1984/10/29 雑誌「週刊プロレス」 大阪大会で極悪が乱入してクラッシュ血だらけに

1984/10/29 大阪府立体育会館

クラッシュギャルズvsデビル雅美&山崎五紀

 

Youtubeの規約に違反してしまうのか、血だらけの試合はなぜか削除されるようです。(アップされ続けているものもあるのだけど)

この10/29の大阪府立体育館の試合もアップされないので(そもそも放送されていない?)、雑誌週刊プロレスからピックアップしてみます。

週プロなので日付は合っていると思うのですが、10/27に飯能市、11/3に栃木で試合をしているので、一日だけ大阪だったんですかね。この頃の試合スケジュールがないので、よく分かりません。

 

 

 

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クラッシュ旋風が大阪の夜にとどろいた。10/29、全日本女子プロレスは日本マット界、西の拠点である大阪府立体育会館に半年ぶりの登場。関東地区を中心にエスカレートする女子プロレス人気の余勢を駆って、クラッシュギャルズは自らのプロレスを訴えるように燃えに燃えた。

多い月で7本もTV中継のある関東地区に比べ、残念ながら関西地区はレギュラーによる放送がない。月に一度だけ、木曜日の深夜に放送されているのが現状である。

TVという最大のマスメディアが閉ざされている関西のファンは常に悔しい思いを余儀なくされた。

だから、関西のファンは女子プロレスを見る目が非常に貪欲だ。

良し悪しの判断がハッキリしている大阪では、よりいっそう選手に気合が入るというものだ。

この日、クラッシュギャルズは選手一行と共に午後1時過ぎに会場入り。関西TV「花王名人劇場」の収録のため、漫才の今いくよ・くるよ、オール巨人せを相手にタレント性を発揮してみせた。

リング上の練習では、空手の師山崎照朝氏の元で修行中の永堀一恵と斉藤真知子に、プロレスにマッチした空手の使い方を特訓。

「私たちは軍団を作るつもりはないけど、プロレスに対する考えに共鳴したものは同志として新しい闘いを築きたい・・」飛鳥と千種は忙しさの中で、みつけた汗を大切にしている様子だ。

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そして開場後はレコード即売握手会、ラジオのインタビューと東京と何ら変わらぬモテモテぶり。当然観客も何のためらいもなくクラッシュに黄色い声援を送る。

ところが、上昇するクラッシュ人気に水を差す出来事が起こったのだ。「炎の聖書」を歌うクラッシュギャルズに、ダンプ松本とクレーン・ユウが殴り込み、流血させるハプニング。

リングは修羅場と化した。「歌なんか歌いやがって、いいカッコするな! 我々の挑戦を受けろ」

極悪同盟はクラッシュを挑発。

控室に担ぎ込まれた飛鳥と千種は、鮮血をしたたらせながら、開口一番「そんなにベルトがほしけりゃ、いつでもくれやる! 汚い手ばかり使いやがって・・格闘技には、ヌンチャクや棒を使う"古武道"というのがあるんだ。目には目で、対抗する!」

極悪同盟の暴力行使にクラッシュは報復を誓い、メーンエベントの花道に姿を現した。

クラッシュ対デビル、山崎という女子プロレスの面白さが充満するタッグマッチは、大阪のファンに願ってもないプレゼントだった。

この対決は今や、タッグマッチにおける黄金カードである。

試合は予想を上回る熱闘で、館内は熱狂また熱狂だった。

圧巻は、飛鳥が山崎にジャイアントスイングを25回もブン回す新記録を作るシーンだ。これぞ"必殺技"と呼ぶにふさわしい。

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このような形で大阪で試合が行われたようです。

大阪って、ほとんど女子プロレスの放送がなかったのですね。東京と大阪の熱の差が当時どれくらいあったのか、私は関西にはいなかったので分かりませんが、記事を読むと、情報は関西にも及んで大人気だったように見えます。

 

極悪の乱入は写真の通り、②で歌の途中でダンプがハサミをもって千種と飛鳥を血だらけにしたようです。その後の③の極悪vsジャンボ組のときは、クラッシュはジャンボ側のセコンドについたとのことです。

 

他にも血だらけの試合がたくさんありそうなので、記事があれば動画以外で書きたいと思います。