
ジャパン女子プロレスさんのYoutubeより
AJW 1985 1 12 静岡産業会館 ダンプ・ギャラクティカ・ロッシーvs大森・小松・山崎
1:25:00~くらいから
(↓AIでフルハイビジョンに変換した動画です。試合のみ抜粋しています)
さて入場から見ていきます。
ついに竹刀を持って登場です(^^)
ダンプ松本の代名詞である「竹刀」ですが、おそらく1985/1/4の後楽園ホールから竹刀を使い始めたと思われます。
おそらく1984年の大和車体工業体育館の試合後、年始までに時間があり、そこで効果的な凶器をあれこれと考えたのではないか・・と思われます(^^;
後年になりますが、チェーンだとロープで一回転して、それが自分に当たって、めちゃくちゃ痛いので、竹刀に変更したとダンプが話していました。(自分に当たったら痛いチェーンを、相手にガンガン使っているのも凄いですが・・)
なんとなくですが、お正月番組の乱入で、芸能人相手にさすがにチェーンを使うわけにはいかず、叩きやすい竹刀を使ったんじゃないかと思うんですが、それがやり易かったので、そのままプロレスにも使ったのかもしれませんね。
志生野アナ「ダンプ松本が最近手にしている竹刀を持って、ノッシノッシ、ゆっくりと花道を通ってカメラマンを挑発しながら入場という場面であります」
志生野アナ「そして、その後ろにはロッシー・モレノの顔もみえております」
志生野アナ「ラ・ギャラクティカも登場して参ります」
覆面にサングラス・・・ツッコミどころ満載です(笑)
山崎五紀には紙テープがたくさん飛んでいます。大森にもたくさんの紙テープが飛んでいますね。クラッシュと一緒でなければ、大森にもけっこうな量の紙テープが飛ぶようです。
続いて青コーナー、ダンプ松本にもテープが意外と飛んでいます。いままではトイレットペーパーばかりだったのですが。
志生野アナ「覆面の上に、なんとも奇妙な帽子をかぶったロッシーモレノ」
志生野アナ「ご覧ください、マスクの上からサングラスというんですから、一体どういった神経でしょうか」
このメキシココンビはダンプのパンクスタイルを見ていて、自分もやりたかったんじゃないですかね。かなりマヌケな感じですが、面白い絵ずらです。
覆面の上からサングラスは、さすがにマスクド・ユウもやりませんでしたしね。
しかもやっているのは実力者、ジャガー横田とチャンピオンを争った、ラ・ギャラクティカですから、この選手の実力もさることながら、プロレスのショー的な部分も一級品だったんじゃないかと思います。
さて、試合が開始されます。
(竹刀で派手にぶちのめす。アピールを欠かさないダンプ)
ダンプのターゲットは新人の小松。さっそく竹刀で打ち据えます。後輩には、死なない程度にガンガン攻撃するのがダンプの戦い方です。
後のダンプが使用している竹刀は、先端のほうが音がするように開いているように見えました。この時期の竹刀は、剣道で普通に使用する竹刀のままなので、相当に痛いんじゃないですかね。
とはいえ、自分は一度も叩かれたことがないので分かりませんが・・(^^;
志生野アナ「徹底的に竹刀攻撃であります」
志生野アナ「あの竹刀攻撃は選手にきくと、もうたまらないそうですね」
宮本「痛いそうですね」
ダンプとタッグを組んでいるのは、実力派のラ・ギャラクティカとロッシー・モレノです。ダンプの反則に加えて、プロレス巧者のラ・ギャラクティカもいるので、青コーナー有利です。赤コーナー側はかなり嫌でしょう。
志生野アナ「ロッシー・モレノの登場なんですけど」
志生野アナ「よく調査してみますと、先日の放送で29歳とご紹介したんですが」
志生野アナ「日本に初めて来た選手だったので」
志生野アナ「実は19歳なんですよね」
宮本「これは僕も驚いたんですけどキャリアが相当あるもんで、12歳からプロレスをやっていたもので」
宮本「メキシコマットの事情もあるんでしょうけど、12歳からのキャリアがあるとは思いまんでした」
