1985/8/28 大阪城国際文化スポーツホール 長与千種vsダンプ松本 髪切りデスマッチ

Evito-X-PuroさんのYoutubeより

1985/8/28 大阪城国際文化スポーツホール 長与千種vsダンプ松本

(25:00くらいから~)

 

↓AIでフルハイビジョンに変換した動画です。試合部分のみ抜粋)

[AI FHD 60fps] 1985/8/28 大阪城国際文化スポーツホール 長与千種vsダンプ松本 髪切りデスマッチリンクwww.youtube.com

 

今回はダンプ人気(知名度?)がMAXに盛り上がる最中に行われた「敗者髪切りデスマッチ」についてみていこうかと思います。

 

 

今回は大阪城国際文化スポーツホール、関西への進出ということでみなさん気合が入っています。

 

志生野アナ「いまから大変な興奮です」

志生野アナ「宮本さん、今日は長与千種の表情を見ても、ライオネス飛鳥の表情をみてもですね」

志生野アナ「この大阪で大きな試合をやるっていうんで、何か気合の入り方が違いますね」

宮本「そうですね、この大ホールですね、本当に素晴らしい会場なんですけど」

宮本「今日は試合が試合ですので、非常に緊張した、いや緊迫したといいますか重々しいムードでしたね」

志生野アナ「私たち放送席の前にも鉄柵がありましてね、今日はなにか起こりそうだなという気がしますよね」

志生野アナ「この一戦、簡単に宮本さん、どのようにご覧になりますか」

宮本「タッグ抗争以来エスカレートしてきたわけですけど、決着をつけるというわけですけど」

宮本「どちらが髪を切ることになっても、女の魂と言われる髪の毛ですから」

宮本「まぁとにかく凄い試合になるという言いようがないですね」

 

相変わらずプロレスのことを言わず、一般的なことしか言わない宮本です。

 

重々しいタイトルです。

 

 

志生野アナ「いま大阪城ホール、極悪同盟が入場してまいりました」

志生野アナ「何か地の底から湧いて出るような感じで極悪同盟ダンプ松本、竹刀で右の肩に軽く担ぐようにして入場であります」

志生野アナ「極悪同盟の旗が従っております」

志生野アナ「どうやら、リングサイドを一周するようです」

 

さっそく入場です。ダンプ(実は影かほるの変装)はモンスターリッパーとブルを従えての入場です。

「影かほる」がダンプに変装して入場しているわけですが、経緯についてはぶるちゃんねるの影かほるがゲストの時に話していますので、こちらを参照ください。

 

 

影「あるときみんなでサイパン旅行をしたときにダンプさんが来ていたんですよ」

影「2人でプールで浮いていたんですよ」

影「そしたら会長が『お前らそっくりでどっちがどっちだかわかんねーな、双子みたいだな』といったのが」

影「影武者の始まりです」

ブル「そこから? 影武者というのが「ダンプ松本入場です」って言って」

ブル「実はダンプさんじゃなくてかほちゃんが、ダンプさんの恰好をして入場する」

ブル「それで、実際はダンプさんはリングの下に隠れていて、それも一時間以上、それでかおちゃんが入場して」

ブル「選手をやっているんだけど、そこにリングの下からバッとダンプさん本物がきて」

ブル「え、ダンプじゃなかった、どっちが本物? みたいなびっくりする感じをするっていう、その役?」

影「それがデビューです。大阪城ホール、長与千種vsダンプ松本、髪切りデスマッチです」

ブル「髪切りで出てきたんだ。すごいねー。なんの練習もなく?」

影「新幹線で行ってそのまま大阪城の控室に入って誰にも会わず、竹刀の振り方だけ教わって」

影「歩き方はこうやって、それだけです」

 

ブルの話している「ダンプさんがリングの下に隠れていた」「リングの下からバッと出てくる」というのは事実とは異なります。ブルもかなり記憶が曖昧で話しているようです。実際はザ・ベートーベンの恰好でセコンドとして登場しています。

 

この覆面マネージャがダンプですね。モンスターリッパーよりも背は低いですが、太いです。

 

 

影かほるの変装、めちゃくちゃ似ています。

しかし、よくよく間近でみると違います。顔の太り方も違いますし、後ろの髪形も違います。全体的に若干小粒にした感じです。とはいえ極悪化粧の効果は抜群で初見は分からないと思います。

 

