
Evito-X-PuroさんのYoutubeより
1985/7/25 大和車体工業体育館 小松美加vsブル中野 全日本王座決定戦
(↓AIでフルハイビジョンに変換した動画です。試合のみ抜粋)
今回は1985/7/25に大和車体工業体育館で行われた小松美加vsブル中野の全日本王座の試合を見ていこうかと思います。
途中の星取表は以下のとおりです。最終的には中野と小松が4点となります。
直前の中野と小松の直接対決は、小松が勝利しています。
入場シーンはカットされており、試合開始からです。
ブルはヌンチャクアクションを交えながらの選手コールです。
志生野アナ「優勝候補の最右翼でした」
志生野アナ「期待通りの決定戦進出であります」
上半身が包帯でぐるぐる巻きになっています。胸骨を痛めているようです。
志生野アナ「この一戦なんですが、ブル中野はいわば幹部候補生といいましょうか」
志生野アナ「エリートコースを突っ走ってきましたね」
宮本「そうですね」
志生野アナ「新人王を取り、ジュニアチャンピオンを取り」
志生野アナ「そして全日本選手権王座を取ろうとしているわけでしょ」
志生野アナ「一方の小松美加のほうがどちらかというと苦労して」
志生野アナ「一年遅れで新人王ですからね」
ゴングが鳴ると同時に場外乱闘でしょうか。カットされているので良く分かりません。
ブルのペイントは後の獄門党のような不気味な感じのペイントです。
志生野アナ「ブル中野選手のサラシ、胸骨を痛めておりまして」
志生野アナ「コンディションがいまひとつですね」
宮本「胸骨を痛めますと、技をかけられると相当に響きますからね」
志生野アナ「このウィークポイントが狙いまして、まずブル中野を予選リーグで破っております」
志生野アナ「いまレフェリーを務めておりますジミー加山も、最近一番大きく成長したのは」
志生野アナ「ブル中野だとはっきりと言っております」
志生野アナ「ブル中野の成長は、ファンも関係者も一様に認めるところであります」
宮本「そうですよね。やっぱりノッているときは信じられないくらいノリますからね」
場外では珍しく小松が逆襲しています。
ブルが胸骨を痛めているのもありますが、椅子に投げ込むというラフファイトを見せています。
さらに小松の往復ビンタ。
全日本王座奪取のため、手段は選ばずというところでしょうか。
志生野アナ「おおーっと、小松がいきました」
志生野アナ「張り手ですね、凄い張り手、まだやっております」
志生野アナ「受けて立つブル中野」
形勢が悪くなったブルはヌンチャクを取り出します。
志生野アナ「いま仲前芽久美選手からヌンチャクが渡されました」
志生野アナ「ちょっと形勢が悪くなりました、ブル中野」
志生野アナ「やはり凶器を使うか、ヌンチャクを使いますか」
志生野アナ「凶器を使われると分が悪くなります、小松美加」
志生野アナ「しかし今日のレフェリージミー加山であります」
志生野アナ「あまり酷いことは当然許しません」
コンドルがレフェリーのジミー加山の気を引くうちに、ブルの凶器攻撃が続きます。
志生野アナ「コンドル斉藤がレフェリーをけん制しております」
志生野アナ「この間にブル中野がヌンチャクを使って有効な攻撃であります」
志生野アナ「このあたり、なかなかコンドル斉藤もうまいですね」
宮本「やっぱり極悪同盟の結束ですね」
志生野アナ「先ほどご紹介いたしました、坂本、岩本、あるいは石黒、西脇こういった新人選手も控えております」
ここで新人の名前が出ています。
すでに極悪入りした仲前に続き、候補となっているのは坂本、岩本、石黒、西脇のようですね。
対戦相手の小松も、思ったよりも動きが軽快で技の種類も豊富です。一年目は出遅れましたがここにきてかなりの成長が見られます。
途中でセコンドの小倉との合体技もあります。
ブルが逆襲を開始。
志生野アナ「今度はブル中野の張りテ攻撃であります」
志生野アナ「ボディアタックをみせております」
志生野アナ「ボディアタックは胸が痛いとあまりできないと思っていたんですが、回復しているようですね」
志生野アナ「さぁ、今度はブレーンバスターの態勢です」
ボディアタックからブレーンバスターへ。
そしてここで体固めに入ります。
志生野アナ「カウントはどうか」
志生野アナ「おおーっと、3つ決まってしまいました」
志生野アナ「ブル中野、貫禄の勝利であります。全日本のベルトを取りました」
志生野アナ「ブル中野、強かった」
志生野アナ「いま全日本のベルトを取りました」
志生野アナ「やりましたですねぇ」
宮本「全日本はダンプ松本も一度取っているんですけども、今度は副将として恥ずかしくないベルトを手に入れましたよね」
志生野アナ「極悪同盟No.2としては、堂々と胸を張れる大きなチャンピオンベルトを取りました」
あっさりとスリーカウントが入ってしまいました。
ブルの実力的に、いつでも仕留められる状態だったのでは・・。
志生野アナ「おそらく泣いているんでしょうね」
宮本「ブル中野はこのチャンピオンベルトを取ったことでね、やはりダンプと組んで」
宮本「WWWAの世界タッグの挑戦の道も開けるんじゃないでしょうか」
志生野アナ「そういった資格はいまバッチリと自分の手にいれました」
志生野アナ「いまウエダシンジコミッショナーから認定証が渡されております」
志生野アナ「今日は極悪同盟No.2の顔ではありませんね」
志生野アナ「本当に初々しい新人の顔ですよね」
圧倒的な力の差を見せつけたブル中野。58年組の中ではとびぬけた存在となってきました。
極悪に入ったときは泣いていた中野ですが、ここまで成長させたのはダンプやクレーンの指導があってのことだと思います。
今日の凶器 ヌンチャク