1985/3/29 東村山市民体育館 クラッシュ・立野vs極悪 相変らず浮くジュディマーチンさん
Evito-X-PuroさんのYoutubeより
1985/3/29 東村山市民体育館 クラッシュ・ギャルズ、立野記代 vs ダンプ、クレーン、ジュディマーチン
44:00~くらいから
(↓AIでフルハイビジョンに変換した動画です。試合のみ抜粋)
同日の前試合「大森ゆかりvsブル中野」のセコンドで邪魔しまくったダンプとクレーンが、メインイベントで登場しました。
今回は6人タッグマッチで、またまた動きに問題があるジュディ・マーチンさんが一緒です。

志生野アナ「早くも青コーナーは騒然としています」
志生野アナ「例によって阿部四郎レフェリー、大山カメラマンに対して足を飛ばしております」

(ついに大山カメラマンが阿部四郎によって転倒。放送機材は大丈夫なのか?)
志生野アナ「おおっと、リング上では花束を持ったファンの皆様が」
志生野アナ「クラッシュ・ギャルズの入場を待っておりますが」
志生野アナ「そのファンに対して威嚇攻撃にでました、ダンプ松本」
志生野アナ「さぁ、クラッシュのテーマが鳴り響きました」

東京近郊の試合ではクラッシュフィーバーが凄いですね。場内の歓声が地鳴りのようで、ファンもごった返しです。クラッシュの大人気と対照的な極悪同盟の不人気さが目立ちます。

クラッシュは登り竜、下り竜の道着を着ています。2月のWWWAタッグの特に鮮血で汚れたはずですが、また山崎照朝先生にもらったのでしょうか。


良く見ると、可愛い小さな男の子もいますね。(^^;
志生野アナ「いまクラッシュファンに対して多くの花束が贈られております」
志生野アナ「極悪同盟には花束はないか!?」
志生野アナ「このあたり、先ほどから気に入りません」

ダンプは余裕たっぷり。ユウはWWWAからベレー帽のような帽子に変更してファッショナブルに。ジュディ・マーチンさんは、ひとりだけ別世界のおばさんのようです(笑)

ちなみに選手紹介のときに、「クラッシュギャルズ WWWA世界タッグチャンピオンチーム」といっていますが、極悪のときにも言っていますので、氏家さん間違えてますよね・・。

(相変わらずレフェリーは阿部四郎が配置され続けます)
志生野アナ「レフェリーが阿部四郎であります」
志生野アナ「抗議のテープです。テープがやけっぱちに投げ入れられております」
志生野アナ「なにかこの人が出て参りますと雰囲気が変わって参ります」
志生野アナ「クラッシュだって、この人をレフェリーとは思ってませんよ」
さて試合の開始です。
1本目

試合開始から極悪のペースです。
あっという間にダンプが立野を捕まえます。

志生野アナ「ラリアート!!」
志生野アナ「強烈ですねぇ、一回転です」
志生野アナ「あれじゃ脳震盪を起こしますよね」
志生野アナ「これはたまったもんじゃありません」

序盤から立野に対するダンプのラリアートが2発さく裂。立野は空中で一回転です。ちなみに一回転したほうが、ショックが和らぎ、さらにやられている感じがするので立野はわざと一回転していたという話がありますね。一回転のタイミングを間違えると大変そうですが、立野の受け身の技術も凄いんじゃないでしょうか。

志生野アナ「最近は(長与は)体重が増えたといっております」
志生野アナ「しかしダンプ松本とではねぇ・・」
志生野アナ「力比べにいきますした。あくまでも戦闘的であります」
たしかに1984年の初期は、長与はヒョロヒョロでしたが、この頃になると体重が少しついて、だいぶしっかりした体になってきましたね。

志生野アナ「しかしダンプ松本との力比べは無謀であります」
ドサクサに紛れてジュディさんも背後からキックをかましています。

ブル中野も追加攻撃(笑)

さらにダンプの駅弁抱っこからのクレーンのギロチン。
しかし、これだは決まらず、その後クレーンが飛鳥に捕まり・・。

まさかのベビーフェイス側のフクロ叩き攻撃(笑)
極悪が得意としている戦法ですが、彼女らはもはやベビーフェイスと名乗っていいのか疑問です。

ここまでほとんど目立つことがないジュディさんですが、ようやく立野にバックブリーカーを仕掛けて存在感を見せつけます。西洋人は日本人よりも体格的にもパワーがありますので、力技で押してきますね。ジュディさんの場合は少々姑息さもありますが(^^;

なんと、そのままギブアップを取ってしまいました。こんな簡単にとってしまっていいのか!?
さすが、ジュディさん。ダンプとユウを差し置いて、空気を読まずにおいしいところはもっていきます。ダンプも先輩外人オバサンレスラーに指示できないので、やりにくいでしょう。
志生野アナ「ギブアップをとった。ギブアップをとってしまいました」
志生野アナ「言ったんでしょうか、あるいは立野記代、ノーノーといったのか」
志生野アナ「ギブアップしていないといっていますよ」
志生野アナ「阿部四郎はギブアップをとりました」
長与「ギブアップしてないだろ、おまえ!!」
お客様「カ-エーレー! カ-エーレー! カ-エーレー!」
長与「カエレ、コノヤローッ!!」
志生野アナ「立野が怒っております」
クラッシュと立野が抗議を始めますが、この抗議が凄まじい、もはや阿部四郎に対するイジメです。(^^;

レフェリーにキック攻撃。

レフェリーにビンタ。

レフェリーを足蹴りして袋叩きでリンチ。
お前ら、本当にベビーフェイスか~!?(笑)