影かほるは、ぶっつけ本番に近い形でダンプ役を演じています。注目に値します。

いきなりの怒声が飛び交う会場で、ダンプの役を演じるというのは相当なプレッシャーだったでしょう。それと同時に、スポットライトを浴びるこの興奮は、彼女がプロレスラーになるきっかけになったのかもしれませんね。

 

志生野アナ「極悪同盟やってまいりました」

 

 

いきなり影が放送席を竹刀で襲撃。これは影自身も緊張したでしょうね。下手に志生野さんに当たってしまったら大変なことになりますし。

放送席の襲い方も少々雑、というかやはりダンプとは違います。さすがに影もじっくりと放送席を襲う余裕はないでしょう。でもこの大役を勤めているので立派なものです。

 

志生野アナ「いま私と宮本さんが座っております放送席の上のマイクを竹刀で叩き落しております」

志生野アナ「例によって例のごとく、ダンプ松本、極悪同盟ドンの入場であります」

 

 

影かほるの一世一代の晴れ舞台ですね。このスポットライトを浴びたときはどういう気持ちだったのでしょうか。

 

 

飛鳥を中心とする騎馬に乗って登場する長与千種。

 

 

あまり動かない影。下手にアクションをするとバレてしまうので仕方ないのか!?

志生野アナ「長与千種の羽織袴姿、なかなか颯爽としていていいですね」

 

 

今回はデスマッチのため、時間無制限です。

リングサイドには凄いカメラマンの数です。

 

 

ダンプのコール。良く見ると影の太ももにはガイコツのペイントが描かれています。コンドルが影の太ももに描いたようです。あとからチェックすると、本当に騙そうとしてあらゆる面で凝っているというか、色々な労力をかけているのが分かります。

 

さて、ここからが少々問題なのですが・・。特に志生野さん。

 

志生野アナ「そして今度はダンプ松本の紹介だ」

志生野アナ「ダンプは右手に高々と竹刀を掲げております」

志生野アナ「いやー、選手の紹介だけでも胸躍る感じのリング上ですね」

宮本「会場全体が殺気立ってきましたね」

志生野アナ「実は選手紹介の前にウエダシンジコミッショショナーがリング上にあがりまして」

志生野アナ「デスマッチのルールが満員のファンに紹介されております」

志生野アナ「レフェリーはWWWAからこの試合のために特に派遣されました公認レフェリー、ホセ・トレスが当たる事」

志生野アナ「そして時間が無制限の一本勝負であること、勝敗はカウントスリーによるフォール、ギブアップ」

志生野アナ「ノックアウト、レフェリーストップのみによって決まります」

志生野アナ「そして場外はカウント20なんですが、カウント20を終わっても選手が上がってこない場合」

志生野アナ「セコンドがリンク上にあげるということは、場外カウントアウトはないってことなんですね」

宮本「そうですね、要するに両者リングアウトの引き分けはないってことですね」

宮本「いずれにしても決着をつけるといっているんですね」

志生野アナ「そしてセコンドは試合中、一切リングにあがることはできない」

志生野アナ「こういった厳しいルールのもと、いよいよデスマッチ、髪切りデスマッチ特別試合が行われます」

 

このように実況席では志生野アナと宮本が話しているのですが、その間にリング上ではアナウンスとは別の事態が発生しています。志生野アナがルール説明にあまりに長い時間を使ってしまったことが、ダンプの変装(極悪マネージャについて)をきちんと解説できなかった原因だったと思われます。(事前に変装していたことを知らなかったのも原因ですが)

 

 

覆面をかぶったダンプが、赤コーナーで長与を挑発しています。

どのような形の奇襲をする予定だったのか分かりませんが、いきなり目立ってしまうと奇襲にならないような?

 

 

すでに覆面のほうが目立っています(笑) これは予定通りなのか!?

 

 

長与はいち早く覆面を警戒してリング外に降りてしまっています。これはダンプの計算を狂わせたのかも?

長与「おい、なんで2人いるんだよ、2人!!」

長与「お前は誰なんだよ、お前は!!」

 

早くも長与にバレている感じが!!(笑)

 

ここで長与がリングから完全に降りてしまい、そのまま揉め事になってしまうと、奇襲にならないので微妙な雰囲気です。

 

 

長与が降りてしまいました。ダンプは本当はどうする予定だったのか!?

影と長与がゴチャゴチャと戦っているところを、後ろからだまし討ちする予定だったのか?

