1984/9/22 リングスター Vol.22 発刊

1984年9月に発売されたリングスターから、極悪同盟を見ていきます。

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クレーン・ユウと結成した「極悪同盟」は凶器攻撃を身上に「勝つためには手段を選ばぬ」無頼派。とにかく100キロの体重が凶器そのもの。重心を低くしてぶちかますボディアタックに、ほとんどの選手が吹っ飛んでしまう。そのうえ太くて短かい棍棒のような腕をノド元に直撃するラリアート。このラリアートで歯を折った選手が何人もいるのだから大変だ。
形勢悪しとなれば、トレードマークのクサリ攻撃、鉄パイプ、セン抜き、ビールの空きカン・・・、そこらにある物を片っぱしから使っての反則攻撃のすさまじさは目をおおいたくなる。この凶器攻撃にジャガー横田やデビル雅美も流血のうき目にあっている。
度重なる反則攻撃にお客さんから抗議があっても知らん顔。逆にエキサイトするから始末に悪い。「凶器を使ってどこが悪い。ちゃんとルールにはカウント5 以内なら反則にならないと書いてある。いい子ぶっていないで使えばいいじゃないか。反則負け?そんなこと考えていたら試合なんてできないよ。もしレフリーが反則をとったら、ただじゃあおかないよ・・・」お客さんまで巻き込んだダンプの無法ぶりはエスカレートする一方だ。

本名松本香昭和35年1月11日生まれ。埼玉県熊谷市出身。55年女子プロレス入り。58 年1月飛鳥を破って全日本チャンピオンになるも同年6月、飛鳥に奪還される。
得意技ボディアタック、ヒップドロップ、ラリアート、絞首刑。

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175センチ、100キロという巨体を利用してのボディアタック、腕を首にかけエプロンで吊るす絞首刑、三段ロープから重量をかけて圧殺するボンバー、一つ一つの攻撃にすさまじいまでの迫力がある。これだけ体に恵まれておれば反則など使わなくてもと思うのだが、守勢に回ると松本やマネージャーと連携をとって、いろんな凶器が飛び出してくる。いまや非難の的の"極悪同盟" だが、やりたい放題の無法ぶりはエスカレートこそすれ止む気配は全くない。

女子プロレスの異端者と自他ともに認めており、クラッシュを破り、ダンプとWWWAの世界タッグの王座につくのが夢。
本名本庄ゆかり昭和37年10月3日生まれ。東京都北区出身。 55年女子プロレス入り。ライオネス飛鳥と全日本王座をめぐって三度にわたって死闘を展開。いずれも時間切れ引き分け。
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中野はまだ極悪同盟入り前です。全日本ジュニアチャンピオンを9/13に小倉から奪取していますので、そのすぐ直後に原稿が書かれているんですかね。