
Evito-X-PuroさんのYoutubeより
1985/10/26 東金体育館 立野記代vsダンプ松本
(46:00くらいから~)
(↓AIでフルハイビジョンに変換した動画です。試合のみ抜粋)
今回は東金体育館で行われた立野記代vsダンプ松本の試合を見ていこうかと思います。
入場シーンはなし。
こちらのカツラは10/20~24にニューヨーク遠征をしたときに購入した、紫のカツラです。
志生野アナ「竹刀をもったダンプ松本、リング上に登場」
志生野アナ「そして後ろに影武者」
覆面影武者軍団は、ジャパングランプリ決勝からずっと登場します。
以前は阿部四郎が相手の邪魔をしていましたが、この頃からダンプ独裁です。
極悪同盟が完全にダンプのチームとなり、影武者軍団をダンプ自身がコントロールしていきます。
影武者によって、本当に阿部四郎の姿をみなくなりました。
志生野アナ「立野記代、相当に緊張した表情です」
志生野アナ「最近のダンプのファッションはいかがですか?」
宮本「いやぁ、もう脱帽しますね」
志生野アナ「これだけ大胆なことができるってことなんでしょうね」
宮本「やはりねー、ユニークな発想というか、なかなかついていけないですね」
志生野アナ「たいしたもんですね」
本日はかなり濃いメーキャップです。
この髪形はニューヨークの床屋さんでカットしたとのこと。アメリカで流行っている両サイド刈り上げのヘアのようです。
本日はかなり濃いメーキャップです。
志生野アナ「そして、メーキャップ」
志生野アナ「今日もまたダンプ松本ならではといった感じのメーキャップであります」
志生野アナ「今日は竹刀を持って登場、そして影武者たちも後ろにいるんですけど」
志生野アナ「できることならダンプ松本には1対1のシングル戦ですから、他の人の力を借りたり」
志生野アナ「あるいは凶器の力を借りたいしないで戦ってもらいたいもんですね」
宮本「ホントね、そういう力を持っている選手なんですから、ダンプの真価発揮、そういう試合をしてもらいたいです」
お客様「ノーリーヨ!! ノーリーヨ!! ノーリーヨ!! ノーリーヨ!! 」
ダンプ「ウルサーイッ!!」
ダンプ「ウルサォワーーイッ!!」
志生野アナ「ダンプ松本、相手の立野記代よりもファンが気になって仕方がないようであります」
志生野アナ「あー、ノリヨコールが起こっているんですね」
志生野アナ「このノリヨコールが気にに入りません、ダンプ松本」
志生野アナ「しかしこれは仕方ないでしょう」
相変わらずファンがうるさいです。
ちなみに、今回のダンプは後頭部の髪の毛を小さくかわいく結んでいます。この頃からお気に入りのチャームポイントとして使っていたみたいです。
立野との力の差を歴然とするため、力だけで立野を場外へ落とす。
志生野アナ「力の誇示ですね」
宮本「一発で吹っ飛びますからね」
志生野アナ「恐れ入りましたね、こりゃ」
宮本「立野が大丈夫ですかね?」
志生野アナ「大変な相手を迎えました、立野記代であります」
その後もヘアホイップ(髪の毛を掴んで放り投げる)などで完全に主導権を握ります。
志生野アナ「今日はここまでちゃんとやってますね」
宮本「そうですね、パワー一本やりですね」
志生野アナ「凶器攻撃をしませんもんね」
宮本「もっとも現在不安なシーンがないですからね」
宮本「影武者軍団もジッと観戦していますもんね」
宮本「立野選手もやられ放題ではなく、頑張ってほしいですね」
あまりに一方的な展開に、突然立野がロープに登って叫び始めます。
立野「反則やってたんだ、こらぁ!!」
志生野アナ「凶器攻撃はやっていないんですけど、反則攻撃はやっております」
志生野アナ「今日のダンプ松本の戦いぶり、これくらいだったらファンも許してくれるんじゃないでしょうか」
お客様「ノーリーヨ!! ノーリーヨ!! ノーリーヨ!! ノーリーヨ!! 」
宮本「この程度は仕方ないですよねぇ」
志生野アナ「ねぇ」
今回は凶器攻撃を何も出していません。パワーだけで十分というのを出している感じです。
志生野さんも、「この程度で文句を言うな」的な解説で笑えます。
ダンプの珍しい飛び蹴り。この日はヒザの調子も良かったんでしょうかね。
立野がほぼなにも反撃できないまま場外へ。
ウエダシンジコミッショショナーの席に立野を放り投げて、観客に力を誇示しています。
志生野アナ「立野記代、本当に今日は地獄みたいな試合ですね」
志生野アナ「初めて場外に降りました」
志生野アナ「本部席、ウエダシンジコミッショショナーの顔も見えております」
志生野アナ「いやぁ、なるほど立野なんか問題じゃないというアピールをみせました」