 

ここで影がサングラスを外して姿を晒しますが、お客様には遠目でダンプ松本に見えるかもしれませんね。

 

 

そしてダンプが仕方なくここでガウンを脱いでいます。

しかも、なかなかガウン(?)が脱げず、ブルと仲前に脱がしてもらっています(笑)

本番一発勝負なので、色々とトラブルに見舞われています。

 

 

ここでダンプが覆面を脱いで、リングサイドにいた長与を捕まえてコーナーに叩きつけます。

これはこれで"奇襲"にはなっているのですが、リング上でマスクを脱いだ後ですし、どうなんでしょう。

 

ダンプがやりたかった奇襲は本当にこれだったのか!?(笑)

 

さらに実況の志生野さんもついていけていません。

 

志生野アナ「あれ、ちょっと待ってくださいよ。いまどうなっていたんですか?

志生野アナ「いやぁ、これは驚きました」

志生野アナ「いま覆面の選手が実はダンプだったんですか?」

宮本「そうですね」

志生野アナ「放送席、完全に騙されました、恐れ入りました」

志生野アナ「私は覆面のマネージャと思っておりませんでした」←志生野さんも間違えてます

志生野アナ「思っておりました

志生野アナ「従って、あえてご紹介いたしませんでした」

志生野アナ「ところがサッと覆面をとって、なんとその覆面の下からダンプ松本の顔が現れました」

志生野アナ「これは驚きであります、これは驚きです」

宮本「何か意表を突いたやり方ですねぇ」

志生野アナ「もう何が何だか分からなくなりました、放送席」

志生野アナ「そうしますと、この放送席に来て色んな悪さをしたのは」

志生野アナ「あれダンプ松本じゃなかったわけ?」

宮本「違いましたね」

宮本「サングラスをしてね、あーいう恰好をしてましたから、ちょっと分かりませんでしたね」

志生野アナ「私も全く分かりませんでした」

 

「敵を騙すにはまず味方から」ということわざがありますが、本当に味方を騙してしまうとビミョウな奇襲になってしまいました。志生野さんも動揺しています(笑) 宮本は意外と冷静に解説をしているので、まさか知っていたのでしょうか。

 

ダンプが近年のネタバラシ講演会のときに「この替え玉作戦を、志生野さんに話しておけばよかった」と話されていました。

確かに、志生野さんに奇襲のことを伝えておけば、覆面マネージャのことにも前もって触れていたでしょう。

もっと効果的に志生野アナが実況していたと思われます。

髪切りマッチのときに、この影武者についてそれほど言及されめことがないので残念です。大変凝った演出だったんですけどね。

 

 

試合は奇襲と同時にダンプが反則攻撃を繰り出して、ダンプペースで進みます。

この試合で波紋を呼んだのが、WWWA公認という怪しいレフェリー、ホセ・トレスですね。メキシコからわざわざ来たという話ですが、極悪の反則を見て見ぬふりをしたり、全女が仕込んでいるレフェリーにしか思えません。

 

志生野アナ「早くも凶器がリング上に運ばれております」

志生野アナ「今日のレフェリーは先ほどもご紹介いたしましたホセ・トレスであります」

志生野アナ「公認レフェリーであります

志生野アナ「この試合のレフェリーをやるために、はるばるメキシコからやって参りました

志生野アナ「従って阿部四郎は今日はリングサイドに姿をみせておりません」

志生野アナ「こういったことだけでも、いちおう安心なんですけども」

志生野アナ「しかし極悪同盟の全員が集合しております」

 

この志生野さんが読み上げている資料も真実なのか謎です。うさん臭さ爆発です

 

(なぜか長与が注意される)

どう見ても極悪サイドにしか思えないホセ・トレス!! 松永会長の陰謀です。

 

(ダンプは笑っています)

 

長与のハイキックになぜか注意を与えるホセ・トレス。ダンプの反則は注意しないのに・・。

ダンプは余裕の笑みです。

 

志生野アナ「おおーっと、今度はホセ・トレスが長与千種に対しまして」

志生野アナ「なにか物凄い勢いで忠告であります」

志生野アナ「いまのは宮本さん、どういった注意だったんでしょうか?」

宮本「ちょっとハッキリしないんですけど、キックはいけないような・・」

志生野アナ「実はですね、メキシコあたりではキックは禁止されていますからね」

志生野アナ「ですからメキシコからやってきた公認レフェリーなんですけど、長与千種の得意技のキックが」

志生野アナ「果たして認められるかどうか、この辺りは長与千種も一抹の不安があったようであります」

 

「ハイキックが禁止ならば最初から決めておけよ!!」って感じがしますが、どうなんでしょうね。

 

