1985/7/9号の雑誌「セブンティーン」に女子プロ新聞第4号が掲載されました。
ダンプも登場していますので引用してみます。
では極悪の部分を拡大してみます。
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松本香先生直選『極悪メーク』優秀作品大発表会
テメエら、人のことオチョくってんじゃねぇゾ!
松本香審査委員長ひとこと
マァそれにしても、どいつもこいつもツマらねぇハガキ送ってきやがって! STもSTだゼ。
なにが「ダンプさんのメーク・アイデアの参考になりましたら・・」だよ。
参考になる作品なんて、1枚もありゃしねぇ。参考ってよの、ノイローゼになりそうだったよ、アタイは。
ホント、新聞読者はいい性格してるゼ、ここまで人のことコケにしてくれたんだもんな。近々テメエせが"アッ!"とおどろくニュー・メールで登場すっから、楽しみにしてな!! フフ。
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前回の雑誌「セブンティーン」の女子プロ新聞には「ダンプのメーク似顔絵の募集」なんてものはどこにもありませんでした。セブンティーンに送られてきたダンプの似顔絵が面白いので、勝手に優秀作品を選考するコーナーにしてしまったのでしょうか。
また、これは本当にダンプが選考したのか、そもそも文章自体もダンプが書いたものなのか不明ですが、それっぽい書き方はされています。ゴーストライターかもしれません。
では受賞した似顔絵を見ていきます。
「★極悪大賞」はモヒカンでした。パンクロックを主体にしているダンプならば出来そうです。
「★まあまあで賞」ダンプの特徴を捉えて、顔面をそれっぽくは描けていますね。
「★てめぇぶっとばすゾ賞」
このあたりからはお絵かきです。ペイントにウンコまであり、貧相すぎます・・・。
「★ふざけんなバーロー賞」
もはや極悪メイクなのかも不明です。でもちょっと可愛らしく描いている感じがしなくもないです。
「★いい根性してるゼ賞」
ふざけんなバーロー賞よりはメイクがある感じがしますが、単なるブルドックです(笑) 小学生が描いたんじゃないのかなぁ。
散々ネタにされるダンプです。
続いては新人情報。
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極悪に強力新人(斉藤まちこ)加盟!!
「まだヒヨッコで、足手まといなんだけどね、どうしても!!って泣いて頼むから、入れてやったのヨ」といいながらも、将来有望な新人の加入でニンマリの御大・ダンプ。
さて期待のニュー・ヒールは、以前特技のイラストで紹介ずみの斉藤まちこ選手。「ダンプさんのメークともども、気合いいれてやってくからね!」 アンチ正規軍は応援ヨロシクだゼ。
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「まだ何もできないけど、仕方なく入れてやったゼ」という、少々遠回りながらも斉藤をキチンとフォローしていくダンプの優しさを感じます。
続いては4コマ劇場。
ネタ記事でもここまで協力するダンプさんが凄すぎ(笑)
これはさすがに歴代の女子プロレスラーのヒールとしてもいないのでは・・。
デビルもブルもアジャも、ヒールバリバリの期間にこんな愛嬌のあるネタはやっていないんじゃないのかなぁ。全部調べたわけではないから分からないんですけどね。
ダンプは、私生活まで全部捨ててヒールを貫いている一方で、なぜかティーン誌ではあえてお笑いネタを提供できることが、他のヒールと全然違います。ヒールのイメージが崩れるか崩れないか、実に絶妙なところをついてくるんですね。
もうこれは本人のヒールとしてのセンスです。新しいヒール像を作り出しています。だからこの時期、クラッシュ人気を上回る国民的なブームになったんだと思います。