1985/12/12号の雑誌「週刊明星」にダンプの家に泥棒が入った事件の記事がありましたので引用します。
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エエッ! あのダンプ松本宅に泥棒が侵入!
世の中には、とんでもない無鉄砲者がいるもので、あの女子プロレスの"猛女"ダンプ松本宅へ侵入した盗っ人がいた。
事件の第一発見者は、東京・目黒区のダンプ宅近くに住む某雑誌記者。26日朝7時頃、通りがかりに、ひょいっとダンプのマンションを見ると、窓ガラスが割れている。悪い予感がしたところに、巡業先からダンプ松本がご帰宅、大騒ぎとなった次第。
さっそく110番し、部屋を調べると、現金20万円とダンプの写真や雑誌記事を集めたアルバム2冊が消えている。窓ガラスにガムテーブを貼ってから割った手口から、プロの仕業にも思えるし、アルバムを盗んだことから犯人はファンの可能性もある。前夜ヘンな物音を聞いた隣人もいるが、ダンプ宅とあって声をかけられなかった?
もっともダンプにしてみれば、埼玉の実家に投石されたり、バイクの空気を抜かれたりの被害にあっているだけに今回も「現金もアルバムも出てこないだろうな。この際引っ越して、サッパリ忘れるよ」と気丈なもの。現在、警察が犯人を調査中だが、逮捕されれば当然ダンブの復讐戦が......想像するだけでもオッカナイゼ!!!!
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ダンプ宅に泥棒が侵入し、大切なアルバム2冊と現金が盗まれました。これは当時けっこう週刊誌に掲載されたのでご存じの方も多いと思います。
「ダンプ松本のマジだぜ!」にご本人が本件について記載しているので引用してみます。
「ダンプ松本のマジだぜ!」より
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長い長い巡業から家に帰ってきたら、ビックリギョウテン。
なんと、ベランダ側の窓のカギのところが、ムザンにもブッ壊されてんだ!
「ドロボーだッ!」
一瞬思ったけど、まさかって気分のほうが強かった。
部屋に入って、思わず「ギャッ!」と叫んじまったよ。
「ウワーツ、部屋が、ムチャクチャだあああああーツ!」
大切に大入り(お客が大勢入ったときに配られる大入り袋)を貯めこんだブタの貯金箱
も、コタツの上に置いといた7000円もない。
おまけに、貴重な思い出をつづったアルバムもー。
ボーゼンとしてると、知り合いの記者からTEL。
「ねえ、今朝早くおたくの前を通ったんだけど、窓ガラス、壊されてたでしょ?」
「でしょ」じゃねーんだよ!ドロボーだよ、ドロボー。
それでも、すぐ警察に連絡したほうがいいと言われ、一路目黒警察署へ。
「あれ、ダンプさん、どうしたの?」
暗~い顔して入ってったのに、警察官ったらニヤニヤしてやがる。
「なんだと思ってんだよッ!」
と、思いながら、
「ド、ドロボーです」
「えっ?」
「誰が?」
「だから、ドロボーなんだって!」
だってよ。
「誰がって、知るかよ!家にドロボーが入ったんだよ!」
シドロモドロの会話をしちまった。
それから夜まで調書をとられて、もうギブアップ。
なんつったって関係ねーことまで、聞くんだからサ。
「ダンプさん、メイクとると、かわいいネ」
ふだん、ヒトをバケモノみたいに思ってたんじゃねーか?最悪の日だぜ!
ダンプちゃん談
警察にもアタマきたけど、ドロボーは許せねーぜ!まあ、つかまったからいいようなもんだけどな。
で、つかまえてみたら、犯人はよくプロレスの会場に来てる悪ガキどもでやんの。
クラッシュの応援しながらドロボーしてたら、世話ねーよ。
ひとりつかまったら、すぐにゲロしやがってサ、結局、全部で6人だぜ。
しっかし、根性あるガキどもだよな。
ドロボーしてるとこに、このダンプ様が帰ってきたら、命の保証はなかったぜ。
いや、マジにさ!
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警察に行ってもダンプが有名だったためか、最初はまともに相手にしてくれなかったみたいです。
調書を書くのも大変だったようです。
そして犯人はなんとクラッシュギャルズのファンの人たち。トンパチをやらかすというか、犯罪ですからね。困ったもんです。
復讐のためだったのか、ダンプを困らせたかったのか。動機は正確には分かりません。
被害額は約22万円の現金とアルバム2冊。特にアルバムは大事にしていたようなのですが、最終的には返却されたのでしょぅかね。