1985/6/2にフジテレビ系で放送された「三枝の爆笑美女対談」にダンプ松本とブル中野が登場しましたので、見てみます。
★週刊テレビガイド 1985/5/25日号より
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5年も続けていればいずれ"美女"も尽きる!?
ダンプ松本に胸倉をつかまれた桂三枝の足もとには、"キスゲーム"で用いられるドンケツゲームの無惨な残骸が転がっていた。
「三枝の爆笑美女対談」(フジ系)に なぜかゲスト出演したダンプ。番組プロローグから相棒のブル中野を引 きつれ、桂三歩・桂三の丞相手にタッ グマッチで大暴れ。三歩は背中にミミズばれ、歯を折られる始末。そして問題の"キスゲーム"。恒例だからと、ゲーム機を出した三枝でしたが、ダンプがそれをバキバキと壊してしまったのです。ここぞとばかりに、「これでは・・・。今日はキスは無しにしときましょ」と三枝。 これがダンプの逆鱗に触れてしまいました。 突然、ダンプは、
「クラッシュは足がクサイ!お前らマル刈りだァ !!!」と叫ぶなり、再びスタ ジオに乱入してきたブルと共に、逃げる三枝を追いかけだしました。そして・・・アワレ三枝はメッタメタに。6月2日放送。
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ドンケツゲームが懐かしいですね。
昔のものはこれでしたかね!? 正確な形は忘れましたが・・。
ゲストとボタンを叩きあって、三枝が勝つとゲストは三枝にキスをしなければならない、というルールだったような記憶があります(^^; ゲストにダンプ松本でしたが「美女対談」ではなかったのか!? 美女を押しのけての登場ということで、それだけダンプがブラウン管で大人気だったということでしょう。
★週プロ 1985/6/11日号より
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フジテレビ系の人気番組「三枝の爆笑美女対談」も5年目になるとゲストの "基準"が甘くなってくるようで、最近では美女というよりも "個性的な.."という形容詞がふさわしいスターにお呼びがかかっているのだ。いや、そうとでも前置きを 加えなければ、この人が登場する"必然性"が見当たらない。 6月2日放送分のゲストは.......女子プロレスの"美女" ダンプ松本その人です。 荒れそうじゃ・・・!!(放送は午後10時30分から30分間)
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ここでも「美女」の基準があいまいと書かれてしまっています(笑)
ブルも一緒に登場してプロレスに参加したようです。
★SexyLook 1985/11月号より
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日曜の夜、桂三枝の"三枝の爆笑美女対談"というテレビの番組でのことである。同じ極悪同盟のブル中野を従え、その夜の美女? として登場したダンプ松 本。スタジオに即席につくられたリングらしきものの中で、三枝の弟子らしい新人落語家二人を相手に、いつもの極悪ファイトの真似をしてもらおうという趣向。 ところが、竹刀を持ったダンプ松本は本当に"マジだぜ"となり、掛け声だけは勇ましかった軟弱二人組に襲いかかり、 追い回し、竹刀で相手の前歯を叩き折ったのである。たかが、テレビのお遊び番組のゲストに招かれてですよ。その後、 三枝が何度か逃げながら番組は終ったのであるが、前代未聞のゲストであったようで、その後、この種の番組でダンプ松本の姿はない。
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前歯を叩き折ったというのは、誇張表現なのか、本当なのか!?
実際のテレビ番組を見ていないのでわかりませんが、番組をめちゃくちゃにしたようです。三枝の番組の作り方もうまかったんじゃないでしょうかね。本放送を見てみたいです。
★ファイトスペシャル1より
★「どんとこい芸能界!」より
ダンプ自著の「どんとこい芸能界」にも本件についての記述がありました。
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桂三枝は芸も人間のスケールも大きい
さすが芸人だなあって、心から納得しちゃったのが、桂三枝さんだったよね。ダンプにはやさ しいけど、仕事には厳しくてやはりプロなんだよね。
ダンプがまだ女子プロの現役時代、『三枝の美女対談』という番組にゲスト出演したのが最初の出会い。
女子プロ時代は、どなり飛ばしたり、殴り込んだりする役だったから、"乱暴者"の悪役イメージばかりが強かった。
三枝さんは、ダンプ松本のイメージに合わせて怖がるんだけど、これがとても上手なんだぜ。 相手が素人だと「女子プロといったって、たかが女さ」といった気持ちで、ムキになって向かってくる人も多いんだ。それならダンプもアタマにきちゃってハッスルして大暴れしちゃう。
ところが三枝さんは、ダンプ松本を相手にしているから、怖がらなくちゃいけない、と理解してくれていて、ダンプがちょっとでも近づこうとすると、椅子から倒れ落ちちゃってビクビクしてくれるの。
もちろんそういうふうに演じているんだけど、その雰囲気づくりがとても上手なのよね。
鶴太郎さんも上手だよ。やっぱり芸人なんだな、と感心した。
そのとき「今度、試合見にきてくださいね」と誘ったんだけど、一度も見てもらわないうちに、ダンプが現役やめちゃった。
『HOTめだま』という番組も三枝さんが司会で、ダンプも出演していたからよく会ったよ。
顔合わせると必ず「元気だった?」といって、握手してくれる。
芸能界では、夕方や夜でも「おはようございます」というのがあいさつなんだけど、三枝さんはいつも顔合わせると握手なんだ。
そして「今度一緒に食事にいきましょうね」と話をしてくれて、スタジオでの緊張感をほぐしてくれる。
ダンプは芸能界の雰囲気に慣れていないときだったから、気軽に話ができて、ホッとさせてくれるのが、三枝さんだった。
でも三枝さんは、弟子には厳しいよね。 何か事情があったと思うんだけど、付き人の弟子が一度、一時間半遅刻してきたことがあったのよ。ほかの人がいたからその場では、
「なんだ、遅刻してきて」
簡単にしかいわなかったのでそのあと、三枝さん、控室にいった弟子をものすごく怒ってんだぜ、一流の人というのは、何をやっても完璧だな、と思ったもの。
それは、ダンプが女子プロにいるときもそうだったよね。
ダンプも後輩を怒るときは、二年目の者なら、新人がいないところで怒ったんだ。叱られるほうにだって立場があるから、それを理解してやらないとね。
人間的にも仕事でも、ダメなヤツってさ、まわりに誰がいようと、カッときたらその場で怒るじゃない?
タレントさんにもそういうタイプがいるようだけど、その点、三枝さんて立派だよね。三枝さんほどのクラスになったら、周囲に遠慮することのない立場だけど、いつも周囲には気配りしているんだぜ。
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ダンプは桂三枝をべた褒めですね。プロとしての厳しさと優しさを持っている点を強調しています。ダンプ自身も極悪同盟を引っ張るドンでしたから、この点には共感したのではないでしょうか。ダンプはたしか「新人が失敗したときは、リング外で怒らないで、リング内でわざと殴って、『ダンプって本当にひどいヤツだな』と観客に思わせていた」とぶるちゃんねるで話していたのですが、後輩がいない新人に対してやっていたのですかね。ブルしか弟子がいないときはブルを殴り、コンドルが入った後はコンドルを殴っていた感じがします(^^; のちに極悪メンバーが増えたので、たまに間違えて怒っていたかもしれませんが(^^;