1985/6/14 函館市民体育館 ライオネス飛鳥vsダンプ松本

Evito-X-PuroさんのYoutubeより

1985/6/14 函館市民体育館 ライオネス飛鳥vsダンプ松本

 

(42:00くらいから)

 

(↓AIでフルハイビジョンに変換した動画です。試合のみ抜粋)

[AI FHD 60fps] 1985/6/14 函館市民体育館 ライオネス飛鳥vsダンプ松本リンクwww.youtube.com

 

今回は1985年ジャパングランプリ終盤のライオネス飛鳥vsダンプ松本の試合を見ていこうと思います。

 

 

まずはブラックデビルのテーマにのって、ダンプ松本の登場。

途中で振り返り、イチイチお客様にガンを飛ばしていますが、よほど口の悪いファンがいたのでしょうかね。

 

 

頬にはスパイダーな模様のドクロマーク。キマッています。

 

志生野アナ「極悪同盟No.1のダンプ松本」

志生野アナ「鈴木ヒロミツさんが『出たー』と言っていますが、それがピッタリ」

志生野アナ「肩で風を切って登場」

志生野アナ「放送席に阿部四郎がやって参りました」

志生野アナ「なんということか、今日はどうしたんでしょうか!?」

志生野アナ「ああーと!!」

松岡「ぎゃああああ」

志生野アナ「いやいやいやいや、これはどうしたんでしょうか」

松岡「おやめなさい!!」

志生野アナ「めちゃくちゃです、今日のダンプ松本は興奮しきっております」

 

 

今日はクラッシュ相手なので、放送席でも発奮しているダンプです。

続いてライオネス飛鳥の登場。

 

志生野アナ「今日の相手、ライオネス飛鳥の登場だ」

志生野アナ「今日は前途多難を思わせます、極悪同盟なすがままという感じ」

志生野アナ「ファンも興奮しきっております」

志生野アナ「そしてダンプ松本が待ち構えております、リング上」

 

 

志生野アナ「ダンプが下に降ります!!」

 

この時のダンプの階段を丁寧に降りていく様子がちょっと面白いです。

重要な演出なので、失敗は許されません。一段一段確認しながら降りていくダンプの丁寧さが垣間見れます(笑)

 

 

お決まりの対決構図が格好いいです。

 

志生野アナ「なんとかリング上に登場してもらいたい」

志生野アナ「阿部四郎がエプロンから分けようとしていますがどうなんでしょうか」

志生野アナ「試合はひとつリング上でお願いしたいと思います」

志生野アナ「いやいや、今日は異様な雰囲気が漂っております」

 

 

飛鳥とダンプのコール。

 

 

氏家「青コーナー、ダンプゥゥ、マツモトォォ」

志生野アナ「さぁ、ダンプ松本、多くのテープが飛びました」

志生野アナ「リング上であります」

 

ダンプはダンプでかなりの知名度になったためか、チラホラと紙テープを投げる人もいるようです。冷やかしもあるかもしれませんが。

 

さてゴング開始。

 

いきなりダンプが鉄パイプで奇襲攻撃を開始。

 

 

飛鳥相手だと俄然やる気のダンプ。

 

志生野アナ「早くも鉄パイプ攻撃であります」

志生野アナ「ダンプ松本としても負けるわけにはいきません」

志生野アナ「この試合に一戦に勝てば決勝進出が決定というダンプ松本」

志生野アナ「いよいよ手段を選ばなくなります」

志生野アナ「やってますねぇ」

 

この試合でダンプが飛鳥に勝利すると、ジャパングランプリの勝ち点で決勝に進出できるようです。確か前回までの途中経過ではデビルがトップだったと思いますが、いまひとつ計算がよくわかりません。

 

 

志生野アナ「今度はなにか!?  ああーっとハサミですか、フォークですか?」

志生野アナ「いやー、フォークというのはちょっとねぇ」

志生野アナ「かつて、フォーク攻撃で自分の腕にグサリとやられました、ダンプ松本」

志生野アナ「ああーっと、もう切れてますよ、額が」

志生野アナ「やられてます、やられてます」

志生野アナ「徹底的にフォークでやっております」

 

同期の飛鳥に対しては容赦がないダンプ。鉄パイプの次はフォークを取り出して、一気に額を割りにいきます。クラッシュファンの悲鳴が轟きます。

 


飛鳥も反撃、突然山崎と立野も乱入し、3人でのドロップキックです。

もうなにがなんだかよく分かりませんが。

 

また、よくみると飛鳥は額を割っていないですね。

フォークの先端は額には当たっていなかったようです。さすがはダンプのフォークテクニックです。

 

 

さらにジャイアントスイングに持っていく飛鳥。

 

