全国的なクラッシュブームですね。「GORO」にも掲載されました。
本文より抜粋-----------------------------------------------------------
革命!!
クラッシュギャルズの出現は誕生30年目を迎えた女子プロレスにとって、言葉の真の意味で、それだ。
8月25日。東京・後楽園ホールは、"女子プロレス界の革命"を熱望し、「インタナショナル」ならぬ、"チイグゥサ" "アァカゥカッ" コールを叫び続ける超満員の2000人の観客を呑み込んでいた。
と思わず力んでしまいましたが、場の状況が呑み込めていない諸君にご説明いたしますと、つまり、いま"女子プロレスが熱い! ブームだ! "ということなのです。
7月からそれまで日曜日午後の、月に2~3回の不定期放送が、定期放送(月曜19~19時30分、いずれもフジテレビ系)に拡大され、三原じゅん子主演、山田太一脚本による女子プロレスを舞台にしたドラマ「輝きたいの」が話題を呼んでいます。そして前述の革命児クラッシュギャルズのまさに異常としか形容しようのない人気。彼女たちは8月21日にシングル「炎のバイブル」を、10月5日にアルバム「スクウェア・ジャングル」を、8月21日にビデオ「クラッシュ・ギャルズ」を発売。日本全国、興行地はクラッシュギャルズ目当てのティーンズでお祭り騒ぎ。
ここで、"クラッシュ革命"当夜までの女子プロレス界の状況を簡単に説明します。
50年に、あのマッハ文朱が登場し、"女子プロレスからタレントへ"という道があることを、民族の学習として、我々は知りました。と同時に、悪役vsいい役という図式が定着しておりました。が、しかし・・・。
かのビューティペアの引退後の"スター不在の時代"を支えてきたミミ萩原が、今年の4月に引退して以来。デビル雅美率いる"デビル軍団"の事実上の解散。新しい悪役ペア"極悪同盟"(ダンプ松本 メガトン戦車 & クレーン・ユウ 極洋の海獣)の結成。その結果 "孤高のストロング・チャンピオン"ジャガー横田と、デビル雅美とのシングルをめぐる宿命の争いの激化。そして急激に台頭してきたクラッシュギャルズと、ジャンボ堀&大森ゆかりペアの激突。しかも、です。宿命のライバルであるジャガーとデビルが、現在展開中の「フジテレビ杯争奪タッグリーグ戦」ではナント、ペアを組んでしまっているという(そして、元デビル軍団の極悪同盟と戦ってしまうという)、昨日の敵は今日の友、今日の友は明日の敵・・・まさかに戦国時代に突入しているのです。
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