1985/6 雑誌「ティーンアイドル」クラッシュギャルズのリレー対談

1985/6月号の雑誌「ティーンアイドル」にクラッシュギャルズが特集されていましたので引用します。

 

 

 

 

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リレー対談

クラッシュ・ギャルズ→桑田靖子

おねえさん、遊びにいこっ! 未成年と三禁だから、

今夜はサーティワンだ

 

ひと目会った時から、ビビーンと意気投合! いまでは「オイ、おまえ。」と呼び合うほどの大の仲良しの3人。おたがい世界は違うけど、遊び感覚はいっしょ。3人の笑い声が、六本木の空にこだましたのであります。

 

ちっちゃいころからプロレスファンの靖子ちゃん。 クラッシュ・ギャルズの二人と昨年の初対面のときから、まるで姉妹のようにすっかり意気投合。きょうは、かねてより「試合を見にきて!」とのクラッシュ のラブコールと、「いきたい、いきたい。」の靖子ちゃんの約束がみごと実現! テレビ放送のゲストとして出演したのだ。試合観戦後、まだコウフンがさめやらないまま、 六本木のド真ン中に、乱入したのでした。 

 

千種「 試合どうだった?」
靖子「 こわかった。(胸をおさえて) 心配しちゃったもん。ダンプ松本とのタッグでしょ、もうどなりっぱなしだったよ。」
飛鳥「やってみたいと思う?」
靖子「 うん。」
飛鳥 「入ってほしいですね、ぜひ。(笑)」
靖子「プロレスって痛そうだから、マネー シャーをやりたい。」
飛鳥「シンディ・ローパーっているじゃん。 彼女、H・ホーガンや、女子プロレスのウエンディのセコンドをやってるんだよ。」
靖子「 いいなあ、そんなの。プロレスって痛そうだもん。」
千種「過激だからな。 それにきょうは、靖子がゲストだったから、張り切った。」 

飛鳥「やっぱり、雰囲気がたのしい。場外乱闘もわざと多くなるし。 (笑)」
靖子「うん、こわかったあ。 マイクだけはしっかり持って逃げたけどね。(笑) だから、 声だけは大きかったでしょ?」
飛鳥「テレビ局の人から、いわれるんだよ ね。 マイクだけは持っててねって。」
靖子「こわすとたいへんだから。カメラさんなんか、ころんでもカメラ、上にあげてるもんね。必死だよね。」
千種「カメラさん、ミミズばれになっちゃうときもあるみたいだよ。」
靖子「マネージャーやりたい。胸がないから、ほら、おさえられないでしょ?(笑) 」

飛鳥「胸が大きいからって、いいわけじゃないよ。自分たちの仕事からしてみれば、 ないほうがいいなと思う。」
靖子「でもいいね、あるから。(笑) ゆれると、すれてきちゃうんじゃない?」
飛鳥「ぶァーか、そこまでゆれないよ。ダンプたちはゆれるかもしれないけど。 」

靖子「ゆれて危険じゃないかな、(黄色い声 を張りあげて)とか思っちゃったりなんかするんですね~。(笑)」
千種「スケベなんですね、ほんとは。」
飛鳥「あたし、ついていけないわ。(笑)」
靖子「でも、みんないっしょ。(笑)」
靖子・千種(顔を見合わせて)「ね!」
飛鳥「・・・ってわけだ。」
靖子「初対面のとき、おぼえてる?」
飛鳥・千種「昨年の水泳大会!」
靖子「あのとき、男の子だと思ってたんです。 カッコいい子たちだな、とか思った。 」

千種「男の子なら、なんで水着の上がある んだよオ。」
靖子「まだ、ジャージーを着てるときだっ たからね。」
飛鳥「男に見えたの?」
靖子「ごめんね。」
飛鳥「いいんだよ。(笑)」
靖子「それでね、わ~とか思ってたら、女の人だったから、カックンとかきて......。」
千種「わるかったよ。(笑)」
靖子「でも好きだよ。」
千種「 おまえは、ほんとうに爆弾娘だな。 」

靖子「でもさ、おねがいだから、リングの上 から手を振ったり、ウインクしないでよ。 テレちゃう。 (笑)」
飛鳥「純情なんだ。」
靖子「 エヘッ。」
飛鳥「きょうは、いっしょに遊ぶなんて、は じめてだね。とりあえ ず、未成年と三禁 (女子プロの方針として、 恋・お酒・たばこは厳禁)だから、サーティ ワンのアイスクリーム を食べるとすっか?」

靖子・千種「うん、こ、いこ。」
千種「 桑田靖子は、ジュウシチ歳か。」
飛鳥「17のころは、レスリングやってたね。」
靖子「こうやって(手をぐるぐる回して) ふっ飛ばしてた? ハーッ!なんて。 」

飛鳥「そのときはまだ、ふっ飛ばされてたほうが多いね。」
千種「ちいちゃんは思春期でした。(爆笑) いつも恋のことしか考えてない。 たくさん恋して、一人愛して。(一人で大ウケ)」
飛鳥「恋してたの? あんとき?」
千種「若いうちしかできないんだ、恋愛っちゅうのは。」
靖子「年とってもできるよう。」
千種・飛鳥 (いきなり思い出し笑い)
飛鳥「二人でさあ。」
千種「シッ!」
飛鳥「まだぜんぜん人気がないころにね、プッ。 渋谷に買いものにいって、ごはん食べたら夜おそくなっちゃって....。道玄坂ってどこかなあ? とかいって、ウロウロ歩いてたんだな、あの界わいを(ヘッてな顔で聞いている靖子ちゃんに)
千種「道玄坂のホテル街見学にいっちゃったんだ。ギャハハハ。名まえがね、「ガラスの城」とか、いろんなのあったよ。」

