
ジャパン女子プロレスさんのYoutubeより
AJW 1985 1 10 桐生市民体育館 ダンプ・中野vsジャンボ・山崎
12:00~くらいから
(↓AIでフルハイビジョンに変換した動画です。試合のみ抜粋)
1985年のマラソン大会(あったのでしょうか?)や、1/5の後楽園ホールの動画がYoutubeに見つからないため、1/10の桐生市民体育館から見ていこうかと思います。
(見つかり次第レビューしようかと思います)
1985年元旦の番組に乱入して、世間でさらに有名になったダンプ松本。
女子プロレス人気もさらに過熱さを帯びていきます。
極悪のタンクトップで登場する阿部四郎!!
いきなりやる気満々です。1985年も活躍しそうです。
登場と同時にフジテレビの大山カメラマンに突撃です。この頃はカメラマンが阿部四郎に急襲されることを予想して、カメラマンを後ろで支える人もスタンバイしています(笑)
ゲスト「フジテレビで大暴れした人ですよ」
ゲスト「ダンプ松本には、正月の番組でえらい目に遭ってますからね」
志生野アナ「極悪の怖さは十分に知っているコント赤信号の3人、十分に注意してほしいです」
そして注目は中野恵子です。
1985年になって、凶器使用の許可が下りた中野恵子の見た目がかなり怖くなっています。
(和田アキ子みたい・・)
ついにチェーンを持って登場できるようになりました!!
昨年まではアフロみたいな髪形で見習いって感じでしたが、今年からはポマード(?)をたっぷりつけて、ヤバイ雰囲気を出し始めました。12/10の大和車体工業体育館の試合が終わってから、ダンプとクレーンにあれこれと怖いメイクを試行錯誤されて、この形に落ち着いたんでしょうね。
(化粧って怖いな・・・)
中野は目が垂れていたので「パンダ」と呼ばれて憎めない感じでした。その目尻をメイクで無理やり吊り上げると、こんな感じになるんですね。
パンダお姉さんから、キツネお姉さんに変身しました(^^;
なお、このときの中野の話が自伝の「金網の青春」に書かれているので引用します。
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私がヒールとしてダンプさんにすすめられたことは見た目を変えることだった。
初めに髪だった。髪を金に染め、肩くらいの髪にチリチリのパーマをかけた。ソバージュというより、カーリーヘアみたいだった。その次は化粧。本来なら化粧は自分を綺麗に魅せるためのものだが、ヒールの化粧は自分を鬼のように見せるためにする。初めての化粧は、クレーン・ユウさんがしてくれた。目を吊り上げて書き、口は黒く塗る。カガミを見たとき自分自身のあまりの変わりように涙が出た。
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一方のダンプは、「HEAVY METAL」と書かれたTシャツと、SMショップで購入したムチを持っての登場です。この「HEAVY METAL」Tシャツは今後も長い間着ることになります。ムチはその後はあまり使っていないはずです。
「HEAVY METAL」というTシャツを着るという点から、ダンプはヘビメタに興味があったんでしょうかね。パンクバンドの元祖「KISS」も知っていましたし・・。
さて試合開始です。
序盤は山崎のミサイルキックなどでベビー側が主導権を掴みますが、すぐに場外戦へ。
ダンプは巨体を活かして、山崎の首にコードを巻いて引きずり回します。
一方、中野はジャンボに放送席に投げ込まれます。体格と経験で負けている中野には、いきなり先輩たちと戦うのは苦しいですね。その後、きちんとクレーンが救出しています。フォローは万全ですね。
ダンプは力技で押しまくります。
中野は技も出しますが、なにしろ相手の先輩方が強いので、思うように決まりません。反則も少しずつ出していますが、必死に試合についていっているという感じがします。
今度は中野がジャンボを場外で、椅子に叩き込みます。
しかし、その後ジャンボが椅子を握りしめて背後から急襲!!
先にベビーフェイスのジャンボ堀が凶器を使ってきました(^^;
まだ極悪側は何も凶器を使っていないのに、珍しいパターンですね。
もっとも阿部四郎がタッチさせなかったので、フラストレーションが溜まりまくっていたと思いますが(^^;
さて、問題はここからですね。
トップロープに座らせられた中野がいます。山崎がダンプをコーナーに振ろうとしますが、ダンプが機転を利かせて逆に山崎をコーナーに振って、中野がフォールのような形をとります。
ここで中野がフォールを取るかと思いきや、とらずにジャンボを場外へ。
ここでダンプが中野に合図。サインプレーで中野と共に合体技を出そうとします。しかし中野の位置取りが遅れて、ダンプだけのラリアートになってしまいます。
解説「サインプレーが失敗しましたね」
志生野アナ「そうなんですよね」
中野は失敗したのに気が付いて、キョロキョロとリングの上で迷っています。
明らかに試合の流れについていけていない中野です。
その後、中野がトップロープに登ってからフライングボディアタック。
ここでダンプがヒップアタックをするために2段ロープに登っていますが、中野が疲れているのか、山崎を持ち上げるのが明らかに遅いです。
ここで試合のテンポが悪いことに気が付いた、ダンプと阿部四郎。
ダンプは瞬間的に動いていて、いつの間にかチェーンを持ち出しています。
ダンプはチェーンで山崎にラリアートして、そのまま3カウントのフォール。山崎の肩が微妙に上がっている感じがしますが、阿部四郎はここで試合を終わらせたいので、3カウントを入れました。
これはダンプと阿部四郎の阿吽の呼吸ですね・・。
志生野アナ「阿部四郎のカウントが速すぎた!」
志生野アナ「しかもみたところでは肩が上がっていた」
志生野アナ「そのあたりをジャンボ堀が阿部四郎に抗議しております」
志生野アナ「石井君が山崎五紀のファンだというのを極悪同盟は知っていましたね」
志生野アナ「山崎ファンが座っている前で徹底的にイジメようという、今日は作戦だったんでしょうね」
ゲスト「いまからプロレスラーの勉強をして戦いたいですね」
志生野アナ「それは無理だと思います」
志生野さんの見事なオチがついて試合終了です。極悪同盟はさっさと控室へ引き上げます。
この試合・・・。
中野は控室でブン殴られてますね・・・たぶん(^^;
試合の流れを大切にするダンプですから、確実に怒られているでしょう(^^;
ぶるちゃんねるで、ブルが「怖い先輩」ベスト3の3位にダンプ松本を入れていたと思いますが、そこで凶器の渡し損ないで怒られたなどの話をされていますね。
↓これ
とはいえ、中野はヒール修行はまだ始まったばかりで、いきなり5年もヒールをしているダンプについていくのが無理というもの。しかしダンプの英才教育ならぬスパルタ教育は続きます。
今日の凶器 チェーン