1985/8/6の雑誌「セブンティーン」にダンプちゃん塗り絵なるものが登場したので引用します。
「かわゆい夢戦士が勢ぞろい! 器用なキミなら、あっという間に嵐の戦場が大完成。さぁ勝負は!?」
「かわゆい夢戦士が勢ぞろい」ってなんか違くね!?
クラッシュは百歩譲って「かわゆい」で良いとしても、残り半分は極悪ですよね。ダンプとブルと阿部四郎。なにか色々と違う感じがしますが、当時の「セブンティーン」では女子プロレス自体がそのような路線だったのかもしれません。
「極印のダンプちゃん塗り絵」
「ギンギラ極悪メークもキミしだい。過激な自信作はST「女子プロ新聞」あてに送るべし。なに、表のゲームがでけへん? なら2冊買うっきゃないぜっ!」
ついに「ダンプちゃん」となりました。
作者はカトリーヌあやこ。
普通ならば、長与千種が塗り絵になりそうです。しかし、そうではないんですよね。
ティーン誌ではダンプなんです。塗り絵の対象は。リングでハサミをもって相手を血だらけらしているのに、ダンプのほうが絵になるのです。
ダンプは本当に当時「日本で一番殺したい人間」だったのか!? 一部のクラッシュファンにとっては殺したい人間でも、世間一般ではダンプは反社会的なキャラクターとして人気だったことが分かります。
世の中で人気なのは常に正統派というわけではありません。いつの時代でも悪の帝王は人気がでます。ロックスターは最たるものですが、悪いことをしている(ように見える)人間にはカリスマ性がありますからね。
しかも、ここまでデフォルメされてしまう悪のキャラクターというのも当時珍しかったかもしれませんね。