裁を加えるデビル。

 

まだ変身後の初々しさが漂う1984年初頭のダンプ。

 

 

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デビルがとうとう決断を下した。"デビル軍団解散"と。デビルが目指すものは何か。それは定かではないが、彼女の心の中で確かに意識革命が行われている事は、その真剣な眼ざしからも解る。
松本の反則に嫌気がさしただけなのか、いやそれとも、デビル自身の問題なのか。女子プロ界は、まさに戦国乱世に入ったといっても過言でないところまで来ている。

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デビルが可愛がったのは後輩の山崎ですね。ダンプとユウは自分の目指すヒール路線ではなかったんでしょう。

 

 

試合開始前の対照的な2人。和風のデビルと、金髪ロッカーの松本。

 

1984年の4月号が本誌初登場ですから、金髪とメイクのパンクスタイルは、圧倒的に目立ったんでしょう。本当に金髪にした勇気は素晴らしいと思います。