1984/10/18 船橋市体育館 ダンプ「おい、とんねるず! 試合中に話かけてんじゃねーぞ!」

Evito-X-PuroさんのYoutubeより

AJWW 1984/10/18 船橋市運動公園体育館 ダンプ・ペギーリーvsデビル雅美・小倉由美

13:00~くらいから

 

(↓AI で60fpsフルハイビジョン化した動画です)

[AI FHD 60fps] AJW 1984 10 18 船橋市運動公園体育館 ダンプ・ペギーリーvsデビル・小倉リンクyoutu.be

 

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さて、今回の試合は船橋市運動公園体育館で行われたダンプ松本&ペギーリーvsデビル雅美&小倉由美の試合を見ていこうかと思います。

この頃になるとダンプのカリスマはますます磨きがかかってきますので、動画を見てください。

 

またこのときのゲストはまだ若い頃の「とんねるず」です。この時期たと、なんらかの番組でとんねるずと共演していたかもしれません。しかし貴明とノリタケが馴れ馴れしいので、そのあたりも注目です。

 

 

 

志生野アナ「貫禄十分にいまリングに入って参りました、デビル雅美、そして小倉由美であります」

志生野アナ「青コーナーから登場して参りますのは、日本にはこれで六回目の登場でありますペギーリー、そしてダンプ松本の2人であります」

 

 

 

放送席では志生野アナのほか、ゲストでとんねるずがいます。

 

志生野アナ「貴明さん、ノリタケさん、ダンプ松本ですよ」

とんねるず「きましたねー」

とんねるず「どうしたたんですか、髪の毛。錆びちゃったんじゃないですか?」

 

 

 

志生野アナ「やはりテレビのスタジオと、こうして試合場でみるダンプ松本は違いますでしょ?」

とんねるず「迫力がやっぱり数段上ですね」

とんねるず「あー、きました」

とんねるず「あららららら」

志生野アナ「ダンプ松本、いまゆっくりと場内を回ろうとしております」

とんねるず「こりゃ、危ないっすよ~!!」

ノリタケ「ダンプさん、こんちは」

ダンプが思いっきり机をチェーンで叩きつける。

ノリタケ「あ!」

貴明「おおーー、おわーー!」

 

 

 

ドバッという机が叩き壊される音。

 

志生野アナ「放送席にご挨拶はいいんですけれども、あのチェーンでやられますとねー」

志生野アナ「大きな穴が3つ空いちゃいましたよ」

志生野アナ「放送席の机はめちゃくちゃになりました」

 

今回はとんねるずがゲストということで、彼らに相当に接近しての机への攻撃でした。とんねるずもかなりびびっていたようです。すでにこのときにとんねるずと親交があったかもしれません。

しかしながら、机に見事に穴をあけて、素晴らしい放送席へのご挨拶となったのではないでしょうか(^^;

 

ちなみにとんねるずについて、ダンプが記載しているものがあります。

 

「ダンプ松本のマジだぜ!」より------------------------

ほとんどスナック芸で、お笑いのプロからはクソミソらしいけど、ダンプちゃんは好きだぜ。ホント、おもしれーよ。

よくネタで「ワキガ」ってやってるけど、タカは大マジでクセーんだよな。某タレントをナンパしようとして、夏にドライブ行ったら、モワーン、プンプン。

「そんなとこに生ゴミ飼ってんじゃねぇよ!」とか言われてポシャッたって、ホントかよ? ま、日常がTVか、TVが日常か。ったくミョ~なやつらだよなっ!

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貫禄の登場ですね。

水着は以前ジャガーとシングル戦を戦った時に着用していた、ちょっとモダンな星マークのものです。

小倉は中野と同期ですから、まだ2年目の新人で少々荷が重い気がしますが、ガッツはあります。デビルはこの頃はミーハーファンには意外と人気がありましたね。

 

 

 

ダンプのコールに対しては、トイレットペーパーやら、紙テープやら、紙テープの芯だけやら、なにやら色んなものが飛び交っています。アンチがほとんどですが、応援している人も、少なからずいるようです。ダンプとしては、全員に嫌われたほうが、テンションアップしたようですが。

ちなみに、"松本香"時代の頃は、「おまえなんか死んじまえ」と野次られただけで相当に落ち込んでいたそうです。気持ちの持ちようでこんなに変わるんですね。

 

 

 