 

きちんとフォークを刺しに行くときは、見せびらかすダンプ。

 

 

今日のダンプは髪の毛を金色というより黄色っぽい感じ染めています。

頬にドクロなどは描かれていませんが、肩にはバラのようなペイントをしています。

 

 

途中、一斗缶を持ち出してダンプを攻撃する長与。さらにハサミを持ち出してダンプの髪を切ろうとしています。

意外と長与のほうが初動でハサミを取り出しています。

 

志生野アナ「ハサミを持ち出しました長与千種であります、目には目、歯には歯」

志生野アナ「凶器には凶器であります」

志生野アナ「しかしこれをやると今度はやられるぞ」

 

 

ところがダンプがそのハサミを奪って、長与の額を攻撃したため、早くも長与が流血の惨事になってしまいました。

 

志生野アナ「あっーとやられてます。長与千種がやられています」

志生野アナ「髪切りマッチというのは試合中ではありません」

志生野アナ「試合が終わって勝者が敗者に向かって行う儀式であります」

志生野アナ「どう勘違いいたましたか、ダンプと長与」

宮本「ハサミってのは危険ですからね」

志生野アナ「これはちょっと心配になりました、場内はもう悲鳴であります」

志生野アナ「ホセ・トレス、果たしてこの事態を収拾できるか!?」

志生野アナ「ああーっと、長与千種の額から流血!!」

志生野アナ「凄い試合です、顔面真っ赤!!」

 

 

長与が流血したところでダンプをマイクを持ち出してさらに攻撃!! なにやらマイクで叫んでいます。

 

志生野アナ「こんなに早く血を見るとは思いませんでした」

ダンプ「コォンノヤロー!!」

志生野アナ「(ダンプ松本が)マイクを持った!!」

志生野アナ「このマイクで脳天を一発!!」

志生野アナ「ライオネス飛鳥が殺気立った表情で、いまリングサイドを駆け巡っております」

志生野アナ「ジャガー横田も出ております」

志生野アナ「どういうことになるのか、無制限一本勝負デスマッチ」

志生野アナ「宮本さん、これは試合続行が危ぶまれますね」

宮本「このまま行きますと、流血がひどいようですと・・」

 

いよいよ悲鳴で包まれるクラッシュファン。泣きそうです。

 

机を持ち出すダンプ、タオルが投げ込まれる。

 

志生野アナ「ああーっと、タオルが入りました」

志生野アナ「そのタオルをいま投げ飛ばしました」

志生野アナ「ジミー加山からタオルが入りました」

 

(「まだできる!!」とアピールする長与)

 

タオルを投げ込んだのはセコンドの飛鳥ではなく、ジミー加山(松永国松)。

最初から長与が負けるシリナオで、ジミー加山が合図としてタオルを投げ込むことになっていたのでしょうか。

いつも通りの流血ですし、こんなに早くタオルが投げ込まれることが疑問です。

 

志生野アナ「宮本さん、ジミー加山がタオルを何回となく投げ込んでいるのですが」

志生野アナ「このタオルを健気にも長与千種は投げ返しています」

志生野アナ「果たしてどういうことになりますか」

 

(ダンプがパイプ椅子攻撃でトドメを刺します)

 

 

セコンドとお客様に挑発を繰り返すダンプ。

 

志生野アナ「タオルが入っております、カウントが続けられております」

志生野アナ「さぁ、テンカウントが続けられています」

志生野アナ「これはどうか、立てるか、立てません」

志生野アナ「ノックアウト、ノックアウトで決着がつきました」

 

(ダンプの手をあげるホセ・トレス)

 

 

ここで長与に駆け寄ったのは飛鳥、そしてジャガーとデビルです。

ジャガーとデビルは、おせっかいなのか、出てきています。飛鳥にやらせろよ(笑)

 

(猛抗議をするジャガーとデビル)

 

志生野アナ「改めてテンカウントが入りまして長与千種が立てません」

志生野アナ「異様な事態です、大阪城ホール」

志生野アナ「ホセ・トレスはテンカウントを取りました」

志生野アナ「そうなると決着がつました。早くもダンプ松本は髪切り抜こうとしております」

志生野アナ「勝ったほうは負けたほうの髪を切る」

宮本「ダンプ松本がバリカンを持ち出しましたね」

志生野アナ「もうこれ以上いいじゃないかって気がしないでもありません」

 

ジャガーとデビルはそこまで関係ないんだから、飛鳥にやらせればいいのでは・・・。どこまでも目立ちたい先輩たちです。

 

