1985/8月号の雑誌「ティーンアイドル」に『誌上対決ピンナップ クラッシュvs極悪同盟』と銘打ち、お互いのファッションを競い合った面白いピンナップがありましたので引用します。
まずはクラッシュから。
かなりポップな衣装で攻めています。当時の原宿の歩行者天国を占拠てしいた『竹の子族』風っていうんでしょうか。
飛鳥がかなり無理やりな感じもしなくはないですが、そこら辺に居そうな感じです。
続いて極悪。
中華風または着物風なファッショナブルさ、暴走族っぽいワルな感じが出ています。
サングラスはターミネーター風でしょうか。スニーカーが白いのが気にりますが。
普段とは違うお上品な極悪というか、なかなか良いセンスです。こちらも中田商店というミリタリーショップの協力を得ています。
服装のセンスは極悪のほうが相当にある感じです。
こちらはさらにミリタリーですね。
ダンプは真っ赤な革ジャンパーに網ベストのSM親分肌、ブルは金色の革ジャンに軍事用ヘルメット、さらに腰には銃弾と過激です。
似合っています。ブルがもうちょっと悪い顔をすれば完璧なんだけど。
続いては個々のピンナップです。
紫の舌を出した恐ろしいコブラを基調にした現代アート風なシャツで、かなりワイルドです。
ダンプはきちんと顔も「ガォー」という感じを出していて、顔芸では女子プロレスラーではNo.1です。
どれも服のセンスがかなり良いですね。ティーンアイドル誌の記者なのか、中田商店さんが選んだのか分かりませんが。
ダンプと同じ紫のコブラですが、少し違います。このシャツもいまでも十分にアバンギャルドな感じです。
マイクスタンドを持ち上げるという荒技を見せています。
ブルはもう少し顔芸をしてもよい感じがするのですが、芸能的な目立とう精神は控えめですからね。そこは仕方ないです。
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ダンプにSカメラマン、「明菜以来の興奮だ!!」
A 今月号のダンプ松本の取材。みんなでゆずりあっていたみたいだけど、アレ、けっきょくダレがいったの?
D わたしがいきました。
A で、ケガは?
D ありませんよ、そんなもの。それどころか、もう、ダンプのやさしさに感激したというか、あのコ、リングじゃどうかしらないけど、素顔はとってもいいコですよ。
B おいおい、そんなことバラした ら、女子プロレスからモンクいわれちゃうぞ。イメージがこわれるって。
D だいじょうぶ。 「わたしはリングにあがったら、自分でもわからないうちに別人になっちゃう。」っていってたから。
E ねえねえ、きかせてよ。そのダンプ松本の素顔ってやつを? すっごくおもしろそうジャン。
D ウン。たしかに足はこんなにブットイんだけど、ハダなんか、ふつうの女のコ以上にツヤツヤしちゃって、色白なの。撮影中も、相棒のブルに、「あんたはタレ目で、笑うと八重歯が見えて、かわいくなっちゃうから、こうしたほうがいいよ。」なんて、やさしくアドバイスしたりね。 その意外さにSカメラマンも、 「中森明菜いらいの興奮だ!」なんていい ながら、写真をバチバチ。それまで、「オレのことを"一流カメラマン" とよんでくれ!」なんていってたくせに、いまじゃ「”女子プロのSちゃん"とよんでほしい。」っていってるんだもんね。(笑)
E へえ〜。じゃあ、取材しててもぜ~んぜん、こわさを感じなかったんだ?
D うん。さいしょのうちはね。ところがメークを濃くするたびに、顔にドンドン迫力でてきちゃって、 チェーンと竹刀を持たれたときには、 さすがにわたしもビビッちゃった。
A やっぱり、取材するならクラッシュ・ギャルズのほうが、いい?
D ウーン......、 ですね。(笑)
A そのクラッシュだけど、今月の取材じゃどうだったの?
E ええ。 Dさんがダンプたちをハードなイメージで撮影したのに対抗して、こちらは、思いっきりポップに明るくしようと、衣装もギンギラ、小道具もビーチボールとかいろいろ使ったんですけど......。
D けど、どうしたの?
E いろいろポーズをつけながら、飛鳥がいうんですよ。「よ~く考えたら、あたしも、もう22歳になるんだよ ね。いつまでも、こんなことやってていいのかな?」 って。そしたら千種が、「そんなこといってるわりには、いつもよりかなりノッてるジャン!?」だって(笑)
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素顔のダンプを公表しちゃってますね。25歳のダンプは普通の子以上にハダがツヤツヤで色白だったらしいです。
さらにブルにはきちんと愛情をこめて接していたようですし、優しさがうかがえます。
一方で気になるのはクラッシュの飛鳥。「もう22歳でこんなことしていいのかなぁ」という感想です。そろそろ芸能が嫌になりはじめたか、某芸能人の洗脳が始まっていたころでしょうか。