なんとか正義の味方のダンプに助けられました。(^^;
志生野アナ「その阿部四郎をかばったのがダンプ松本」
志生野アナ「貫禄ですねー」
志生野アナ「これじゃ(ダンプたちの)手をあげるしかありません」
志生野アナ「ダンプ松本、実にタイミングがいい」
志生野アナ「キック攻撃から守ってくれれば簡単に手をあげます」
暴行するトンパチ不良集団から、阿部四郎を助けてあげるダンプが天使に見える!!(笑)

いきなり、ベビーフェイス側の猛攻が開始されます。
クレーンに3人がかりでのドロップキック。

ここでクラッシュが2人がかりでのパイルドライバーで、クレーンを一気に沈めて3カウント。
2本目はいつも通り、クレーンがとられました(^^;

まぁ、ここまでは極悪も予定通りでしょう。お客様の溜飲を下げてあげないと、ミーハーファンも暴走してしまいますし。
ダンプと阿部四郎が何やら密談しています。ジュディさんを暴走させないような相談でしょうか(^^;
3本目は一進一退の攻防が続きます。

ジュディさんに調子に乗った飛鳥がジャイアントスイングを仕掛けようとしますが、ダンプが阻止。ジュディさんはお年なので、ジャイアントスイングをかけたら危険です。

ダンプは竹刀を持って乱入すると、長与もすぐに黒帯を持ってリングイン。しかし、ダンプの手には何も持たれていません。「いま凶器を持ってきただろ!?」と抗議する長与に対し、悠然とやり過ごすダンプ。凶器を利用したクレバーな作戦です。

長与がどうしても竹刀を使ってほしいというので、ダンプも応えてあげています。優しいです。

竹刀を一発放つと、長与が黒帯で首絞め攻撃してきます。いつもダンプに叩かれているので、長与も反則したくて仕方がないようです(^^;

今度は竹刀で一騎打ち。

長与から飛鳥に交代。
志生野アナ「長与は相手がくればそれを真正面から受ける人ですから」
志生野アナ「そういった気合をもっております」
志生野アナ「今度はライオネス飛鳥」
志生野アナ「竹刀を置け、竹刀を置けといっております」
志生野アナ「ダンプ松本、答えるか」
志生野アナ「答えましたね・・このあたりがWWWAの世界のチャンピオンという」
志生野アナ「自信でしょう。堂々と竹刀を投げ捨てました」
クラッシュもあまりにしつこいので、ダンプもたまには真っ当に戦おうかという感じです。

(ダンプと飛鳥の力比べ中に、バケツ攻撃。正々堂々とやりそうでやらない極悪のやりかたです)

(クレーンとブルを使ったダンプの3人でのパイルドライバー)

(クレーンの綺麗なブレーンバスター)

ジュディマーチンさんが立野を引っ張り出します。立野はしばらく試合に参加していなかったのですが、なぜかすごい鼻血が出ています。どこで鼻血が出たのか!?
しかし、鼻血を出しながら立野が意外と健闘します。

(ダンプへの変形ジャーマン)

(強引なパイルドライバー)

(このあたりからは両者総攻撃。クレーンがトップロープからのバケツ攻撃)


ここでダンプがフォールして3カウント。しかし飛鳥の足がロープにかかっています。
志生野アナ「あーっと、カウントが3つ入ったぁ」
志生野アナ「足がロープにかかってましたよ」
志生野アナ「いまのは阿部四郎、足が完全にロープにかかっておりました」
ゲスト「足がロープにかかっていたらノーアカウント」
志生野アナ「かかっていた、間違いない!!」
志生野アナ「長与千種が怒っているが当然だ!!」
志生野アナ「阿部四郎は過去何回見逃したか分かりませんねぇ」
志生野アナ「そしていつも揉めております」
お客様「もう一回!!もう一回!!もう一回!!もう一回!!」
またもや疑惑のカウントが入ってしまいました。阿部四郎は試合をうやむやにするのがとてもうまいです。

阿部四郎を竹刀で制裁を加える長与。

場外まで竹刀で追いかけてくる長与。ガンガン凶器を使ってきます。本当にベビーフェイスなのでしょうか。
志生野アナ「いま阿部四郎レフェリーから場内のお客様に説明」
阿部四郎「ただいまの試合を説明します」
阿部四郎「3カウント取ってからロープでしたので」
阿部四郎「認めません」
志生野アナ「なるほど3カウントをとってから足がローフにかかったんだと」
阿部四郎の滑舌の悪さにビックリしますが、そういうことらしいです(^^;

志生野アナ「ああーっと、めちゃくちゃだ、もうめちゃくちゃ」
志生野アナ「大山カメラマンが(ダンプ)にやられました」
志生野アナ「ハンデ(カメラ)をもっている大切なカメラマンであります」
志生野アナ「いやいや、大変なことになりました」
志生野アナ「とうとう、フジテレビのカメラマンにも手を出しました」

花道を戻るダンプ。彼女の目には群衆がサーッと引いて出来上がる道は、ダンプから見てどのような光景として映っているのでしょう。
志生野アナ「いまカウント3に対しても場内のお客様、まだまだ不満であります」
志生野アナ「いちおうカウント3を取った後、足がかかったといっていますが」
志生野アナ「しかしそのカウント3があまりに早すぎました」
志生野アナ「大山カメラマンに威嚇攻撃であります、ダンプ松本」

この絵をみると、当時のダンプに近づくのは怖いですね。殴り掛かった男性もいるらしいですが、3mほど吹っ飛ばされて次の日から「ダンプに注意」の張り紙と警察官が配備されたらしいですし。
ということで、今日も試合が有耶無耶で釈然としない状態となりますが、これが極悪同盟のお客様をムカつかせる戦い方なので、出来としては満点でしょう。
今日の凶器 竹刀、栓抜き、バケツ
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