1985/8/22 雑誌「週刊ゴング」髪切りデスマッチ予告

1985/8/22号の雑誌「週刊ゴング」に髪切りデスマッチに関して掲載されていましたので引用します。

 

 

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"女"を賭けた宿命の髪切り対決

丸坊主になるのは長与か松本か!?

 

全日本女子プロレスの大阪"夏の陣"は8月28日、大阪城ホールにおける長与千種対ダンプ松本の"敗者髪切りマッチ"である。 

バトル・ジェネレーション世代闘争が激化している中で、現在の主役ともいうべきクラッシュ・ギャルズと極悪同盟との抗争も目が離せないほど恐しい。
 

この抗争は昨年秋ごろからエスカレートしはじめ、12月10日 大和車体工業体育館で行なわれた最終戦の6人タッグマッチ、 長与、L飛鳥、大森組対D松本、 C・ユウ、P・リー組の試合では極悪同盟の松本がハサミを持ち出しての大流血戦となった。
 

松本は長与と飛鳥の髪の毛に手をかけ、持ち出したハサミで切り落とすという暴挙に出た。"女"である長与にとって髪の毛は命。それを切られた長与は 逆にハサミを奪い取って松本の髪の毛を・・・。
 

この時から一 段と長与と松本 の抗争もエスカレートしていった。
その試合後、D松本は

 

「長与、今度はお前の頭を丸坊主にしてやるぞ!」

 

とやり、長与も、

 

「いつでもやってやろうじゃないか!」
 

と応戦。そしてその髪切りマ ッチが、8・28大阪城決戦という大舞台で行なわれることとなったのだ。
 

WWWA認定世界タッグ選手権をめぐり数々の死闘を繰り返し、いまだに決着はつかず、それどころかノーコンテスト、リングアウト、セコンド乱入といったスッキリしない結果だけを残しているだけに、本人たちの燃えた闘志も収まらない。特に 長与は、


「はっきりと決着がつくようにセコンド乱入を絶対に許さない状態で試合をやりたい。それでないと試合をやる意味がない」

 

と言い切っているほど。 "女の命"ともいうべき髪の毛を賭けてこの一戦に臨む2人の胸中は、測り知れないほどの憎悪心でいっぱいだろう。
8・28大阪城決戦はこれまでにない凄絶な試合になりそうだ。

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84/12/10の大和車体工場体育館の試合で、ダンプがハサミを持ち出して長与の髪を切りました。そのときから髪切りに対する因縁が始まったようです。

長与側はなんとしても"セコンドを試合に入れない"ことを条件としているようです。会場へのマネージャ登場に、長与がいち早く敏感に反応していたのもそのせいかもしれませんね。

 

後にダンプのイベントで、「会社は長与と髪切りマッチを組んだけど、飛鳥は組んでもらえずに悔しい思いをしていた」という話していました。会社のプッシュも効いたのか、この頃から徐々に長与が一歩リードし始めます。