1985/8/8 雑誌「週刊文春」ダンプのような大女に痴漢した結末

1985/8/8号の雑誌「週刊文春」にダンプネタの記事がありましたので引用します。

 


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振り向けばダンプ松本。気弱痴漢氏の"大誤算"

 

Aさん(448=都内の中堅商社 に勤務)は朝のラッシュの中央 線で、電車の揺れにまぎらせて隣に立っているOLのお尻をなで、とてもいい気持だった。

 

ところが、新宿駅に着く少し前、手首をギュッと掴まれた。 その力のあまりの強さに驚いて顔を上げると、髪を茶色に染め、毒々しい口紅を塗ったダンプ松本ばりの大女が、ニタニタ薄笑いをうかべてこっちを見ている。かわいいOLのとばかり思っていたお尻は、ダンプ嬢のだったのだ!
 

さあタイヘン。顔からサーッと血の気が引き、ダラダラ流れていた汗も一瞬のうちに引いてしまう。
「次の駅で降りな」
Aさんは手首を掴まれたまま、新宿駅に引きずり降ろされ、 南口階段下の人気のないホームで、ダンプ嬢ほか、ピンクやブルーに髪を染めた女性グループに取り囲まれた。
 

「朝っぱらから、気持のイイことしてくれるじゃねーの」
とダンプ嬢がスゴめば、

「K子(ダンプ嬢)のシリ触るなんざあ、オッサンいい根性してるじゃん」
と、ブルーの髪のお姉サン。
 

「きょうは会社フケちゃって(サボって)、何かゴチソーしろよォ」
口々にののしられ、小突かれるのに、Aさんはジッと耐えた。 よほど駅員に助けを求めようかとも思ったのだが、痴漢したことがバレれば、会社もクビになりかねない。

 

三年前にやっと買った中古の一戸建てのローンが、
(まだ十年も残ってる)
とAさんは思う。しかたなく震える手で
財布から三万円を出した。
「イイキモチしといて、たったこれだけかよ。もっと出せよ」 

いうが早いか、ダンプ嬢はAさんから財布を取り上げ、残り少ない札を全部抜き取ってしまった。
 

「アッ、それ、昼メシ代・・・・・・」 

思わず生活ムキ出しですが りつくAさんを突きとばし、

「水でも飲んでザンゲしてな」
ダンプ嬢たちは肩を怒らせて去っていったのだった。
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さすがにこれは文春の創作と思われますが(^^;、ダンプ松本似のデブ女に痴漢をして、退治されてしまったというアホネタがウケると思ったんでしょうか。

どうみても痴漢した男が悪いのですが、文章を読むとなぜかダンプ似の大女Aがさらに悪いヤツに読めてしまうという不思議さ。

ダンプのような反社会的な態度をとるプロレスラーならば、こんなことを書かれようがマイナスには取られないでしょうし、むしろダンプ側にはプラスにもなりそうですが、当時からしょーもないネタを書いている文春でした。