1984/11/10 佐原市営体育館 ダンプ・ユウ・中野vsデビル・飛鳥・立野

雑誌「エキサイティングプロレス」の1985/1月号に1984/11/10の佐原市営体育館の試合が掲載されていましたので、引用します。

 

 

 

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疑惑のスリーカウント


戦乱の女子プロマット界にこの夜 も地獄の嵐が吹き荒れた。
その荒んだマットを縦横無尽に我がもの顔で暴れ回るダンプ松本とクレーン・ユウの極悪同盟。この日は 中野恵子を配下に従えて、 女子プロ正規軍、 デビル雅美、ライオネス飛 鳥、立野記代組と対戦した。
闘いのゴングが鳴るやいなや、凶器を手に極悪トリオが突進。 一瞬のうちにホワイトのリングが修羅場と化した。

 

1本目、必死に反撃を試みる正規軍だが、すぐに反則攻撃でカットされて、 仲々糸口がつかめない。 そん な中で立野がつかまってしまった。 ダンプの肉弾プレスに加え、クレーン・ユウがロープ2段目から全体重をかけたレッグドロップ一閃。 あえなく立野は沈んでしまった。
これに怒った元デビル軍団のドン、 デビルがクレーンと中野にダブル・ ラリアット。2本目は終始正規軍ペ ースで、 飛鳥のジャイアント・スウィング、 パイルドライバーで中野から奪回。

 

決勝ラウンド─それは両軍にと って意地でもとらなければならない ラウンドだった。そして、 極悪トリオの最大の標的 となったのが、 長与千種負傷欠場の折のライオネス飛鳥だった。
「飛鳥をブッ潰せば、 クラッシュは終わる」 とでも言いたげに、飛鳥一本に絞っていった。
ダンプのラリアット2発、 クレー ンの重爆攻撃を受け、 飛鳥は虫の息。 カウント、ワン! この時、 飛鳥の 足は確かにロープにかかっていた。 しかし、阿部四郎レフェリーのカウントは無情にもスリーを数えてしま った。
怒り狂う飛鳥。 デビルは本部席に きてマイクで怒鳴り、 立野は会場のファンに一生懸命アピールした。
だが、 その声もむなしく、判定は極悪トリオの2-1で勝利となり、後味の冴えないものとなった。どこまで行くのか極悪同盟。 その悪行はとどまるところを知らない。

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一本目はロープ2段目からのクレーンのギロチンで立野が沈んだようです。2本目は中野に対してデビル、飛鳥がメインで立て続けに攻撃して奪取。3本目は疑惑のカウントで極悪側の勝利となりました。しかし疑惑のカウントが相変わらず多い阿部四郎ですね。

 

写真を拡大してみます。

 

 

チェーンvs木刀の戦いもあったようです。

 

 

3本目でしょうか。ダンプのラリアートが飛鳥に決まっています。

 

 

クレーンに対しての飛鳥のダイビングのラリアートでしょうか。

 

 

ダンプにサソリ固めを決める飛鳥。

 

 

デビルがクレーンと中野に対してダブルラリアート。

 

おそらくノーTVの試合だと思うのですが、きちんと取り上げてくれるエキサイティングプロレスに感謝です。