1984/12 雑誌「DOMAN」クラッシュ・ギャルズ特集(ダンプ写真あり)

この時期のクラッシュ特集の一つです。

スポーツ専門紙らしく、少し生々しい内容で書かれています。

 

戦うことだけが青春の聖書だ! 女子プロ新世紀

 

 

 

会場はいつも満員。吹き荒れる"クラッシュ旋風" 

満身創痍でリングに立つ

 

 

 

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何よりレスラーとしてさく裂(クラッシュ)し続けていたい!

10月18日 千葉県船橋市立体育館 午後7時半 5色の紙テープと、 耳を切りくような声が会場に乱舞する備えつけられたフェンスが次々と追しよせるファンの波で倒されると、どこからか悲鳴まで聞こえる。
その間をぬって「クラッシュギャルズ」の2人、長与千種とライオネス飛鳥が、新人選手のガードに従ってリングに向かう。うつむきかげんのその表情はいつもより元気がないんじゃないだろうかと感じられたが、リングに舞い上がって炎の聖書を歌う彼女たちは、元気を取りもどしたかのように人気タレントとして姿を披露していた。

後半戦の試合を残して、再び楽屋に戻った彼女たちの開口一番の声は"もう疲れた"だった。

 

自分たちの名前が大きく書かれた試合用ブーツのヒモをむすび直しながら、半ば緊張気味にインタビューに答えてくれる。
 

「体調は良くないですね。ここんところが痛くて、後ろにそることはできるんですけど屈伸ができないんですよ。それに睡眠不足ということもあるし・・・」
 

チラリとこちらの反応を確認しながら、ライオネス飛鳥は笑う。

その隣で、先輩、デビル雅美の愛犬"チーズ"と進んでいる長与千種は、ライオネスより3歳年下の19歳。デビュー当時より、頬も細く なり、髪が栗色に染められたせいか大人っぽくなった様子である。
 

「女子プロの場合、男子プロとちがってそんなにオフがないもんですから、多少きついこともあるんですよね。午前9時~午後4時までは芸能の仕事だし、できれば体調を整えるための休養と練習時間が欲しい」

 

ここへ来るまえにもテレビ東京のテレビ出演をしてきたという。今や人気沸騰のため、芸能の仕事が半分以上の役割をしめているせいか、彼女たちも会社のための自分と、レスラーとしての自分の存在の間に立たさ れているようだ。

 

後半戦のゴングが鳴った。 7試合目、「クラッシュ・キャルズ」の今夜の相手は先日後楽園でタイトルを奪敗したジャンボ堀、 大森ゆかりである。
お互いの気迫がぶつかるなか、ファンは総立ちで「クラッシュ・ギャルズ」に声援をおくる。70%が女子中・高校生とおもわれるが、なかには、かんきわまって泣き出す娘もいる。

 

長与千種は、空手殺法・連続回し げり、ライオネス飛鳥は、ジャイア ント・スウィングの得意技で攻撃と反撃を繰り返す。
しかし、体調が不調だったためか結果は、大森ゆかりがライオネス飛鳥にパイルドライバーでカウント・ スリー。

がっくり肩を落として控え室に再びもどってきた彼女たちは、すぐに腰を中心とした柔軟体操をやり始める。その間も、取材陣はフラッシュやインタビューの質問を投げかけたが、敗戦のためか、ムッとした彼女たちに近よりがたい感じがした。それはまぎれもなく戦士の顔であ った。
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当時のクラッシュ・ギャルズの殺人的なスケジュールが垣間見れます。これだけマスコミから引っ張りダコになると、試合にも集中できないし、休みも取れなかったんでしょう。特にライオネス飛鳥は芸能関係の仕事に不満を後に持ち始めますが、それも仕方なかったかもしれません。

 

 

 

さてダンプの写真も掲載されています。

 

「素顔はあどけないダンプ松本も、リングの上ではやりたい放題」

この記者さん、ダンプの素顔だけは見たんでしょうね。ダンプももうちょっと大きく上げてほしかったです(^^;

 

ところでクラッシュギャルズって「Crush Gals」と書くと思うのですが、この本は「Clash Gals」と書かれています。Clashだと「ガチャンと音がなる」ような意味合いなので、スペルが間違ってますね・・(^^;

 

雑誌で取り上げられている1984/10/18の船橋大会は以下のブログで記載しています。

『1984/10/18 ダンプ「おい、とんねるず!! 試合中に話かけてんじゃねーぞ!!」』Evito-X-PuroさんのYoutubeよりAJWW 1984/10/18 船橋市運動公園体育館 ダンプ・ペギーリーvsデビル雅美・小倉由美13:00~く…リンクameblo.jp