 

この無理やり引きずられる感じが、非常によくできています。

 

志生野アナ「長与がリング上に無残に運び込まれます」

志生野アナ「いよいよ髪切りが始まります」

志生野アナ「髪切りの儀式です」

志生野アナ「勝者が敗者に行う過酷な儀式です」

志生野アナ「長与千種の首に鎖が巻かれました」

ウエダ「長与のKO負けとなりますので、みなさん・・・」

志生野アナ「ウエダシンジコミッショショナーが、やめてやめての絶叫の中、髪切りの儀式を通告いたしました」

 

 

悪の軍団に処刑される長与(笑)

 

戦隊ものみたいになってきました。別に首に鎖を巻く必要はないと思うんですが、演出としてはインパクトがありすぎです。

ブルもモンスターもやる気満々です。モンスターは特にうれしそうです。きっとこういうお祭りイベントが好きなんでしょう。

 

 

 

レフェリーのホセ・トレスがなぜかノリノリで、長与の髪を切りまくります(^^;

ようやく飛鳥が止めに入りましたが、モンスターに引き離されてしまいました。悲惨です。

 

 

ここでバリカン登場(笑)。

ホセ・トレスの腕が異様に太いのでも長与が逃げられそうもありません。

完膚なきまでに長与の頭を剃り上げるダンプ!!(笑)

 

レフェリーのホセ・トレスが長与をガッチリと抑え込んでいます。

このレフェリー、長与の髪を切るためにやってきたとしか思えません。

 

志生野アナ「ついに髪切りが始まった」

志生野アナ「ホセ・トレスもやっております」

志生野アナ「めちゃめちゃだ」

志生野アナ「長与千種の額が切られ、そして髪が切られました」

志生野アナ「決まりとはいえ、勝者が敗者に対するこれが決まりの儀式とはいえ」

志生野アナ「ちょっと長与千種にとっては残酷すぎます」

志生野アナ「長与のファンにとっては、クラッシュのファンにとってはあまりにも残酷すぎます」

 

無惨です・・・。クラッシュファンの想像をはるかに超える無惨な姿。

ダンプにも長与にもこれ以上ない最高の場面です。

ファンが泣いています。

ダンプ、長与ともに完璧ですね。

 

 

飛鳥よりも先に長与を奪い返すジャガー。いやいや、その役は飛鳥にやらせろよ。

ほぼ関係ないと思うんですが、目立とうとテレビ内に出てきます。

 

志生野アナ「いまダンプ松本の手から長与千種を奪い返しましたのはジャガー横田とライオネス飛鳥」

志生野アナ「そしてそれに覆いかぶされるようにいたましてデビル雅美」

 

 

デビルはタオルで長与の頭を隠し、覆いかぶさって泣いています。

なんでデビルがそこまで泣くのか全く理解できません。

 

この試合って、クラッシュギャルズvs極悪同盟の因縁の試合ですよね?(笑)

 

とにかく長与効果に便乗して、ジャガーもデビルもガンガン出てきてますねぇ。

その点、大森やジャンボは空気を読んで、リングサイドにいたようです。


 

長与の髪をバッサリと切り、意気揚々と控室に戻る極悪同盟。

しかしこのあと警備員にダンプが殴られた有名なエピソードに遭遇したようです。警備員がテレビに映っていないのが残念です。

 

志生野アナ「極悪同盟がいま控室に引き上げようとしています」

志生野アナ「その背中に向かってファンの罵声が飛んでおります」

志生野アナ「長与千種がやっといま起き上がりました」

志生野アナ「しかし頭をね、タオルをかけて隠してますよね」

志生野アナ「隠しているのがライオネス飛鳥、デビル雅美、そしてジャガー横田であります」

志生野アナ「今日は公平に見ようとしていたんですけど、どうしても長与千種側に立ってやりたいという気持ちが」

志生野アナ「私も強くいたしました」

 

素晴らしい髪切りデスマッチでした。理想的です。

ファンを泣かし、警備員まで怒らせたダンプの数々の演出。

ここまでファンが興奮して涙をし、怒声や罵声が鳴りやまない試合はおそらく無いでしょう。

ダンプ松本、一世一代の大勝負に勝ったということではないでしょうか。

それは試合の勝ち負けではなく、大いにプレッシャーのかかる大役、自分自身に勝ったということではないでしょうか。

 

 

今日の凶器 ムチ、椅子、一斗缶、テーブル、ハサミ