1984/10/6 後楽園ホール ジャガー横田vsダンプ松本

1984/10/6 後楽園ホール  ジャガー横田vsダンプ松本

元の動画が見つからないので、見つかり次第リンクを追加します。

 

(↓AIでフルハイビジョンに変換した動画です。試合部分のみ抜粋)

[AI FHD 60fps] 1984/10/06 後楽園ホール ジャガー横田vsダンプ松本リンクyoutu.be

 

今回は1984/10/6の後楽園ホールで行われたジャガー横田vsダンプ松本のシングルマッチを見ていこうかと思います。

2023年に還暦となったジャガー横田vsダンプ松本の試合が行われました。Yahoo!などのニュースで2人の対戦について「シングル戦は全日本女子時代の84年7月30日(茨城県龍ケ崎市大会)以来39年ぶりだ。」と書かれていましたが、実際はTV放送では10/6が最後なのではないかと思われます。

 

ジャガーvsダンプというのは、長与vsダンプ以上に、いまとなっては興味深い対戦だったと思まいます。ストロングスタイルを極めたジャガーと、ショープロレスとして成功したダンプ、お互いのプロレスのスタイルが明らかに異なりますので、当時はどのような試合をしたのか、今振り返るのは重要です。

 

 

 

ダンプはムチを振り回しながらの入場。SMショップで購入したムチだと思われます(笑)

 

志生野アナ「今日は持っているものが違いますね。ムチですか?」

松岡「こわーい!」

志生野アナ「ムチを持って登場ですね」

宮本「いつもはチェーンを振り回しているんですけどね」

ゲスト「ボクは小錦が来たのかと思いました」

 

ひどいことをいうゲスト共です。

 

 

 

相手はWWWAシングル世界王座のジャガー横田。ジャガーコールでのテープの多く、大人気です。ダンプにも数本テープが飛んでいます。

 

志生野アナ「選手が紹介されますが、審判部長が中に入りました」

志生野アナ「いまや世界に敵なし! 日本一、世界一、ジャガー横田であります」

志生野アナ「ジャガー横田の実力の対しても惜しみないテープが飛んでおります」

志生野アナ「そしてダンプ松本が紹介されました」

志生野アナ「最近はダンプ松本の悪に対してもテープが飛ぶようになりました」

志生野アナ「ひとつのキャラクターですもんね」

 

おそらく審判が阿部四郎ではないのは、ジャガーの強い抗議だと思われます。

当時、阿部四郎の「えこひいきレフェリング」のパフォーマンスを毛嫌いしていたのはジャガーだと思います。

ショー的に面白い演出だと思うんですが、ストロングスタイルのジャガーには受け入れがたいものだったんでしょう。

 

さてここでゴング。

 

 

 

まずはいきなりのムチ攻撃。痛そうですw

ムチの奪い合いから、場外での乱闘へと発展していきます。

 

 

 

さっそく放送席にジャガーを叩きこみます。毎度ですが、放送席に叩きこむパターンが一番テレビ映えしますねぇ。

 

 

 

場外乱闘でダンプペースになったかと思いきや、ここは先輩を立ててストロングスタイルに突入します。

羽交い絞めやサーフボードストレッチなど、ダンプのレパートリーは多くないのですが、技で攻めています。あまり反則をしてしまうと先輩ジャガーが怒ってしまうので、このあたりは仕方なしでやっている面もあると思います。

 

ここで松岡きっこのお化粧話が。

 

志生野アナ「松岡さん、ちょっとお伺いたしいんですが」

志生野アナ「ダンプ松本、頬のあたりに黒いものをつけますでしょ」

志生野アナ「ゴミがついているんですか、お化粧しているんですか?」

松岡「頬紅の代わりなんです」

松岡「あれは悪役としてのお化粧をしてます。凄みを増すために」

松岡「ところが最近ロンドンのほうで青い口紅とか、黒い頬紅とか黄色に口紅とか」

松岡「そういう色が流行ってきたんですよ」

志生野アナ「じゃ最新のファッションですか、あれが」

松岡「はい、彼女は流行る前にやってましたでしょ」

松岡「だからダンプは割りとお化粧に関しては先駆けていますよ」

志生野アナ「しかしファッショナブルとは言いにくいですね」

松岡「ファッショナブルな人がやるといいんですよね」

志生野アナ「私はね、場外乱闘で最初は墨をつけたのかと思っていましたが」

志生野アナ「最初から自分なりに考えているわけですね」

松岡「演出効果としては一生懸命考えているんですよね」

志生野アナ「そのうち汗をかいてきますと、もうめっちゃくちゃになっちゃうんですよ」

 