志生野アナ「関係者がパスポートを調べまして、それで判明したんですけど」
志生野アナ「本人は19歳とみられるよりも、20歳代、27~28歳にみられるほうが貫禄的に良いということなんですね」
まさか、ロッシー・モレノが19歳とは・・・ダンプよりも若いようです。しかし、12歳からプロのマットで金稼ぎとは。ルチャ・リブレの本場は違いますね・・(^^;
続いて、ダンプはこれも新凶器でしょうか。メリケンサックです。この武器も小さくてコンパクトでありながら、隠しやすくて痛いという栓抜きの強化版のような武器です。
見た目は地味ですが、栓抜きよりは目立つかな? これもお正月の間に考えたんでしょう。
志生野アナから「凶器の密輸」と呼ばれる、ダンプと阿部四郎の名人芸。
ベビーフェイス側は、新人の小松は歯が立たないし、山崎も体重が軽いので力不足です。そうなると、まともにやり合えるのは大森くらいしかいません。ロッシー・モレノも体重があるので、きちんと相手をボディスラムができるのは大森くらいですね。
やられ続ける小松。小松は、ダンプに対してドロップキックを当てても倒すことが出来ません。ようやくダンプをロープに振っても、今度はダンプがスッとドロップキックを避けて、受けてもくれません。小松は何も出来ず!! せめて小松の技くらいは受けてあげてもいいのに・・なんという極悪非道ぶり!! (笑)
さらに小松を竹刀で制裁。だんだん小松が可哀そうに思えてきました(^^; ダンプに竹刀を持たせると、体重の軽い選手は何もできないんじゃないでしょうか。
お客様「カーエーレー!! カーエーレー!! カーエーレー!! 」
あまりにひどい凶器攻撃に、お客様から自然と「カエレ!!」コールが。
小松はここぞとアピールするチャンスでもありますが、いかんせん何もできず。まだ自力が足りないようです。
大森は、ラ・ギャラクティカを痛めつけた後、コーナーに叩きつけて、ダンプを引きずりだそうとします。ここでロッシー・モレノではなく、わざわざ大将のダンプを倒しに行くところが大森です。負けん気の強さがあります。
(ダンプを、山崎と大森でブレーンバスター)
お客様「ゆかり!! ゆかり!! ゆかり!! ゆかり!! ゆかり!! 」
お客様から大森ゆかりへのコールが起きました。
この状況を打破できるのは、実力的には大森しかいないですからね。
志生野アナ「大森ゆかりコールがでました、静岡産業体育館」
志生野アナ「かつてはWWWAのタッグのチャンピオンベルトをもっていました」
志生野アナ「現在はその力は全く衰えておりません」
志生野アナ「昨年はやや不運な面もありました、大森ゆかり」
志生野アナ「今年こそはと、大いにやる気になっております」
しかしあっという間に形勢は逆転し、今度は極悪の番です。
さて、ここから注目の技。
中野のトップロープからのギロチン!!
初めてじゃないですか、中野がギロチンしたのって。自分が見逃しているだけなのか。
このギロチンは、ダンプが相手を駅弁抱っこしてからのものなので、クレーンの得意技です。
クレーンがお正月にこの技を伝授したのか、またもや無断でコピーしてしまったのか。
後年の中野のギロチンは、クレーン・ユウの得意技のコピーから始まっているのかもしれません。
大森がラ・ギャラクティカを、2段ロープからの雪崩式のバックフリップ。これで勝負ありかと思いきや、ここでダンプが鉄パイプ攻撃!!
どうしても負けたくないダンプ!!(笑)
最後は小松をラリアートで沈めました。ものすごい強引な勝ち方です(笑)
大森の雪崩式で勝負アリ、というのがプロレスとしては綺麗な流れです。男子プロレスなら、おそらく正義が勝つ!! そういう流れです。しかし、そこをあくまで勝ちにこだわって、阿部四郎とムリヤリ勝ちにいくダンプ。
これはファンに嫌われるわ(^^)
きちんと客をムカつくせる勝ち方をするダンプ松本の戦い方は、さすがとしか言いようがありません。
今日の凶器 竹刀、メリケンサック、空き缶、鉄パイプ