1985/2/18 大阪府立体育館 WWWA前哨戦 大阪でまたもやクラッシュを血祭りに!!

2/18の大阪大会はTV放送はされていませんが、WWWAタッグ選手権のタイトルマッチを控えた前哨戦となったようです。

詳しい試合内容を、週刊プロレスの3月号からみていきます。

 

 

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"東のメッカ" 蔵前国技館に次いで"西のメッカ" 大阪府立体育会館が、この3月の大相撲春場所を最後に姿を消す・・・。
2月18日、同会場で最後のプロレスが行われた。 主催団体は全日本女子プロレス。
正直言って、大阪での女子プロ人気は、なかなか盛り上がらず、 関係者をやきもきさせた。テレビ中継が月に1度、木曜の深夜のみという悪条件も影響しているだろ うが、関西のファン気質を思うと、 むしろ人気が出ないのが不思議でさえあった。

 

ところが面白いものである。最後になって、大入り(8分)をマ ークしたのだ。ノーTVだったのが、もったいなかった。
そして朗報が訪れる。
4月第1週から、ついに関西テレビでレギュラー放映(日曜・午後1時から30分)が決定したのだ。 既報の通り、静岡、名古屋といった東海地区はレギュラー放映がスタートするや、視聴率20%以上という驚異的な数字を記録しているが、これに続く人気を獲得できるか?!

 

今回の大阪大会を見る限り、期待は大きい。その手応えを誰よりも感じたのは、世界タイトルマッチを押しのけて、メインイベント に登場したクラッシュ・ギャルズ自身だろう。
押し寄せるファンの波、リングに投げ込まれるテープの数は東京と変わらない。そのフィーバーの なかで
クラッシュの2人とも大流血となったから、館内のボルテージは最高潮に達した。

おまけにレフェリーはクレーン・ユウだ。

"血闘"は、ダンプ松本、ラ・ギャラクティカ組に軍配が上がり、ダンプは2月25日、大田区体育館のタイトルマッチへ優位にコマを進めた(パートナーはユウ)。

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ついに関西でも1985/4月からレギュラーでの全日本女子プロレスの放送が決定されます。

むしろ日本中クラッシュ旋風なのに関西は、不定期の深夜しか放送されていなかったことに驚きです。

 

また、この試合ではレフェリーをクレーン・ユウが行っています。この頃からどうもクレーンはダンプとのメインではなく、レフェリー、外人とのタッグ、6人タッグ、前半戦のシングルなど、少々メインから外れていったようです。

理由としては、選手が多かったこともあるでしょう。外人組のラ・ギャラクティカ、ロッシー・モレノを試合に出さないわけにもいかず、ブルも出番を増やしている時期、極悪サイドはメンバーが豊富でしたから、クレーンが少々肩たたき的な存在になってきたのかもしれません。とはいえ、まだまだ実力的には一級品なのですが。

 

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さらに細かくみていきましょう。またこの試合は「裸足の戦士たち」というムックにも写真があります。

 

『裸足の戦士たち』より。ダンプはBATMANのようなメイクで登場。今でも通用しそうなメイクです。ダンプが顔が大きいので、余計に目立ちますし。

 

『裸足の戦士たち』より。相方はラ・ギャラクティカです。ある意味クレーンよりも、ラ・ギャラクティカのほうがクラッシュは嫌かもしれませんね。実力的にはジャガークラスですし。

 

この試合、長与が大流血した模様です。ダンプがハサミで額を割ったんでしょう。

 

『裸足の戦士たち』より。ダンプのやりたい放題が目に浮かびます。

かなり出血しているので、大阪のファンも絶叫、ボルテージマックスだったと思われます。

 

レフェリーはクレーン・ユウ。これはクラッシュには悲劇ですね。どうやっても勝てるわけありません。

また、2/4有田大会で半ハゲになったブルが映っています。きちんとピンクに染めた一部分だけは残して、あとは綺麗に半ハゲです。

 

そして、一週間後は1985年前半戦の山場である、クラッシュとのWWWA世界タッグ選手権へと進みます。

 

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(2023/1/22 「ザ・ヒール」より画像追加)

 

平塚雅弘著の「ザ・ヒール」にもこの試合の画像がありましたので、引用させていただきます。

当時の元写真なので、綺麗ですね。

ダンプのバットマンのようなメイクがハッキリと分かります。