松岡がダンプの化粧は時代に先駆けていることを褒めていますね。

当時のヨーロッパよりも、先に黒や青の口紅をしていたという点でも、やはり先進的だったんだと思います。

 

 

 

ふたたびクレーンからムチを受け取り、凶器攻撃へ。

クレーンが松永審判部長にちょっかいを出しているスキに、ダンプが凶器攻撃といういつものパターンです。

 

 

 

ダンプに逆転でコブラツイストをかけるも、クレーンとの連携であっという間に阻止していきます。

 

松岡「クレーン・ユウが審判の足を引っ張っている間にムチを使っているんですね」

志生野アナ「2人の悪い息はピッタリ合っていますから」

ゲスト「悪ほど呼吸がピッタシですね」

志生野アナ「コブラツイストが入ったぁ、このあたりは見事!!」

志生野アナ「しかし、クレーン・ユウが入ってきたらこういう技はどうしようもありません」

松岡「あれじゃ2対1で戦っているんですもんね」

志生野アナ「完全に極悪同盟対ジャガー横田の戦いになっています」

志生野アナ「クレーン・ユウ、すました顔をしてますねぇ」

志生野アナ「ケロッとした顔で悪いことをするわけですからね」

 

 

 

トップロープを使ったちょっと変わった感じのサバ折りです。凶器を使わない反則となると、ダンプのレパートリーが少ないのか、試合中に色々と考えている感じがします。

 

さらに場外でのクレーンの攻撃に、「セコンド退場!!!」のお客様コールがあがります。

極悪側としてはしてやったりです。なかなか盛り上がってきました。

 

 

 

怒ったジャガーがダンプを強引に引きずりおろして、観客席に叩きこみます。

 

志生野アナ「今度はジャガーがダンプ松本を引きずりおろします!!」

志生野アナ「放送席の前であります」

志生野アナ「『どけどけっ』というジャガー横田」

志生野アナ「100kgの松本の巨体が椅子席に吹き飛んだ」

志生野アナ「今度はダンプ松本がやられました」

志生野アナ「ちょっとダンプ汗をかいてきました」

 

 

 

志生野アナ「ダンプ松本、ゆっくり放送席へ、ノッシノッシときてますよ」

松岡「どきなさいっ」

志生野アナ「なんか言ってください、きっこさん」

ダンプに睨まれる。

松岡「ああっ・・」

松岡「正々堂々と戦ってください」

志生野アナ「だんだん声が小さくなってきました」

松岡「ちょっと言おうと思ったら、睨まれたら怖いんですよ」

 

松岡きっこはなかなか勇気がありますね(笑)。さすがは女子プロレスのお母さんです。

ダンプが放送席に座るのは、松本香時代からよくやっているパフォーマンスですね。

 

 

 

ダンプとジャガーの力比べ。珍しいですね。

ジャガーは後に解説者になったときに「ああいう大きい選手と力比べしてしちゃうからダメなんです」とよく話していたような気がしますが。

 

 

 

ダンプが肩担ぎから、2段ロープまで登っての変形のバックドロップ。派手さはありませんが、ダンプにとっては珍しいロープ登り技です。

ここからラリアート2発、パイルドライバーと、必殺パターンに持ち込みますが、そんな簡単にジャガーは倒せなかった。

 

ここからジャガーは100kgを軽々と担ぎ上げ、鉄パイプ攻撃にも耐えて、得意の速攻。

 

 

 

最後は回転エビ固めにやられました・・・。またまた回転エビ系です!! エビしかないのか!?

 

志生野アナ「ジャガーならでは!!」

志生野アナ「見事な逆転技!! 回転エビ固めが決まりました」

志生野アナ「鮮やかですね」

宮本「さすがは世界の2冠をしめているチャンピオンですよね」

志生野アナ「あの大きな体がピクリとも動かなかったですからね」

 

ということで、大方の予想通り「回転エビ固め」で最後はやられてしまいました。

デブには回転エビというのはお決まりですが、逆を言うと、完全フォール勝ちというのはジャガーでもなかなかできないのかもしれません。

 

 

ちなみに7/3のジャガー戦では、まだまだダンプの動きがジャガーにビビり気味なのと、動きについて行っていなかったように見えますが、3か月で内容が変わったと思います。ダンプが堂々としています。比較すると分かります。

『1984/7/3 館林体育館 ダンプvsジャガー 全女トップといえどもぶっ潰す! でも怖いぜ!!』AJWW 1984/7/3 群馬県館林市体育館 ジャガー横田vsダンプ松本Evito-X-PuroさんのYoutubeより 32:00~くらいから (↓AIで…リンクameblo.jp

 

 

 

今日の凶器 ムチ、スパナ、鉄パイプ