世間で注目を浴び始めたダンプ松本は、ついに読売新聞にも登場します。
ちなみに、3面記事ではありません。(^^;
内容を見てみます。
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悪玉のごっつい青春
日曜の昼下がり、テレビで女子プロレスを見るのがいつの間にか習慣になってしまった、という人が、周囲には結構いる。
熱狂的女子中高生ファンに支えられたクラッシュギャルズ、「この野郎!」と形相を変えて飛びかかる実力派のデビル雅美やジャガー横田ら、 確かに役者がそろっている。
が、「極悪同盟」のダンプ松本がいなかったら、女子プロの面白味は半減すると思う。
番組で「オレ、ダンプのファンなんだ」と豪語していた 男性ゲストも、チェーンを振り回し、バケツで善玉を容赦なく殴る百キロの巨軀(きょく) を間近に見るうちに「ホントにひどい。なんであんなことをするんだ!」と興奮して叫び出す。彼女は、ハンパない悪玉なのだ。
中学生の時にマッハ文朱の、高校生の時にジャッキー佐藤の「追っかけ(親衛隊)」 をしていた。就職するはずの会社を入社式の日にけっ て、女子プロの扉をたたいたのが六年前。初めは落ちこぼれに近かったけれど、「徹底的に悪になってやろう」と吹っ切ったら、昨年から人気急上昇。カミソリ入りの手紙と 「帰れ!」の客席の合唱が「自分を燃えさせる」。
女子プロには「三禁」ってのがある。「人気商売だから酒飲み歩くわけいかないし、たばこ吸えば試合に響く。 男がいたら、年に半分以上も旅に出るの嫌になる。仕方ないね。今しかないんだから。先のことは考えない」。
二十四歳。こんな青春、あってもいい。
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ついに3大紙もダンプ松本の活躍を認めました!!
1984年の初頭に、無名だった「松本香」から「ダンプ松本」に改名して、まだ1年と数か月。1985年初頭、いかにダンプ松本に注目が集まっていたかが分かります。あまりに急激な売れ方です。これは1984年7月からゴールデンタイムで女子プロレスが放送されたことと、クラッシュの全国人気、そしてダンプが正月を中心にテレビ出演したのがきっかけとなったと思われます。
また、読売新聞の「今週の淑女」というコーナーは、当時の女性の社会的地位向上を目的としたコーナーだったと思います。社会で活躍しているワーキングウーマンを取り上げていました。ダンプ松本はそんなワーキングウーマンの代表の一人と認められたのです。これは凄いことです。
さて、細かく見ていきましょう。
さすがに新聞ということで、サングラスは外していますね。ただ、凄い真面目な顔でもなく、素顔の松本香を撮影した、という感じです。おそらく何度も自然な表情になるように撮り直ししたんでしょう。(^^;
「ダンプ松本の得意技はウエスタン・ラリアート」。
必殺技が「ウエスタン・ラリアート」。あのスタン・ハンセンの必殺技。格好いです!!! 新人の頃からラリアートを鍛えておいてよかったです。すべてはこの日のために「ラリアート」を練習していたんじゃないかと思うほど、ハマッています。
「ボディアタック」や「凶器攻撃」では、男子プロレスに遅れを取っている感じがしますからね。そういう面でも、ダンプは女子プロレスの地位向上に貢献していると思います。
それにしても、3大紙での掲載は凄いです。
当時の全女の内部ではどうだったんでしょうね。「ダンプをテレビに出すな!! ヒールだろ!!」
そろそろ先輩レスラーの嫉妬が始まるころでしょうか。