宮本「いつでもフォールを取ってやるという、そういうアピールですね」
暴れる立野にパイルドライバー。かなり一方的。
立野のやられファンにはたまらない展開です。
志生野アナ「立野が逃げるんですが、ダメ。パイルドライバーを食らいました」
志生野アナ「ちょっとこれ、立野は勝ちそうな芽がありませんですね」
宮本「表情を見てましても本当に苦しそうですね」
志生野アナ「一方的に攻め続けられております」
志生野アナ「立野がここまで見せた技といいますと」
志生野アナ「ジャンピングニーパッドと回転エビ固め、この2つですね」
志生野アナ「まさに風前の灯火、立野どうしようというんでしょうか」
志生野アナ「ダンプの場合は、決めようと思えばいつでも決められますでしょう?」
宮本「そうですよね」
宮本「逆に立野選手がこういう体力差のある相手ですと時間が経つごとにハンデが大きくなりますから」
志生野アナ「元々スロースターターなんですけど、今日はそんなことは言っておられません」
志生野アナ「ダンプ松本、相手を場外に落としておいて、悠々としております」
今のところ、試合が一方的過ぎてどうしようもない感じです。
1,2年前に立野がジュニアチャンピオンだったころは、ここまでの差はなかったように思えたんですが。
やはり体重が重いというのは、相当に有利ですね。
立野が場外でTシャツを着ました。水着の紐が切れたらしいのですが、珍しいシーンです。
世の中の男たちが歓喜した瞬間だったのに、すぐに対応されて残念がっていたでしょう。
志生野アナ「立野どうしたんでしょう?」
宮本「肩の水着の紐がですね」
志生野アナ「切れたんですか?」
志生野アナ「ほ、ほう」
宮本「ちょっと珍しいアクシデントですね」
志生野アナ「こういったことには各選手、十分注意しているんですが」
志生野アナ「しかしダンプ松本の攻撃をまともに受けていますからね」
宮本「それだけ激しいですからね」
志生野アナ「堪りませんね」
水着の紐が切れたのは、ダンプの攻撃が強烈だからという解説ですが、凶器も使っていませんしね。
しかし男性ファンにとっては、おいしい場面が続いています。
ここでダンプが竹刀攻撃を開始。今日初めての凶器攻撃です。
立野の水着の紐が切れたので、それを視聴者に感じさせないようにするやさしいダンプさんです。
立野がようやくバックを取ってジャーマンの体勢へ。しかしダンプに逆にバックを取られてバックドロップを決められてしまいます。
しかし今度は速攻で背後に回って、ジャーマンへ。変形になりましたが立野がよく投げました。
宮本「ダンプがバックドロップ気味に投げたんですけど、速かったですからね」
宮本「ちょっと(立野が)後頭部を打ったようですね」
志生野アナ「今度は立野がバックを取る」
志生野アナ「どうか、これは立野やった、カウントツーでした」
志生野アナ「いまのジャーマンいかがでした?」
宮本「態勢は崩れたんですけど、あの100kgを持ち上げるだけで大変ですよ」
そしてダンプのライアートに立野がいつもの一回転。
(立野は一回転したほうがダメージが少ないと話していましたが、実際どうなんでしょうか)
片足でフォール。スリーカウント。
立野にとっては屈辱的なフォール負けです。しかし水着も切れましたし、ダンプとパワーで張り合っても勝ち目がありません。
立野としても、この試合はここで終わらせるという感じだったかもしれません。
志生野アナ「今度は(ラリアートが)行った」
宮本「これは凄いですね、空中で一回転しましたね」
宮本「回転ライアット、ダンプラリアット、色々と言われているんですけどもね」
志生野アナ「おおーっと」
宮本「片足だけでフォールしてしまいましたね」
志生野アナ「踏みつけてフォールですか、恐れ入りました」
志生野アナ「ダンプ松本、圧倒的な強さ」
志生野アナ「踏みつけたままフォールを取りましたね?」
宮本「いまね、もう歯向かってくるやつは誰でもマットにねじ伏せてやるという」
宮本「そういうダンプからの、なんというんでしょうか、やり方、それをマザマザと」
宮本「生け贄のように見せつけましたよね」
志生野アナ「しかし試合中は今日は凶器攻撃はありましたけど」
志生野アナ「いままでとは違うようですね」
宮本「本当ですね、なかなかすっきりした試合だったんじゃないでしょうかね」
志生野アナ「極悪同盟No.1ダンプ松本、その強さを遺憾なく見せつけた一戦でした」
凶器を出さなかったのは立野相手だったからなのか、会社に不満を持っていたからなのか?
この頃はまだ会社とはドロドロになっていなかったと思われるので、会社への不満ではなく、単なる実力の差を見せつけるだけだったように思います。
今日の凶器 竹刀