靖子「いっしょに見学いきたかったなあ。」

飛鳥「このあいだも、いちゃいちゃしてる アベックを見つけちゃって......。」
千種「やきもきしちゃったもん。ああ、いいな、って......。 (笑)」
飛鳥 バカヤロー、いちゃいちゃすんじゃねえ。(笑)」
靖子「こわい......。」
千種「ナンの話だっけ? そうそう、17歳の話だ。(笑) おまえ、初恋、いつだ?」
靖子「小学校だ。」
千種「ちいちゃん、幼稚園だぞ。 番長を好きになったの。」
飛鳥「トモ(飛鳥の本名は、トモコ)なんか小学6年生だよ。 オクテでしょう。」
靖子「オクテっていうのか? そういうの。」
飛鳥「おくれてるっちゅうのかな。」
千種「ちいちゃんの初恋の相手はね、五寸くぎ踏んづけたときに、ぬいてくれたの。 (と自慢げに)
靖子「いた~い。」
千種「そのとき女番長だったからさ、泣くわけいかないと思ってね。 先生がきてもイバッてたんだって、痛くないふりして。だけど、番長の男の子がぬいてくれて、それで好きになっちゃったんだな。愛があるからぬいてくれたんだ。(笑)」
飛鳥「(のけぞって)破傷風になるよう! 」

靖子「痛いよねえ。」
千種「で、幼稚園のときね、砂場でよくケ ンカしたの。いつも砂だらけ! (イスごとのけぞって、大笑い) 千種がわるいから、ハ ト小屋にいつも入れられてた。ガハハ......。」

靖子「ハト小屋で育ったわけだ。(爆笑) 」

千種「そう、ワラでな。気持ちよく寝てたわ(もう笑いすぎて、親がまっか)」
飛鳥「トモなんか、むかし太ってたわけだ。」

靖子「 えっ、ほんとに?」
飛鳥「肥満児でさ。学校の階段の手すりのところが、さくみたいになってんじゃん。みんなスポスポ、うまく入るわけだ、そこに。 (笑) で、入らねえかなと思って、みんなが帰ったあとにコッソリ入ってみたわけ。」

靖子「アハハハハハ!」
飛鳥「入ったには入ったんだ。ところが、ぬけなくて困った。(これには、全員イスからころげ落ちるほど、大爆笑のウズ) それから、学校の階段きらいになったもんね。 はっきりいって、太ってる のがはずかしかったよ。 (笑)」
靖子「(必死に笑いをこら えながら) あたしはね、 となりの席のスカートめくりの男の子が初恋。 めくられるのが、うれしくてさ。クククク。」
飛鳥「こいつ、おかしいんじゃないか? 頭が。 (笑)」
靖子「だから、(めくってほしくて)わざとイスの上に立ったりしてさ。」

千種「いるんだ、いるん だよ、そういうのって。 白のタイツはいてさ、毛糸のパンツはいて...。」

靖子「白のタイツなんかはかないよ。はいてたら、 桜島ダイコンみたくなっちゃってたよ。(笑)」
千種「それとさ、好きな人の名まえを腕んところに掘ったりしなかった?」
靖子「エーッ、彫ってたの?」
千種「彫るっていうか、カッターナイフで ピチッと傷つけてね。」
靖子「あ、(パチンと手を打って)友だちでいたよ!」
飛鳥「あたし、あれは大っきらいだった。」

千種「ちいちゃんやったの、えらそうに。 好きな人はいなかったから、女子プロレスって彫ったのね。(笑) そしたらさ、あとで すごくハレちゃって......。 痛か、痛か、ってかあちゃんに泣きついちゃった」
靖子「痛かり!」
千種「先生に怒られてさ。塩酸で消すとか いわれてね、ビビッて泣いちゃった。」
飛鳥「なんてったって、五寸くぎの愛を経験してっからな。(またまた、大爆笑)」
靖子「うん、五寸くぎはスゴイ!」
飛鳥「また、こいつの好きになるやつは、顔が同じなんだ、パターンが。(笑)」
千種「ドクダミ荘のヨシオくんって知ってる? 「週刊漫画」にでてくるやつ。」
飛鳥「きたないわけだ。ひげをはやしてて。 (笑)下品なの、はっきりいって。」
千種「ちがう! それはね、かわいいっちゅうわけだ。(ふっとんで、床にころげなが ら身をよじって、ヒーヒーと大笑い)」
飛鳥「あんたは、ぜったいメンクイじゃな いよ、ぜったいに。(と、キッパリ)」
千種「(立ち上がって)あたしは、ここで(胸に手を当てて) 選ぶんです。」
靖子「胃だろ?」
飛鳥「求む恋人、胃の健康な人! (爆笑) 」

千種「ちがう!これ(みぞおちのあたり に手でハート形を作って)だってば!」

飛鳥「そうかそうか、心臓の強い人だろ? 」

靖子「 (笑いすぎて、もうナニもいえない)」

千種「でも、やっちゃん、完全についてこ れるね、このノリに。」
靖子「パホンーッ。」
飛鳥「遊ぼうぜ!」
靖子「遊んでよう。へへ、へ、ヒヒ。」
飛鳥「(靖子ちゃんのひたいを、人差し指で つついて) こいつ!(笑)」
千種「ギャハハハ。」
(すっかり3人とも息もたえだえ。千種は床にはいつくばっては、ククーッ。 飛鳥も靖子ちゃんも、肩でぜいぜいもん。)
3人「アイスクリーム、おかわり!」
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クラッシュギャルズと桑田靖子って、かなり仲が良かったんですね。

クラッシュのファンというわけではないので、過去資料をいまさら読むと「へぇ、そうだったんだ」ということが多いです。