
Evito-X-PuroさんのYoutubeより
1985/9/4 熊本市体育館 立野・永友・永堀vsブル・コンドル
(↓AIでフルハイビジョンに変換した動画です。試合部分のみ抜粋)
今回は1985/9/4 熊本市体育館で行われた立野・永友・永堀vsブル・コンドル・モニカの試合を見ていこうかと思います。
レフェリーはモンスター・リッパーです。
まずはブルが先頭で入場。続いてモニカ・カスティーリョ。
志生野アナ「(ブル中野が)いまや貫禄十分、極悪同盟No.2にのし上がりました」
志生野アナ「今日はまたあの口紅の色、ひと際不気味であります」
ブルはすでに落ち着きが出ています。多くの極悪の後輩が出来たことで、ブルにも3年目にして先輩の自覚がありますね。
コンドルは静かに登場。まだワルという感じがないですね。
志生野アナ「さらにコンドル斉藤も青コーナーに上がってまいりました」
志生野アナ「極悪同盟No.2、No.3 そしてメキシコからやって参りました」
志生野アナ「モニカ・カスティーリョ、青コーナーに登場しました」
ベビー側は立野が永友と永堀の若いコンビの面倒を見る感じのチームです。
モニカ・カスティーリョの実力が分かりませんが、実力的には釣り合った感じの対戦カードです。
今回の外人枠であるモニカ・カスティーリョさんです。
南米風の模様のついたガウンです。
志生野アナ「メキシコかやってきた実力者であります」
志生野アナ「そしてレフェリーがモンスター・リッパーと今紹介されました」
モンスター・リッパーは大型の花形選手です。この頃は極悪同盟の勢力が強かったため、試合に出られない日もあったようです。なんという贅沢な使い方でしょうか。
もしくはモンスターが強すぎて、バランスの取れたマッチングが出来なかったのかもしれません。
明らかにレフェリー役のモンスターがデカイです。クレーン・ユウよりも大きいですね。
モンスターがどのようなレフェリングをするのかにも注目です。
志生野アナ「モンスター・リッパーのレフェリーというのも珍しいですね」
宮本「なにかもうレフェリーの貫禄がありますね」
志生野アナ「おそらく少しもジッとしてられません」
志生野アナ「今日はモンスター・リッパー、おそらく志願してのレフェリーだと思います」
解説によると、この日はモンスターは試合が入っていなかったようです。しかしジッとしていられない性格なのか、交渉してレフェリー役に付かせてもらったみたいです(本当かは不明)。
試合開始早々、ブルが攻めます。
同期の永友ですが、ブルの圧力に軽く吹っ飛ばされていますね。
ここでもすでに差がついている感じがします。
体重があるほうが有利に決まっているので、永友も苦労している感じがします。
志生野アナ「極悪同盟が登場しております熊本市体育館であります」
志生野アナ「徹底的に悪いことをしますよ」
志生野アナ「まともな試合にはなりそうにありません」
志生野アナ「反則攻撃は平気です」
志生野アナ「モンスター・リッパーもなにかちょっと赤コーナーの注意だけでありまして」
志生野アナ「あれあれ、モンスター・リッパー、なんでしょうかね」
志生野アナ「いまなんか立野記代選手の首を攻めている、そういった感じがありました」
志生野アナ「今度は噛みつきに出ました、ブル中野であります」
宮本「赤コーナーのほうは非常に厳重にチェックするんですけどね」
宮本「極悪の方に関してはやりたい放題、なんでもやりなさいという感じですね」
志生野アナ「外人選手ってのはこういうレフェリーに回った場合は、どちらかというと」
志生野アナ「極悪と連携プレーをやる機会が多いですから」
志生野アナ「心情的にも極悪に立つんじゃないですかね」
モンスター・リッパーは当然青コーナーびいきのレフェリングです。
以前にリトルハートという外人レフェリーがいましたが、モンスターのほうがレフェリングも巧みなようです。
立野はヒザを痛めていたらしく、サポートをしています。
そのサポーターをブルがはぎ取って投げました。高らかに笑うブルがヒールとしての成長を見せています。
志生野アナ「今日は右のヒザを痛めていまして、当然ブル中野がはずしております」
志生野アナ「そして客席に高々と放り投げました」
志生野アナ「相手のウィークポイントを徹底的に攻めております、ブル中野」
志生野アナ「いま(ダンプと)本当にいいペアですよ」
志生野アナ「ダンプ松本のそばに、影武者のようについてましたね」
立野のヒザを攻め続けるブル、そしてコンドルへタッチ。さらに目立っていないモニカ・カスティーリョへとタッチ。しかしモニカさん、いまひとつ日本のレスリングについていけないのか、すぐに反撃を喰らってしまいます。しかしモンスター・リッパーがベビー側を吹っ飛ばしますので、あまり問題にはなりません。
場外乱闘のあと、ブルがヌンチャクを持ち出して永友を攻撃。
立野のヒザの調子が悪いため、永友と永堀を援護できません。
立野が本来の力を発揮できないとなると、ブルが圧倒的に目立つ活躍をしている感じがします。
志生野アナ「あれあれ、今度はどうしているんでしょうか」
志生野アナ「今度は永友香奈子がですね、なにかバンテージかなにかを外されてますね」
志生野アナ「テーピングしておりました左の腕なんですけど、これをブル中野が徹底的に攻めているようであります」
志生野アナ「左の腕あたりを痛めておりました永友香奈子に対しまして、いまそのテーピングを外しております」
志生野アナ「そして相変わらずヌンチャクを手にしてりおます」
志生野アナ「騒然としております、熊本市体育館」
志生野アナ「熊本に来ても相変わらず、極悪同盟No.2のブル中野」
志生野アナ「モンスター・リッパー、本来ならばこのヌンチャクは取り上げなくちゃいけないんですけど」
志生野アナ「どうもレフェリーというよりも青コーナーに選手として参加しているような感じです」
ガンガン反則で攻めるブル。コンドルはいまひとつ付いてきていないか?
