1985/11/7 雑誌「週刊ザ・プロレス」12・12に大森の極悪入りを賭けて対戦

1985/11/7号の雑誌「週刊ザ・プロレス」に大森との極悪入りを賭けた試合について掲載されていましたので引用します。

 

 

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女子プロ最終決戦は、凄まじき女の執念の激突 -  10・25開幕の『サバイバル・ジャングル'85』最大の焦点は最終戦12・12大田大会。WWWAオールパシフィックの2大王座をかけたジャガー横田vsデビル雅美戦は勝てば女帝、敗れれば引退も強いられる非情決戦。一方、ダンプ松本vs大森ゆかり戦は、増強著しい極悪の大森盗りを狙った陰謀マッチだ。クラッシュ人気に沸く女子プロだが、'86女子プロ地図を決定づける重大な戦いが127・1東京・大田大会で火を噴く。

ついにダンプの強要が現実となった。大森の極悪入りか、極悪解散をかけての一騎打ち。「夕ッグリーグ・ザ・ベスト'85』でクラッシュを撃破し勢いに乗るダンプが、極悪時代完成の仕上げに行う大森盗りである。ブル中野、コンドル斎藤に、謎の極悪予備軍二人を抱えるダンプ。その勢力は日ごとに増大の一途だが、女子プロ制圧には一枚駒が足りない。そこで白羽の矢が立ったのが大森。タイトル戦線からは遠去かっているが、その実力は折り紙つき。何より、そのガッツ。3・19ダンプの反則に怒って左腕にフォークを突き刺した激女ぶりは、ダンプに復讐心以上にラブコールを送らせることになった。


「奴は極悪向きなんだ。どんな手段を使っても入団させる」こう息まいてきたダンプ。12.12決戦でも凶暴の限りを尽くし、大森奪取にかかる。一方の大森はどうか。「私が極悪入り?冗談じゃない」と完全拒否。本来はこの対決も乗り気でなかった。正々堂々と一騎打ちなら「千種が丸坊主にされた恨みも果たしたいし、やってもいい。だけどダンプとではまともな試合になるはずがない」がその理由だ。
 

特別ルールで?
 

しかし、たび重なる挑発に、大森もついに決戦を余儀なくされた。ダンプの罠にはまった・・・
ランバージャックか逆にノーセコンドマッチという、特別ルールでしか正常な一騎打ちの期待できないダンプ戦。大森に成算はあるのか? 
9月に大森が中野、斎藤と謎のタッグを組んだ。理由はノーコメントだ。極悪入りの布石にも思えたこのタッグだが「絶対に入らない」と大森がいう以上、その線はない。となれば、虎穴に入らずんば虎子を・・・で極悪チームプレーの偵察だったのか。いずれにしても大森が背負う十字架は重い。このまま極悪を増強させればダンプ時代到来は間違いない。大森が影武者を引き連れたダンプの凶刃をくぐり抜けられるかに女子プロの地図がかかる。
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1985/12/12の大田区大会でダンプvs大森の極悪入りをかけての試合が予定されていました。

大森が負ければ極悪入り、ダンプが負ければ極悪解散だったと思います。

こんなに面白そうなマッチが実現しなかったのは残念でなりません。しかもランバージャック(リングの四方を対戦者以外の選手数人(観客など選手以外の場合もある)がセコンド役となって取り囲み、選手がリングから落ちた際、すぐさまリング内に押し戻す形式)か、ノーセコンドマッチ、または金網という話もありましたので、ますます盛り上がったでしょう。大森が直前にケガをしてしまったことが残念です。

 

そもそも激高してフォークを刺すこと自体、全然ヒールには向いていないのですが、話題づくりとしてダンプは「大森がヒール向き」と発言していたのか、そのあたりは定かではありません。

また9月に大森が中野と斉藤とのタッグを組んでいたとのこと。このあたり、ダンプと松永兄弟との密談で裏で仕掛けていたのかもしれません。

 

写真を拡大してみます。

 

 

3月の大森のフォーク突き刺し事件ですね。何気にジャンボもダンプの右腕を掴んでおり、二人がかりで突き刺したようです。