1985/11/19 雑誌「週プロ」回転ラリアート特集

1985/11/19号の雑誌「週プロ」にダンプのラリアートについての記事がありましたので引用します。

 

 

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回転ラリアット

立野、飛鳥、小松が回る!

これぞダンプのオリジナル・ホールド

 

凶器、凶器のオンパレードで、めったに技らしい技を出さないダンプにも、唯一得意技と言えるものがある。それがラリアットだ。太い左右の両腕から自由に飛び出し、タッグの時にはダブルでもサク裂。そして、これ以上発展しようがないと思われていた、この単純な技に、回転ラリアットという全く新しいバリエーションを誕生させたのもダンプなのだ。
 

まず、昨年から今年にかけ、ダンプのこの技を最も受けた立野は、「ダンプは私の背格好が打ちやすいのでしょうか。まるで私は実験台のように、何発もラリアットを食いましたよ」と、思い出すのもイヤだという顔で語る。やられるたびに立野は「本当に目から星が飛び出す」ほどの衝撃を受けたのだ。今から5~6年前、新日本に来ていたスタン・ハンセンは、当時日本側の中堅選手だった長州力と対戦するたびに、面白いようにラリアットを打ち込んでいたが、やはり打ちやすい体型の相手というのはいるようである。
特に凄いのはラリアットの中でもウルトラC級の回転ラリアット(写真左下)。とは言っても、ダンプ自身が回転して行くわけではない。ラリアットを決められた相手が、ダンプの腕で首を引っかけられ、空中に足が舞い上がり、そのまま1回転してしまうのだから、まさに"かざぐるま"だ。
この回転ラリアットで印象深いのは4月2日愛知でのWWWA世界タッグ戦。当時王者だったダンプは飛鳥に見事この技をサク裂させ、1本フォールを取っている。まだ若手の小松が、受け身を取りそこね、後頭部から落ちて1発で失神。あまりにも危険すぎるので、さすがのダンプも、この技を決して多用することはない。(次回はデビル雅美の風車式バックブリーカー)
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ダンプのラリアートについての解説があります。

のっけから「技らしい技を出さないダンプ」と書かれてしまっていますが・・(^^; 確かに凶器攻撃メインで、技の種類は少ないですが、会社側から「凶器攻撃をメインに」と指示されていたという話がありますね。

1987年になると会社に反抗して、延髄切りやドロップキックなどの竜多彩な技も披露していますが、どちらにしても技よりもパフォーマンスで魅せるレスラーですし。

 

ダンプのラリアートも最も被害を受けたのは立野ですね。

一回転も立野がやり始めたと思いました。立野は「一回転した方が痛みが軽減される」と話していましたが、本当にそうなのかなぁ。首で一回転はマンガの世界っぽく感じますし、タイミングも難しいでしょうから、立野らしい演出なんじゃないですかね。

 

これはどういう場面で撮影された写真?