1984/12月 雑誌「BOMB!」クラッシュ特集

またまたクラッシュ特集です。1984年はクラッシュの年でした。1985年になると極悪同盟とダンプの記事が一気に増えるので、クラッシュに関しての記事はこれくらいにします。

1984年は極悪は雑誌「APRES」と「炎のコノヤロー」くらいにしか、掲載されていませんでした。他にまた見つかれば掲載したいと思います。

 

 

 

 

 

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男子禁制の不満はペッドで解消

ご存じ、女子プロレス界は「酒・ タバコ・男」ダメ!」のキビシーイ "3禁"というものがある。特に男(恋人)は、月の半分以上を地方巡業に 出かける彼女たちにとって、つい里心を起こさせてしまうやっかいな大敵。
でも、んなこといったって、全員 が花も恥じらう年頃で、この2人も吉川晃司(飛鳥)や長州力(千種)に胸キュン させる乙女たち。
そこで、これらのパワーや寂しさをどこにぶつけるかというと、これがナント、ペットや食べ物なのだ。
ベットの方は、ジャガー横田と飛鳥以外のメンバーは、ほとんどがポメラニアン、 ヨークシャテリアといった小犬を飼ってい る。飛島はたまたま実家が埼玉なので、そう寂しさは感じないとか。でも、食べ物に対しては飛鳥も千種も物凄いのだ。夜の食事をペロッと平らげると、散歩のふりして 外出し街のバーガー屋でテリ焼バーガーやポテトなどを2人前もパクついてるのだ。

 

オッパイ、ペロン危機は暗号で・・

 

ふだんは「千種!」「トモ!(飛鳥の本名 の北村容子から)」と呼び合ってる2人だが 時々、試合中に「長与」とか「長与千種!」 あるいは「北村」とか「北村智子!」 と呼び合うことがある。
実はこれ、2人だけの暗号なのだ コスチュームから下着がハミ出ていたり、水着が破れそうになったり、 また、あろうことか、試合中にオッ パイがベロンと頭出ししているのに気づかなかった時に危険信号とし てそう呼ぶってわけ。
実際、オッパイペロンのハプニン グも年に数回あって、何年か前には飛鳥もこの瞬態を演じている。そのためこ の暗号には敏感で、呼ばれたらハタと注意。破れ発見の場合は慌てて控室で着替える。

 

歌手"クラッシュ"もがんばりマス

初シングル『炎の聖書」(8月3日発売) に続いて、初のLPスクウェア・ジャン グル (0月5日発売)まで出してしまったクラッシュ女ギャルズの2人。 「でも本当は、芸能界なんて興味ない」 (飛島)、プロレスラーとして生きれば いい」(千種)と最初はすごく抵抗があったのだ。
でも、ファンの声やレコード会社の説得に押されてレコーディング。「やると 決めたからには一生命やろうと話し合 ったんです」(飛鳥)とその決意もいさぎよい。ただし、「歌でもプロレスでも売 れなくなったらサッと消えます」(千種) と逆の決意もみごとで、先輩のジャッキ ー佐藤の復活には寂しい気持も・・・。

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千種 威勢の良かった千種の"少年時代"

 

ふつう、女のコなら子供時代を少女時代と呼ばれるのに、この千種に限っては幼い頃を、少年時代、 と呼ばれるほど男っぽかったのだ。というのも、 2番目のコは絶対男のコと決めていた父親(もと
競艇選手)が思い込みのあまり、ベビー用品をすべて男児用でそろえてしまい、産後、女のコとわかってからも、千種を男のコとして育ててきたからだ。このため、彼女の気性はほとんど男で、幼稚園時代、道の真中を歩いていてトラックの運転手に怒鳴られた時も ドカッとそのまま車道の真中に寝転んでしまい、「オレは長与のチグサだ! 文句あるならいうてみい、おい!」とわめいたというからスゴイ。おまけに小5の 時、好きなスポーツをやらせたらちゃっかり空手を選 んで毎日道場でエイ、エイとやってたというから本物。

 

千種 ケンカは相手を選ばず、百戦百勝!

 

小、中学時代はよくケンカも やった。相手はもちろん、男女を選ばず。といってもスケ番で鳴らしたわけではなく、原因はだいたいプロレスのことと千種自身のこと。プロレスなんて八百長だい」という男子生徒や、「女のクセに...」という男子女子相手に持前のオトコ根性と腕力で百戦百勝。ただし、弱い者イジメしなかったから、ステキ!
 

飛鳥 プロレスに遭遇した時、光が

 

この飛鳥が小さい頃、死ぬほど気に病んでいたのが自分のLサイズの体格だった。
道を歩けば信号機は壊すわ、ビルはまたぐわで、ゴジラみたいなジャンボなボディが恥ずかしかったのだ。 

ちなみに、小学3、4年生の時ですで 身長的160センチ近く。バストもコンモリお山 のタヌキの八丁敷きほどで、仲間からもひやかされていたのだ。このため小5の時、自閉症にもなったくらいだが、ある日、テ レビで女子プロレスを見てガ然ハッスル! 

「こんなスポーツもあったのか」と感動した。
 

千種 テストの答案は白紙か誤答で

 

千種のレスラー志望は小学生の頃に頃から始まっていた。そして中学になる頃には、もういても立ってもいられぬほどプロレス界入りを熱望。

父親に「高校までは――」といわれたため、ちゃっかり屋の千種はある作戦を開始。それは試験の答案をわざと間違えたり白紙にしたりして、担任に「とても高校に進む学力では...」といわせようというものだ。で、さっそくこれを実行。数学の答案に『ジャッキー佐藤』とか、国語の答案に『逆えび固め』」 とか書いた。これがみごと(?)に成功。
成績はドンドン落ちて、高校進学に先生も親も頭を抱えた。

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飛鳥 実は隠れプロレスファンだった説得役!

 

体重を20kgも落としてすっかりレスラーになることを夢見ていた娘の飛鳥を見て、彼女の母親はこれを何とか心変わりさせようと防戦にでした。そこで母は昔、看護学校でお世話になった人生経験豊富なある恩師に飛鳥の説得を依頼。

「マカセナサ~イ!」と胸を叩いた恩師を飛鳥の前につれて行くと、ジロッと飛鳥の体を眺めまわした彼女。ゆっく りと口を開いて、
「あなた――、行きなさい! 私も藤波辰巳の大ファンで、プロレスが大好きです。行ってしっかり頑張りなさい」

 と、これには母親もオーツと。まさか恩師がプロレスファンだったとは。「そうと知っていたら、あの先生には頼まなかったのにねえ」と母は苦笑だ。
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