1984/9月 フジテレビ杯争奪タッグリーグ戦 準決勝~決勝を振り返る

1984/8/25~1984/9/26に行われたフジテレビ杯争奪タッグリーグ戦の準決勝~決勝にかけて、エキサイティングプロレス11月号に総括されていたので、引用してみます。

 

↓こちらでも総括しています。

『1984年のワールド・タッグリーグ戦 雑誌「週刊プロレス」で振り返る』1984年のタッグリーグ戦を簡単に振り返ってみます。ダンプ&ユウの極悪同盟は勝ち点4で、上位4チームに入り、最終日の決勝トーナメントまで進んでいます。準決勝で…リンクameblo.jp


 

 

この大会、優勝候補はジャガー横田&デビル雅美の女帝コンビでしたが、初戦のダンプ・ユウ組での試合でジャガーがケガをしてしまい、さらに売り出し中のクラッシュに敗れ、独走とはなりませんでした。

時点のダイナマイト(堀、大森ペア)もメキシココンビに敗れたのが響き、クラッシュはダイナマイトと極悪に敗退、極悪は格下の山崎・立野に引き分けたのが痛く、同得点で4チームが並びました。

 

 

 

 

準決勝はジャガー・デビル組vsダイナマイト。

 

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'84 フジTV杯争奪タッグリーグ戦 

8月25日後楽園ホールでいきなり本命のジャガー横田&デビル雅美が極悪同盟に星を分けるというスタ ートを切った。そして、クラッシュ ・ギャルズがWWWAタッグ奪取の勢いを借りて快進撃を見せ、ダイナマイト・ギャルズが、堅実な伸びを見せた序盤戦だった。
決勝は、リーグ戦1位・2位の対 決これが当初のルール。
しかし、終ってみれば序盤戦を彩った4チームが4点で並んでいた。そこで、優勝決定戦はトーナメント型式に変更され、準決勝第一試合、 ジャガー&デビル ダイナマイト。

準決勝第2試合、クラッシュvs極悪同盟と発表された。


優勝するためには、必らずや1日2試合という強行スケジュールをこなす・・・これを各チームとも肝に命じておかなければならなかった。 スタミナ恩存、そして秘策も...。
 

第一試合、 ジャガー&デビル組はこれを巧みにこなした。
パワーでガンガン向かってくるダイナマイト殺法を見事にいなし、連係をうまく生かしての余裕の展開。 最後は、デビルがロープ2段目からのトペ・コンヒーロで堀を10分59秒で破り去った。
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そして、第二試合。
クラッシュvs極悪同盟・・・リーグ戦 においては、極悪の反則に耐えかね、クラッシュが爆発し無念の反則負けに終わったクラッシュは、今回見事な作戦を見せてくれた。

いつもは極悪同盟の特許"花束殴り"を試合開始直前にクラッシュが敢行。 そのままペースは、極悪同盟の方には流れず、11分55秒、飛鳥が原爆固めでユウを葬った。
 

そして決勝第2試合の勝者クラッシュが待つリングにデビル&ジ ヤガーは貫禄の構えで向かった。
まさにどちらが勝つても良い。そんな試合。しかし、新連係技をいくつか出したデビル&ジャガーが結局は勝利をつかんだ。彼女らにとって長く苦しい闘いだったに違いない。
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横浜で行われたクラッシュvs極悪の試合はYoutubeにアップされていないので、詳細がわかりませんが、どうやらクラッシュがいきなり花束殴りで極悪を襲い、そのままペースを掴んで勝利したようです。

 

ベビーフェイスなのに、いきなり花束殴り(笑)

 

クラッシュは極悪の真似をしだして、一体どっちがヒールなの!? って感じですが、こういうときに「トンパチ娘だから」という理由で対応できるクラッシュはある意味、強いですね(笑)

 

さて、その準決勝を拡大してみます。

 

 

 

クラッシュはカモフラージュジャケットでの登場だったようです。

ゲリラ戦を考慮したジャケットですから、花束殴りを想定していたのかもしれません(笑)

 

 

 

ダンプは髪の毛をピンク色に染めています。

以前に雑誌の取材でピンク色にしていることがあり、それが横浜の試合だったとコメントをいただいたので、この写真で納得しました。

ダンプが髪の毛を金髪以外にしたのは、おそらく9/25の横浜が最初だったのではないかと思います。

(ちなみにその後はすぐに金髪に戻しているので、この試合だけ気合が入っていたんですかね?)

 

 

 

チェーン攻撃でペースを取り戻そうとするも、クラッシュの腹黒作戦にヤラレてしまったようです。

大会的には、クラッシュ推しでしょうから、準決勝で極悪同盟、決勝で女帝ペアと戦うクラッシュというのは理想的な形な感じがします。ダイナマイト(大森、堀)が人気がないわけてはないのですが、やはり準決勝の相手としては、因縁の極悪同盟をまずは破って、という形が収まりもいいですしね。

 

ダンプ、ユウ組は残念な結果でした。