志生野アナ「100kgを大きくブレーンバスター」

志生野アナ「しかし阿部四郎のカウントがゆっくり」

志生野アナ「阿部四郎が遅いでしょう」

志生野アナ「誰が誰を相手にしているのか全く分からなくなりました」

志生野アナ「これは驚きました」

志生野アナ「100kgの巨体をジャイアントスイングであります」

宮本「今4回まわしましたが100kgの巨体をジャイアントスイングするのは大変なことですよ」

志生野アナ「そしてパイルドライバーであります」

 

 

さすがは飛鳥。恐ろしく強いです。

ジャイアントスイング4回のあとにさらにパイルドライバー。パイルドラスバーはダンプがおそらく最も苦手な技でしょう。

ここでダンプが完全にグロッキーとなりますが、阿部四郎がカウントを入れず!!! 

さすがは流れを読む極悪レフェリーです。

 

 

志生野アナ「さぁ、(ダンプが)完全に参った」

志生野アナ「フォールのチャンス」

志生野アナ「おおーっと、どうしたか、完全に入っていました」

志生野アナ「いまのはおかしい、いまのはおかしかった。いまのはカウント3です」

志生野アナ「阿部四郎、なにをしているんでしょうか」

 

志生野さん、何を言っているんですか。

阿部四郎は仕事をしているに決まっているじゃないですか。

しかも素晴らしい仕事です。

 

ここで斉藤真知子が隙をついて鎖を持ち出します。

 

 

この試合までは、斉藤はダンプの指図を理解できずに怒られっぱなしでしたが、今回はいい仕事をしているようです。飛鳥の背後からチェーンで締め上げて、そのままダンプに渡しました。ブルが次の試合でいないため、斉藤も死に物狂いだったでしょう(笑) 失敗したら赤バスで往復ビンタが待っているんでしょうし(笑)

 

志生野アナ「ついに鎖が入りました」

志生野アナ「首に鎖を巻きつけたまま投げ飛ばしております」

志生野アナ「ラフファイトであります」

宮本「いまのは阿部レフェリーのカウントがいけなかったですけど」

宮本「もうフォールとみなしていいでしょうね」

志生野アナ「完全に肩がついていましたよ」

 

その後、飛鳥もなんとか反撃しようとしますが、ついに竹刀が投入されます。

 

 

竹刀も叩くだけでなく、振りかぶったり、突いたり、回したりできるのでかなりの便利アイテムですね。

 

志生野アナ「ついに竹刀が入りました」

志生野アナ「バシーンと一発」

志生野アナ「ボディにさく裂」

志生野アナ「そして竹刀でお腹をついております」

志生野アナ「さぁ、阿部四郎がやられている」

 

ここから怒涛の攻撃をみせるダンプ。

 

 

仕返しのパイルドライバー。

 

 

思いっきりバケツで殴る。

これは「ガシン」とものすごい音がしているので、ダンプも意識的に相当強く叩いていると思われます。

しかも飛鳥のセコンドの立野記代が阿部四郎の注意をそらしてしまい、反則が見えないようにしているアシストをしています(笑)

 

そして飛鳥が失神。

 

志生野アナ「今度はパイルドライバーのお返しだ」

志生野アナ「阿部四郎がいないぞ!! 阿部四郎がいないぞ!!」

志生野アナ「バケツが入ってきた」

志生野アナ「徹底的な凶器攻撃だ」

志生野アナ「阿部四郎は完全にフレッシュ相手にしております」

 

 

ここぞという阿部四郎の高速3カウント!!

 

志生野アナ「3つ入った」

志生野アナ「これはちょっとひどい」

志生野アナ「これは納得できません、ちょっとひどい」


「バンザーイ!」

 

高々とダンプの勝利宣言をする阿部四郎。
志生野アナ「ダンプ松本、ライオネス飛鳥から一勝」

志生野アナ「宮本さん、この一勝はフジテレビ杯争奪ジャパングランプリ、なにか流れを変える一勝ですね」

宮本「この一勝でダンプ松本は決勝戦進出を決めたわけですよね」

宮本「ま、それはいいんですけど

 

いいんかいーい。宮本さん、ツッコミどころが満載すぎます(笑)

 

宮本「この試合の内容ですね。公式リーグですから後味が悪いと言いますか」

宮本「納得ができないといいますか」

志生野アナ「そうですねー。いま担がれて控室に戻るライオネス飛鳥」

志生野アナ「極悪の旗を振りかざしております極悪同盟」

志生野アナ「明暗まさに2つに別れました」

 

志生野さんの名解説、お見事です。

 

 

ダンプ「ざまぁみろぉぉ!!!」

 

完璧なダンプと阿部四郎のコンビ。飛鳥を無理やりにねじ伏せてジャパングランプリの決勝へとコマを進めるのでした。

 

 

今日の凶器 竹刀、鉄パイプ、フォーク、バケツ