1985/1月 雑誌「DUNK」女子プロレス特集 クラッシュギャルズ

クラッシュギャルズは1月からTBSの「毎度おさわがせします」に出演で、さらに芸能活動が忙しくなります。

 

 

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この日、ライオネス飛鳥 (写真右側)と長与千種(同左側) ことクラッシュギャルズは、 来年1月 21日発売予定の、新曲レコーディ ングのまっさい中。合間に見せてくれる素顔は、なんと、意外なほど女のコらしくてカワイイんだぜ。 

飛鳥&千草 オハヨーございますッ。 毎度おさわがせしまーす! 

!? 突然の意味不明のあいさつ にボーゼンとする男区レポーター (以下、D印のみに省略)
飛鳥 私たち、 今度ドラマやることになりました。 よろしく!
千種 ね、ね、ちゃんとセリフがあるじゃない! 今度のやつは。 

D にゃるほど、そのタイトルが 「毎度おさわがせします」 なんだ。 

飛鳥 けっこう、 コメディっぽい 感じかな。 12月10日すぎから撮りに入って、1月から放送ですね。

D ところで、千種の足は・・・? 

千種もう痛くはないけど、動くと怖いんです。 試合にもどれるのいつになるかな? って感じで。 

飛鳥 試合中に脱臼して、靭帯がノビちゃったんですよー。
千種 飛鳥が淋しがってるの!
飛鳥 ダメなんですよ。 千種じゃないと!(笑)

千種 大丈夫。痛みは完ペキにとれたから、年内には出るって(笑) 

D レコーディングのノリも、なかなか軽そうでいいみたいだね。
千種 緊張しませんから(笑) 

飛鳥&千種 (スタジオ内から外のデビル雅美に大コール)デビル、デビル! それデッピルっ!
ディレクターどーかナ、めんどうな所はないかァ?
千種 難しい所? ないですッ!
飛鳥 オムライス食べたいっ(笑)

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最後の「オムライス食べたいっ」は全く意味が分からないのですが、あまり深く考えないことにします。

 

 

 

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始めに断わっておくが女子プロレスの年間試合数は約300。ヘタすりゃキミが学校へ行く日数なんか、軽くクリアしちまうんだぜ。 埼玉の1日ってのは、よーするにそのたった300分の1。 そこんとこを忘れないように、気合入れて読んでくれ。 

 

まず、女子プロレスの朝は早い。 やたらと早い。 夜が遅くて 朝早い(ひつこかった?)。選手は全員、事務所からバスで現場へ向かうが、昼間の試合がある時は8時出発なんてザラ。若手は荷物の搬入があるから、もっと早く集合だ。冬はつらいぜ。で、現場に着くとリングのローブを張ったりマットの掃除。これも若手の仕事だ。 周りを見ると、レフェリー氏が缶ジュースやフランクフルト販売の準備に忙しい。 おっと、バスを運転してたU氏は音響システムの設営だ。彼は試合になると突然リング・アナ兼ゴング係に変身する。どうやら用意ができたらしい。
 

試合はシングルマッチから始まり、メイン ・エベントまで5試合前後。第1戦から場外乱闘になることもある。ふつう、最低2回は絶対ある。リングサイドの客は、そのたびに逃げまわる。これはコワイ。 千種に限らずレスラーは、いつも誰かをしてると思って良い。まさに"傷だらけの青春"だぜ。


選手は試合が すんだ順にバスに戻り、帰り支度をする。 バスは更衣室兼、生活の場である。 事務所に帰り着くのは夜更け。12時前にも眠れることは少ない。

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