1985/10/29 「ダイナマイトキッド」製作発表 ミュージカルに挑戦

1985/11/14の雑誌「週刊ザ・プロレス」にクラッシュとダンプに関する記事がありましたので引用します。

 

 

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10・29 「ダイナマイトキッド」製作発表

クラッシュ、ミュージカルに殴り込み

 

宝塚に負けたくない


クラッシュギャルズ、ミュージカル進出を正式発表。10・29 銀座の博品館劇場でライオネス飛鳥、長与千種主演のミュージカルショー『ダイナマイト・キッド』(作・演出斉藤耕一)の製作発表会が華やかに行われた。リングでファンを酔わせたクラッシュが今度は舞台で歌と踊り、そしてスリルいっぱいの大冒険ファンタジーで感動を呼び起こす。
 

ストーリーはこうだ。舞台は中世ヨーロッパの架空の国"クラッシュ王国" 飛鳥軍団を率いるボス、飛鳥(ライオネス飛鳥)はいつの日か伝説の英雄ダイナマイト・キッドと戦うことを夢見る格闘技者だった。そんな時、国の最強者を決める武芸大会がクラッシュ城で開かれることになる。だが、それは王国を乗っ取ろうとす"悪の帝王"ブラック軍団の大陰謀だった。

 

窮地に立つ飛鳥。そこへふらりと現れたのがダイナマイト・キッドを名乗る若武者干種(長与千種)だった。飛鳥を救出する一匹狼の千種。友情がいつの間にかめばえ、2人は力を合わせてブラック軍団に立ち向かった。
 

だが、圧倒的な力を誇るブラック軍団に捕らわれの身になる2人。国王と姫もブラック軍団を操る家老の魔手に落ちる。絶対絶命――これを救ったのが不思議な力を持つ謎の老人だった。脱出する2人。だが、老人はその身がわりに撃たれてしまう。死の直前、老人は自分がダイナマイト・キッドであることを告白する。ガク然とする2人。
 

「君たちがこれからはダイナマイト・キッドだ」。この言葉に燃えた2人。ブラック軍団を完膚なきまでに叩きのめし、国王と姫を見事救出。悪の野望を打ち砕く。というわけでクラッシュにはピッタリの大冒険ファンタジーに仕上がっている。演出を手掛けた斉藤耕一監督は「自分自身クラッシュの大ファン。リングの上でひたむきに戦う純粋さ、情熱をそのままミュージカルにしました」と大変な力の入れよう。


脚本を読んで感激したというクラッシュは「プロレスラーなのだから、こんなもの・・・なんてことは言わせない。一つの作品と認められるものにしたい。本場のニューヨークでは『雨に唱えば』を見て勉強してきました」と飛鳥がいえば、千種も「芝居経験はゼロだけど、体当たりでがんばる。ミュージカルスターとして成功したい。宝塚歌劇には負けたくないと過激な発言。
 

宿敵ダンプはライブに出演
 

クラッシュ革命、世代闘争をかけた8・22武道館で無念の涙、8・28には千種がダンプの手で髪を切られ、復活を期したタッグリーグ戦でもVを逸した。爆発的人気は一向に衰える気配はないが、ことリング上の戦いは屈辱続きだ。'85最後のシリーズ「サバイバル・ジャングル'85』も焦点はジャガーvsデビル、ダンプvs大森の2大決戦である。来春3月のMS・G出場を目標に再ジャンプをかけるクラッシュにとって、ミュージカル出演は格好の気分転換と充電になるに違いない。
ブラック軍団を打ち砕くダイナマイト・キッドのストーリー同様、ダンプ以下の極悪同盟絶滅にかけるクラッシュの嵐のガッツがミュージカル出演でどう爆発するか?
なお『ダイナマイト・キッド』にはジャガー、デビル、山崎、立野ら女子プロオールスター30人も出演する。
ダンプはミュージカルには出演せず、第2部のライブショーに登場予定だ。
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当時話題になったミュージカルですが、私は残念ながら見には行きませんでした。

どんな感じだったんでしょうね。

脚本は今見ると子供だましのような感じですが、クラッシュは感激したとのことで、かなりの熱の入れようだったようです。ビューティ・ペアもミュージカルをやっていた記憶がありますので、憧れもあったのかもしれません。

ジャガーやデビル、大森等、ベビーフェイス側も参加したようです。またブルとコンドルも参加したと思いました。

ダンプだけは別枠で、当然ミュージカルには出演せず、ただし第二部にライブショーに登場だったようです。

そのライブショーもどんな感じだったのかさっぱりわからずです。

実際、どんな感じだったのかは、後のプロレス雑誌の様子が掲載されていると思うので、そのときに記載します。

 

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