まだゴングが鳴る前に、早くも小倉の髪の毛を掴んで痛ぶるダンプ。ダンプは後輩にも絶対に手加減しません。むしろ、後輩をぶっ殺しにきます。そうしないと後輩にナメられるからだそうです。

 

 

 

いきなりのヘアホイップにビビる小倉。ダンプの先制パンチです。この試合は明らかに小倉を狙っていくという意思表示です。一年前はタッグで仲良く組んでこともあったんですがね。

 

 

 

この頃になるとデビル雅美にも臆しません。むしろ、デビル雅美は烏龍茶で減量をしたため、重量もあまりなく、闘いやすい相手になったんじゃないかと思います。

 

さて、ゴングで試合開始。

 

 

 

さっそく小倉を捕まえて、ペギー・リーと痛めつけるダンプ。小倉は体重が軽いので、得意ノボディアタック、人間絞首刑とやりたい放題。

そしてデビルが場外に降りたところで、放送席に乱入!!

この試合は、この場面がヤマです!!

 

 

 

とんねるず「ヤバイですよ!」

志生野アナ「あーっと」

志生野アナ「いきなりダンプ松本がやってまいりました!!」

とんねるず「あ~~~~~~~~~~!!」

とんねるず「うわ~~~~~~~~~!」

とんねるず「ダンプさん!! 」

とんねるず「ダンプさん!! 」

とんねるず「ダンプさん!! 」

とんねるず「ダンプさん!! 」

 

 

 

とんねるず「ダンプさん!! 」

 

 

 

とんねるず「ダンプさん!! 」

 

 

 

志生野アナ「なんていうことをするのか!!」

志生野アナ「放送席めちゃくちゃ!!」

志生野アナ「机が飛ぶ、椅子が飛ぶ!!」

志生野アナ「騒然たる、船橋市運動公園体育館であります」

志生野アナ「わたしも立ったままの放送となりました」

志生野アナ「宮本さんの椅子がなくなっちゃいまして、解説者が座れません!!」

 

今までの中で一番すごい放送席のぶっ壊し方です。阿部四郎が後ろでお客様に当たらないかヒヤヒヤヒで心配しています。(^^;

 

これはとんねるずへのダンプの大サービス!!(笑)

 

以前にザ・ベートーベンと一緒に壊していたことがありましたが、今回は「とんねるず」が来たのに挨拶をしようとしたのか、ダンプが大サービスして、放送席をこれでもか!!というほど壊しました。とんねるずにはおいしい展開のですが(笑)、あまりにめちゃくちゃにしてマイクまでどこかに行ってしまったので、とんねるずも喋ることができなかったみたいです(笑)

 

ダンプは1985年以降になると、このような放送席襲撃は当たり前になっていくのですが、中野恵子が極悪入り決定したであろうこの時期、親分として自覚がさらに出てきたとも言えます。

 

また、机の投げ方もプロです。きちんとお客様に当たらないギリギリの位置に投げていますし、あれだけひどいことをやっておいて、頭の中は冷静なんですね。本当に凄いです。

 

 

 

志生野アナ「またクレーン・ユウがでてきました」

志生野アナ「今日はタッグ戦ではありませんので、2人は別々に試合をやっているんですけど」

志生野アナ「ダンプ松本がリングに上がればクレーン・ユウが、クレーン・ユウがあがればダンプ松本であります」

志生野アナ「小倉由美選手が標的になりました」

 

試合に戻りますと、小倉が完全にカモ状態です。

ペギー・リーもいるのですが、ダンプ一人でガンガン凶器で攻めていきます。セコンドにはクレーン・ユウがいますし、阿部四郎がデビルをガン無視しています。ペギー・リーの存在はなくてもいいくらいです。ちょっとペギー・リーは可哀そうですね。

 

 

 

続いてフォーク攻撃。

 

志生野アナ「後楽園ホールでも、ああいった凶器でライオネス飛鳥がやられましたでしょう」

志生野アナ「鮮血の海になりましたもんね」

志生野アナ「最近の女子プロレスはもう毎回のように血を見ます」

志生野アナ「かつては女子プロレスというのは血を見ないと言いますか、お互いに血だけは出さないようにしようという不文律があったみたいなんですけど」

志生野アナ「最近はもう本当にねぇ、反則攻撃、凶器攻撃で毎回鮮血が流れております」

 