ヌンチャクで永友のお腹をグリグリ。
意外と痛そうに見えます。
志生野アナ「細い永友香奈子」
宮本「本来はあのヌンチャクをモンスターが取り上げないといけないんですけどね」
志生野アナ「そういった動きは全くありません」
志生野アナ「そして赤コーナーばかりに注意がいっておりまして、赤コーナーの選手には厳しいチェックの目を光らせております」
今度はコンドルが交代して永友を攻めます。
志生野アナ「今度は噛みつきに行っております、コンドル斉藤」
志生野アナ「なにか全く同じような服装をしていますね」
志生野アナ「私、わからないんですよ、よくね」
志生野アナ「どっちかなーと思ってよく顔を見ますとね、現在はコンドル斉藤であります」
志生野アナ「全く同じようなメーキヤップですね、そして髪の染め方」
立野がネックブリーカードロップから攻勢に転じますが、モンスター・リッパーが阿部四郎並みのスローカウント。
志生野アナ「カウントが誠にゆっくりと入っています!!」
志生野アナ「モンスターリッパーのカウントは非常に遅い!!」
志生野アナ「どうなんでしょうか、このモンスターリッパーのレフェリングじゃ」
志生野アナ「ちょっと試合が成立しないんじゃないでしょうか」
疑惑のレフェリー、阿部四郎ならぬモンスターリッパー(笑)
そんなこんなでブルが永堀をヌンチャクで再び攻めつけて最後はギロチンてす。
志生野アナ「ブル中野が体当たり、バチーンと体当たりが出ました」
志生野アナ「そしていまブル中野、二段ロープに上がっている」
志生野アナ「そして上から行った!!」
モンスターの阿部四郎並みの高速カウント。
志生野アナ「カウント3つ」
志生野アナ「めちゃくちゃなレフェリングです」
志生野アナ「モンスターリッパー、なんていうことをするか」
(極悪チーム「バンザーイ!!」)
モニカ・カスティーリョさんはほとんどなにもやっていないです・・・。でもモンスターさん、手を取ってあげましょうよ。
志生野アナ「あきれ果てて物が言えませんですね」
宮本「ちょっとレフェリングが酷すぎますよね」
宮本「やはり立野選手が怒るのも無理はないですね」
志生野アナ「いまね、大勢のファンに支えられて盛り上がっている全日本女子プロレス」
志生野アナ「外国からきて勝手なレフェリングをしてもらいたくないと思いますね」
志生野アナ「これじゃファンだってつまんないでしょう」
確かにモンスターのレフェリングはやり過ぎ感はありますが、散々阿部四郎が依怙贔屓なレフェリングをしていますので、改めて「めちゃくちゃ」とか「レフェリングがつまらない」ということはないですね。
むしろ、モンスター・リッパーが選手に変身してベビーフェイスを投げ飛ばしてほしかったです。
この時期来日していたのは、モンスター・リッパーとモニカ・カスティーリョですが、なぜかダンプとモンスターがペアになっている試合が見つかりません。放送枠外ではペアになることがあったのかもしれませんが、この2人とクラッシュでやってほしかったです。ダンプの反則とモンスターのパワーが組み合わさると、もう欠点がないでしょう。だから組ませなかったのか。
今日の凶器 ヌンチャク