1985/4/2 雑誌「セブンティーン」女子プロ新聞創刊号

1985/4/2から週刊「セブンティーン」では「女子プロ新聞」という名物コーナーが新設されます。最近のロッシー小川の本でも、「『セブンティーン』は力を入れて広報活動をしていた雑誌だった」と話しているので面白い記事が多いです。

 

 

表紙はベビーフェイスが愛犬を抱いて全員集合です。

この新聞、中心はもちろんクラッシュの2人、長与と飛鳥です。しかし極悪もかなりの紙面を割いて登場しています。ティーン誌というと、人気アイドルのような取り扱いが多いですが、クラッシュ時代はベビーフェイスとヒールの両方に全国区の大スターがいた、女子プロレスでも唯一の時代だったかもしれません。

 

まずはいきなりこれ↓

 

 

こんなギャグ的な4コマをこなすヒールって後にも先にもダンプだけなのでは!?

 

しかも、出演:松本香、友情出演:長与千種、北村智子ですからね。豪華です。

長与もドリフみたいなメガネをかけて、ノリに乗ってます。(笑) おそらくこの頃はクラッシュも極悪も、取材で大忙しだったはずなのに、小ネタをキチッとこなしています。

 

続いてはこちら。

 

 

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師 よろず難問、難題、珍問 答えさせてもらいます!

極悪の人生相談

クレーン・ユウ先生、松本香先生


女子プロ界の"無法者コンビ" 極悪のふたりが、その豊富な人生経験にモノをいわせて、親身で適切な(?)アドバイスをキミにしてくれる極悪の人生相談。
それでは、さっそく第一挑戦者戦答開始っ!(カーン) 

 

ST「東京都の、ペンネーム"迷える小ブタちゃん"からのお手紙 なんですが・・・、"聞いてください。 わたし、ものスゴク太ってて(155センチ、60キロ) 学校でも電車の中でもモノ笑いのタネなんです。やせようと思って、なんどもダイエット したけどダメで... もうこんなか らだイヤ!”ってことです。いかがですか、ダンプさん?」 

 

ダンプ「...バッカヤローッ!なにを甘っちょろいこといってやがんだよ! アタイを見てみろ。じまんじゃないが、160cm 100キロだぞ」 

ユウ「155cm 60キロなんて、上等な もんだ。自分で"健康的なからだ"と思えばいいじゃないか、エッ」 

ダンプ「だいたい、ちかごろの女子中・高生は、テメェのからだについて不平、不満がおおすぎるゼ」 

ST「多感な年ごろですからねぇ」 

ダンプ「ウッセー! 親からもらったからだだぜ、五体満足なだけ感謝しなくちゃいけねえよ」 

ユウ「だいたい、この子"学校や電車の中でモノ笑い"っていってるけど、みんながアンタのこと指さして"デブだ、みにくい"って ほざいたのかい?」
ダンプ「こういうのは、たいがい コンプレックスからくる思いすご しなのさっ」
ST「でも、もしそういうことを本気でいう人がいたら?」 

ダンプ「そういう人さまのからだのことをグダグダいうヤツ は、人間のクズ。 相手にしないこった」 

ユウ「それでもウダウダいうときは、もういちどウチらに手紙をよこしな」
ダンプ「凶器をもって、そいつのとこへアイサツに行ってやるよ。フッフッフ」 

ST「で!?」
ダンプ「きまってんだろ。フクロだよ、 フ・ク・ロ!」

ST「ハハハ・・・」 

ユウ「みんなの悩み 編集部あてにバンバン送れよな」
ダンプ「ウチらにドーンとまかせな! ハガキ待ってるゼ」

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極悪なのに「人生相談」してくれるって、親切すぎるぞ、極悪同盟!!(笑) 露悪的かつ少々乱暴な回答でありながら、意外や意外、的確なことを言ってます。(^^)

このような悪っぽい人が人生相談に乗るのは、「横山やすし」や「上岡龍太郎」、「塩沢とき」とか、昭和の頃に流行っていましたが、いまではすっかりオネエ・タレントの専売になった感じがします。マツコ・デラックスみたいな。

いまでもダンプがこういう人生相談コーナーをやったら、いい答えを返してくれると思うんですけとね。

 

 

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このコーナー では、みんなが "?" に思ってる女子プロレスに関するソボクな疑問に答えていくからね。ドンドン"?"を書いて送ってよ。
 

第1回目は、埼玉県のペガサスちゃんからの"ソボクな?"
 

? 極悪のひいきばっかりしてる のに、どうして阿部四郎にレフリ ーやらせるんですかぁ? あんなヤツ退場にしちゃえばいいのに。 

A 退場なんて、そりゃムリな相談だな、おじょうちゃん。なんてったって、オレは公明正大なレフリーだからね。イヒヒヒ。
"なぜ凶器を取りあげないんだ"って?イヤ~年をとると、老眼でモノが見にくくてねぇ、ヒヒヒ。 最後にもういちどいっとくが、オ レはフェアな男だぜ・・・。(阿部)

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全然質問の回答になっていない阿部四郎ですが(笑)、まさかセブンティーンに極悪レフェリーまで登場するとは。全女を通してオッサンがキャラクターとしてティーン誌に掲載されるって、他にないと思いますね。それだけ阿部四郎も全国区だったということでしょう。

 

 

 

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これならダンプだってコワクないもんね

オモチャのバンダイから、この春、楽しい 女子プロ・キャラクターグッズが発売されるのでご紹介ね。まずは、部屋のインテリアと してもかわいいクラッシュ人形(価格未定)。 ライバル極悪は、ヌイグルミで登場。(予価2千800円) そのほか、今回紹介できなかったけど、続々女子プログッズが発売されるから お楽しみに。(STでも紹介してくからね)
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こんな商品が発売されていたんですね。

しかし、クラッシュ人形よりも、極悪ぬいぐるみのほうが、出来が良くないか!?(笑)

クラッシュは髪が長いほうが長与で、極悪はサングラスがダンプなのかなぁ。クラッシュ人形と極悪ぬいぐるみのどちらが子供に売れたのか知りたいところです。(^^;