1985/8/23 雑誌「週刊TVガイド」にダンプが特集されていましたので引用します。
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"バカヤロー"なんて観客からヤジられると、よけいに燃えるネ
クラッシュ・ギャルズ人気に沸く女子プロレスは今、第2の黄金期。 これを支える一方の旗は、極悪同盟のこの人。リングでチェーンを振り回したり、ソラ恐ろしいが、は意外や根がとても優しい孝行娘である
約束の10分前 "極悪化粧"もせず、トレーナー姿で現れた。丸顔に切れ長の小さな目は愛きょうすらある。体重100キロという巨漢に似合わない小声は、どうもイメージとは違う。
「自分は、ビューティ・ペアに憧れて高校卒業後に入門しましたが、何度かプロテストに落ちて宣伝カーの運転などしてました。
結局、選手の数が足りなくて合格した。もと"おちこぼれ"です。」
この下積み4年の彼女に転機が訪れたのは、昨年4月。"ダンプ松本"への改名と"極悪同盟"結成だ。
「悪玉になるのは抵抗なかったん です。目立ちたかったから。"バカヤロー死ね"といった自分へのば声は燃えますね。 ヤル気が出るんです」。
これは、彼女の本音。ファンに憎まれること、イコール人気だということも知っている。そして8月22日、あのビューティ・ペア以来、6年ぶりに日本武道館で行を打つ(23日午後7:30からフジ系で放送)
女子プロレス"第2の黄金期"、この武道館興行の実現も、この人の貢献に よるところである。
いま、年間200試合をこなしてい る。先月は1日も休みがなかった、 という。取材当日も、夕方に山梨県下で試合があり、
「東京に帰って来るのは深夜の1時か2時。寝るのは3時4時かな」。
がん健そのもののような体つきだが、その実、大きな故障を抱えている。 試合中にギックリ腰2回。
「左ヒザはテーピングしてサポーターをしないと、イスの上からも飛び降りられません。ヒザの関節が抜けブラブラしちゃいますから」
と、こともなげに言う。
女子プロレスの限界の年齢は25歳だという。この10月には、その25歳の誕生日を迎えるが、引退はまったく考えていない。
「リングが好きだし、あと3年は やめられないワケがあるんですよ ね」。
現在、両親のために2千500万円の新居を建築中。
「極悪をやっているから、母がダンプのババアだって石を投げられるから引っ越しさせなくちゃならないし、新人のころ、給料7万円では足りなくて仕送りしてもらったりで、苦労かけましたから、 そのお返しのつもりです」。
根は優しい親孝行娘なのだ。
それに、引退までに自分の家も持ちたいとも。それやこれや計算すると結局3年になるという。
たまの休日も外出せず、
「寝ながらテレビドラマを見るぐらい」という。
「原宿とかウンザリ。人ごみはリングだけでイイって感じ。トイレの中まで5、6人が束になって追いかけてくる常識ハズレのファンもいる。腹が立って仕方がない時もありますよ」。
それがイヤで、1LDKのマンシ ョンで一日が寂しく終わるのが 常。 酒、タバコ、オトコがご法度の女子プロレスにあって、
「自分が女であることを思い出すのは生理の時ぐらい」という。
今、この人の頭の中には、8月28日、大阪城ホールでの長与千種 との"無制限髪切りマッチ"だけ。 いつものふてぶてしい笑みを浮かべながら、
「試合に勝って千種を坊主にしてやる!!!」。
恐怖の極悪旋風”は当分吹き荒れそうだ。
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まずダンプ松本に改名したのは昨年の1月なので訂正ですね。
続いて「左ヒザはテーピングしてサポーターをしないと、イスの上からも飛び降りられません」とインタビューで答えているので、このときにはもうヒザがすでにボロボロだったようです。
そして両親へ2500万の新築を建設中。この家はいまだ住まれているご実家でしょうかね。
休日は引っ越した1LDKのマンションでテレビをみながら凄いているようです。おそらくスクールウォーズか時代劇です(笑)
ティーン誌ではなく、一般層向けの雑誌インタビューでは、ダンプは意外とこの時期でも実生活を話しています。
当時はすべてをシャットアウトしていたように、「ダンプ・ザ・ヒール」を読むと感じますが、実はそうではなく、意外と事実を暴露していたことにも注目です。