「宝石」にクラッシュギャルズ特集がありましたので引用してみます。
阿部四郎に手をあげてもらうクラッシュが堂々と表紙に(笑)
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異次元へ誘うワンダーランド
"フィーバー"というのがどんなものか、一度、女子プロレスの会場を覗いてみるとよくわかる。小・中学生の女の子を中心に、なかには中年のオジサンまで、「クラッシュ・ギャ ルズ」の声援に泣き、喚き、カメラ 片手に会場内を走りまわる。
「クラッシュ・ギャルズ」とは、ラ イオネス飛鳥(二十一才)、長与千種(十九才)の二人のタッグチームで、女子プロレス界の新星だ。
かつての「ビューティ・ペア(ジャッキー佐藤、マキ上田)」人気を女子プロレスの第一期黄金時代だとすると、いまは第二期黄金時代ともいえる。 そして、その主役が「ビューティ・ ペア」に憧れて、女子プロレス界に 身を投じた「クラッシュ・ギャルズ」 なのである。
先輩「ビューティ・ペア」と同様 に、飛鳥と千種はリング上で「炎の 聖書」という歌も歌う。二人が歌いはじめると、ファンも声をからしての、大合唱となる。周囲の人間などおかまいなしの一体化ぶりだ。 歌とプロレス・・・それが「かっこいい!」のである。 特別な理由など必要ない。 エキサイティングな動きだけが、ファンの満たされない日常 を忘れさせてくれるのだろう。
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《ライオネス飛鳥(写真上右)》本名・北村智子。昭和三十八 年、埼玉県蓮田市に生まれる。女子野球の「ニューヤンキー ス」で活躍していたが、五十五年に県立蓮田高校を一年で中 退して入門。百七十cm、七十キロ。
《長与千種(写真上左)》 本名同じ。昭和三十九年、長崎県大村市に生まれる。小さいころから沖縄・小林流空手を習い、 二段の実力。五十五年に大村市立玖島中学卒業と同時に入門。 百六十五cm、六十四キロ。
入門当時、二人とも練習はきついと思わなかったが、人間関係には悩んだという。十五、六才の少女だっただけに無理はないが、ひとりで泣きながら辛抱してきた。
そのかいあって、年度こそ違うが二人とも新人王、全日本ジュニア・チャンピオンとなり、頭角を現わしはじめる。 この二人が「クラッシュ・ギャルズ」を結成したのは、昨年の八月。極真空手直伝の実戦空手を身につけたファイトぶりは、またたく間に脚光を浴び、人気も天井知らず。
今年の九月末に行なわれ たWWWAタッグ・リーグ 優勝戦では、ジャガー横田 とデビル雅美の"女帝コン ビ"に惜しくも敗れた。 まだ、実力より人気のほうが先行している感は否め ないが、その圧倒的な人気 に当人たちは浮かれてはい ない。
二人の目標である世界チ ャンピオンのベルトを腰に 巻く日を夢見て、さらに技を磨く。
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この時期(1984年10月~12月)はどの週刊誌、月刊誌も必ず女子プロレス、特にクラッシュギャルズを取り上げていました。この雑誌もその一つです。
それだけ、世間でも女子プロレスが大人気だったし、クラッシュギャルズは大注目でした。この記事には特に目新しいことは書かれていませんが・・(^^;
9月末にジャガーとデビルと対戦したのはWWWAタッグ選手ではなく、フジテレビ杯争奪タッグ選手権ですね。(^^;