私が知らないだけなのか、鮮血の海の試合はまだこの時は放送が少なかったように思います。テレビの放送コードにひっかかっていたのでしょうか。

1984/4/1の後楽園ホールで行われた極悪vsクラッシュで飛鳥が大流血したらしいのですが、今のところテレビ映像がありません。当時テレビ放送されなかったんでしょうかね。

 

 

 

この頃のデビル雅美は、パワーではダンプには勝てないし、ベビーフェイスになったので凶器は使えないしで、苦しい感じがします。さらに相方は阿部四郎にストップされているわで、極悪同盟のやりたい放題が光っており、会場のヒートアップも物凄いです。

 

ゲスト「あのー、ダンプさんってあの方はまさに怪獣ですね」

志生野アナ「100kgありますから」

ゲスト「人間離れしてますね」

 

当時は100kgのプロレスラーは珍しかったので、ある意味、珍獣扱いされています。

 

 

 

スキをみてデビルが反撃。そのあと小倉にタッチしますが、小倉程度のドロップキックでは100kgのダンプを倒すことすら出来ません。もっとも、キックの当たる位置をうまくダンプが調整しているもあると思いますが・・。

 

 

 

さらにちょっとでもダンプがやられると、パイプ椅子大好きなクレーンが、椅子攻撃で横入りしてきます。これって、相手は一体どうすればいいの~? って状態です。極悪やりたい放題!!

 

 

 

お客様「カーエーレー!!カーエーレー!!カーエーレー!!カーエーレー!!カーエーレー!!」

 

お客様もどうしようもできないデビル&小倉組に同情してか、クレーンにカエレコール。ダンプがやられて少し溜飲が下がりますが、そのあともすぐに小倉がペギー・リーに反撃に遭い、お客様はまたもやヒートアップ!!.

 

 

 

志生野アナ「小倉由美にしては今日はタッグ戦を勉強するいいチャンスなんですがね」

宮本「しかし今日はちょっと相手が悪すぎましたね」

志生野アナ「悪すぎました。試合になりません。しかもラリアートが入りました」

志生野アナ「」

 

ここでダンプが小倉を仕留めに行きます。一発目は普通のラリアート、二発目は勢いをつけすぎたのか、ダンプが倒れてしまうくらい体重をかけたラリアートでしょうか。若干、松本香時代のやらかしてしまった感じがしなくもないです(^^;

 

 

 

ここでスリーカウントがあっさりと入りました。デビル雅美に対しては、クレーンが足を引っ張ってカットに行かせないようにしていたようです。さすがはクレーン。

 

何もできなかったデビルは阿部四郎に食って掛かり、放送席のとんねるずのところに連れていきます。

 

 

 

まさか石橋が阿部四郎を攻撃するとは(笑)

なにか若気の至りって感じで面白かったです。

 

 

 

 

苦笑する阿部四郎は、念のため石橋のところにもう一度行って抗議パフォーマンスをしてますね。この人もどこまでも芸が達者だなぁと感心します。

 

 

ダンプと小倉はちょうど一年前くらいに、タッグトーナメントでコンビを組んでいました。

松本香→ダンプ松本への改名による、ダンプの成長の著しいことが分かります。デビル&小倉に全く試合をさせていませんし、お客様をムカつかせるという意味では圧倒的に光っています。

しかし小倉は一年前とあまり変わっていないように見えます。小倉はちょうど一年前のジャンボ&大森のダイナマイトギャルズに手も足も出ずに終わりましたが、この試合も似たような感じします。小倉の伸び悩みはこのあたりにも感じられます。

 

この試合ですね。

 

『1983/9/23 タッグトーナメント 松本香の姉御肌の片鱗 なぜか小倉由美とペア』AJWW 1983/9/23 戸田市スポーツセンター タッグトーナメント 松本 姉御肌の片鱗TimTamchannelさんのYoutubeより 同じ動画です(…リンクameblo.jp

 

 

1984年になってから、ダンプは強い選手とばかり対戦していますので、物凄い成長を遂げています。苦手だった受け身も、相手の技のタイミングをずらしていますし、重量と反則によって相手に主導権を渡さないようにしています。この頃のクレーンと阿部四郎のトリオも強力です。たしか地方大会で50連勝くらいしたと書かれていたので、もう誰も止められない状態に入ってきたと思います。

 

 

 

 

今日の凶器 チェーン、フォーク、机、パイプ椅子