
Evito-X-PuroさんのYoutubeより
AJW 1985/5/18 綾瀬市立体育館 飛鳥・立野・小松vsダンプ・ブル・レイラニカイ
28:00くらいから~
(↓AIでフルハイビジョンに変換した動画です。試合のみ抜粋)
さて、今回は飛鳥組vsダンプ組の6人タッグマッチを見ていこうかと思います。
志生野アナ「ダンプ松本、クレーン・ユウのコンビが変わりまして」
志生野アナ「クレーン・ユウがレフェリーに転向したということで」
志生野アナ「No.3のブル中野選手がNo.2にあがってきて極悪同盟を結成しているわけですね」
宮本「はい、そうですね」
志生野アナ「いまファンの皆さんも注目していると思うんですけど」
志生野アナ「新しいコンビについて、宮本さんはどうお考えですか?」
宮本「WWWAタッグ王座決定戦は敗れはしたんですが」
宮本「やはりブル中野がこれからどのように成長していくかが楽しみなんですけど」
宮本「最近はヌンチャクを覚えたりして、独特のキャラクターを身に着けていますから」
宮本「将来はユウを完全に乗り越えた強力なコンビになっていくと思いますね」
志生野アナ「いまや極悪同盟は単にプロレスファンだけではなくて」
志生野アナ「多くの人たちから注目を集めている、社会的に注目を集めているコンビです」
この頃はすでに極悪同盟、特にダンプ松本が社会的に大きな注目を集めていた、ということが分かる志生野さんの解説です。
ブルも1985年の5月くらいから山崎照朝先生から習ったヌンチャクを使いだしたようです。
阿部四郎を先頭に極悪の入場。
極悪の入場時は、会場のあちこちの人がダンプ松本を見ようと立ち上がっています。期待度が高い証拠です。
阿部四郎は相変わらず大山カメラマンを襲います。
志生野アナ「悠然と花道をファンのほうが空けております」
志生野アナ「例によってカメラマンを挑発する阿部四郎であります」
志生野アナ「まるで自分が主役のような錯覚、阿部四郎!!」
今回は来日はレイラニ・カイが入ってトリオになっています。
このレイラニ・カイは後にも登場しますが、かなり極悪に協力的なガイジンさんでした。
(ジュディ・マーチンのようなオバサンレスラーとは違います)
3vs3の6人マッチです。
ブルはヌンチャクを手に持っていますが、振り回していないですね・・。「ぶるちゃんねる」で初めてヌンチャクを披露したら、クラッシュを応援するテープに絡まって、うまく振り回せなかったという話がありました。もっと前の試合でしょうか。
相変わらずファンからは「阿部四郎カエレ!!」コールです。阿部四郎もここまで「カエレ」の声援が大きいと嬉しい限りでしょう。いまのところ全員の中で一番目立っています。
(テレビ目線でガンをつけるダンプ)
今回のダンプとブルのメイクは、普通の金髪です。若干、ピンク色のメッシュを入れています。
1本目
いきなり大将同士の激突です。ダンプvs飛鳥。
志生野アナ「いきなりNo.1同士の対決ですか」
まっとうに勝負するのかと思いきや、さっそく場外乱闘に持ち込んで極悪ペースとなります。
宮本「いきなり場外戦ですね」
志生野アナ「これは鮮やかな先制攻撃」
宮本「ダンプとしては前回のWWWAタッグ戦の恨みをぶつけているようですね」
なぜかショートヘアになった立野について志生野さんが解説しています。
志生野アナ「立野記代選手が髪の毛を短くして登場しております」
志生野アナ「どうして髪の毛を短く切ったのか聞いてみたんですけど」
志生野アナ「秘密だといっていましたね」
志生野アナ「真相は、色々とヘアスタイルを変えているうちに」
志生野アナ「自分でも収拾がつかなくなちゃって、だんだん短くなっていった」
志生野アナ「これが真相のようであります」
志生野アナ「いかにも立野記代っぽいところ」
天然な立野っぽいエピソードでした。
飛鳥をコーナーに追い詰めて鉄パイプ&フォーク攻撃。
うれしそうです。
凶器を使っている間は、ブルが小松と立野をうまく誘導しています。
なにかなんだか分からない集団反則攻撃です(笑)
1本目からかなり飛ばしています。
ダンプの反則ペースが速くて、若い小松と立野がなかなか助けにいけません。飛鳥をイジメまくるダンプです。
志生野アナ「立野記代がブル中野に捕まっている」
志生野アナ「凄い形相です、ダンプ松本」
宮本「もう極悪のやりたい放題ですねぇ」
宮本「立野、小松ではキャリア不足ですから、やられると盛り返すのが遅れますね」
志生野アナ「ライオネス飛鳥が若い二人をどうリードするかと思ったんですが」
志生野アナ「自分が戦うので手一杯ですね」
宮本「タッチワーク、連携プレーは望めませんね」
