1985/11月号の雑誌「ティーンアイドル」に8/28の髪切りデスマッチについての記事がありますので引用します。
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流血! 髪切りデスマッチ
この日の大阪は、夏の終わりに似合わぬ炎天下。午後4時すぎ、東京から新幹線で大阪城ホールに到着した千種のひたいは、うっすらと汗ばみ、その顔色はこころも青ざめていた。
前週の対デビル雅美戦とうってかわって、控え室に集まり千種をかこむ飛鳥、ジャガー、デビル、堀らも、過酷なデスマッチに、緊張の色をかくせない。
大阪城ホール1万1000人のファンは、試合前からコーフン状態だ。
「ちぐさっちぐさっ!」
と叫ぶ女の子の悲鳴が、ホールにこだまする。
負けた者が髪を切らなければならないカベジェラ・コントラ・カベジェラ(敗者髪切りデスマッチ)のため、レフェリーもアメリカWWWA本部からホロ・トーレス氏があたり、リングアウトなし、セコンド乱入の場合、即退場という特別ルールが採用される。
極悪同盟のテーマソングがなり、ダンプ松本が登場。会場は早くもコーフンのうずだ。
「C・R・U・S・H」
ファンのかけ声とともに、羽織袴姿の千種が、つづいて登場。意したハサミを高々とかかげ、ファンに力強いアピール!
だが、時間無制限1本勝負、初のデスマッチに、千種の見せ場はここまでだった...............。
ゴングが鳴るのも待たず、ダンプの攻撃がはじまる。セコンドからハサミをうけとり容赦なく千種のひたいにふりかざす。苦痛にあえぐ千種。それでも、必死でキックをくりだすが、ダンプは攻撃の手を休めない。すでに千種のひたいは大きく割れて、大流血だ。
会場の天井につるされた巨大なスクリーンが真っ赤に染まった千種の顔を無残にうつしだす。
場外にのがれた千種を、さらにイスで打ちつけるダンプ。
グロッキー状態でリングにもどった千種に、レフェリーがカウント10! ダンプのKO勝ちだ。
デビル、ジャガー、飛鳥らの必死の抗議もむなしく、ダンプがハサミ、そしてバリカンで千種の頭を丸坊主にしてしま
った...............
異様なパニック状況のなかで、デビルらにタオルを頭にかけられ千種は花道をひきあげた。
翌日の緊急記者会見では、「復しゅうはかならず大阪のファンの前で。こんどは、こちらがケンカを売る番です。」
と力強く語った千種。彼女の胸には、真のプロフェッショナルとしてのあらたな闘志がわいてきているようだ。
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小学ウン年生の図鑑のような解説なので真面目に読んでも仕方ないのですが(^^;、髪切りデスマッチの成り行きが書かれています。
レフェリーはホセ・トレスだと思っていましたが、「ホロ・トーレス」と書かれています。どちらが正しいのか?
ちなみに影武者のことはバッサリとカットされています(^^;