志生野アナ「ダンプ松本極悪同盟相手では、ちゃんとした試合を臨むほうが無理なんですけど」
志生野アナ「立野記代、小松美加はコーナーで見守っております」
志生野アナ「もう関係なしにどんどん出ていったらいいと思うんですけどね」
ここでレイラニ・カイに立野がバックブリーカーで捕まり、ギブアップです。
昔は立野がよくバックブリーカーでギブアップしていましたが、ここでもやられました。
レイラニ・カイはガイジンさんだけあって、パワーはダンプ並みにあります。
やっぱりガイジンさんは敵に回すと怖いです。
ちなみにレイラニ・カイさん、今後タッグリーグなどでも地味に活躍するのでクレーンが抜けた後の若い極悪の中では、かなり心強い助っ人です。
極悪チームの先取により、ダンプの手をあげる阿部四郎。実際はレイラニ・カイの手をあげてもよさそうですが。
2本目
ブル対小松の同期生対決。中野と小松は同期で同じ部屋で写真を撮った記事もありますから、仲が良かったと思います。
志生野アナ「ブル中野、小松美加というのは同期生ですね」
宮本「しかし中野君のほうがもうリードしちゃいましたね」
志生野アナ「迫力が違う感じがしますね」
志生野アナ「したたかになりました」
飛鳥がブルをジャイアントスイングして、そのままスリーカウントを取りました。
2本目ということもあり、ダンプもあえて助けていませんね。
3本目
序盤から飛鳥と小松が、ブルを攻めていきます。
小松がブルに対して攻勢にでますが、ここで中野のヌンチャクがでます。
愛弟子のブルのために、きちんとヌンチャクを持って待っているダンプ(笑)
ブルの見せ場を作ってあげようと奮闘しています。
志生野アナ「早く動きを身に着けてきた小松美加」
志生野アナ「しかしブル中野の後ろにはダンプ松本、レイラニ・カイがいる」
宮本「松本は中野にヌンチャクを渡そうとずっと控えています」
志生野アナ「ヌンチャクが用意されました」
志生野アナ「そしてヌンチャクがブル中野の手に渡りました」
ブルの素晴らしいヌンチャクさばき!!!
この放送以前にも披露していたようですが、すでに綺麗にヌンチャクアクションをしています。いままでのプロレスラーで、こんなに綺麗にヌンチャクを振った選手はいないんじゃないでしょうか。
クレーンも長与もヌンチャクを持っていたことはありますが、ブルースリーのように振り回してはいないですからね。
ダンプも後ろでニッコリでしょう。
志生野アナ「ヌンチャクの構えも堂に入って参りました」
志生野アナ「ご覧ください、ヌンチャクを鮮やかにさばいております」
志生野アナ「ヌンチャク対キック、まさに格闘技!!」
このあとヌンチャクは飛鳥に奪われしまいますが、このあと解説席からもお褒めの言葉が。
宮本「ヌンチャクは飛鳥に取られましたけどね」
宮本「なかなか手さばきはうまいもんですね」
志生野アナ「相当に練習したみたいですよ」
宮本「非常に特訓したみたいですね」
その後は一進一退の攻防が続きます。
志生野アナ「立野、強烈なネックブリーカードロック」
志生野アナ「ああっと、バケツがでた、とうとうバケツがでた」
志生野アナ「バケツ攻撃であります」
その後、飛鳥がダンプをサソリ固めにして攻勢に。ダンプが中野にタッチしたあとに、飛鳥と立野が空中技を仕掛け、小松もトップロープからのフライングボディアタックを仕掛けますが自爆。
志生野アナ「そしてダンプのラリアート」
志生野アナ「一回転」
宮本「いまのは凄いラリアートですね」
志生野アナ「背筋が寒くなるようなラリアート」
志生野アナ「本当に小松美加が一回転」
志生野アナ「怖い技ですね」
宮本「いまのは一回転した際に」
宮本「ちょっと受け身の際、首筋を痛めたかもしれませんね」
志生野アナ「最後は本当に貫禄十分でした」
(バンザーイ!!)
小松は失神状態です。新人の宇野(北斗)におんぶされて控室に運ばれて行きました。
ダンプのラリアートはまともに入ると、首がおかしくなる可能性がある相当に危険な技であることが分かります。立野はうまく一回転していましたが、小松の一回転の仕方はちょっと危険でした。
志生野アナ「実況中継していてもハッとする瞬間であります」
志生野アナ「受け身が取れませんでした」
志生野アナ「控室に選手によって運ばれます、小松美加」
志生野アナ「何事もなければいいんですけどねぇ」
志生野アナ「60分3本勝負でしたが、相変わらずのダンプ松本」
宮本「破壊力は凄いです」
この試合、ついにブルのヌンチャクが披露されて、ブルも試合慣れをしつつあることが分かります。まだまだ簡単に一本を取られてしまうブルですが、さらなる成長を期待させる試合です。
今日の凶器 竹刀、鉄パイプ、フォーク、ヌクチャク、バケツ