1985/12/10 雑誌「ヤングレディ」クラッシュ特集

1985/12/10号の雑誌「ヤングレディ」にクラッシュに関する記事がありますので引用します。

 

 

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強くって、明るくって、たくましい! 新型美人の胸のうち...
「たとえ恋したって,男なんかに頼らないよ!」

 

ダイナミックな男まさりのファイトを繰り広げてくれるクラッシュギャルズ。いまやスーパースターとなった二人だけれど、その素顔は、22歳(飛鳥)と20歳(千種)の女のコ。 恋に結婚に、アレコレ悩んでいるのです! 

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いまや、女子プロレスだけでな歌の世界でも、しっかりスターの仲間入りをしてしまったクラッシュ・ギャルズ。
いままで、スターといえば、少女漫画にでてくるような、かわいい子ちゃんばっかりだったけど、その常識を見事にくつがえしたのが、このクラッシュ・ギャルズ。女子プロレスには、ビューティー・ペアなんていうスターがいたけれど、クラッシュ・ギャルズの場合には、極悪・ダンプ松本を相手に、悪を砕く躍動美が大きな魅力。ひと昔前なら考えられなかった"力"を武器にリングだけでなく、ステージまでも占領した二人に、新しい女の生き方を語ってもらいましょう。

 

飛鳥 世間じゃ、私たちのこと、ダンプのおかげで生キズがたえない、男みたいな、おっかない女のコだと思ってるみたいヨ。ホントは、ぜんぜんちがうのにネ。じゃ、きょうは私たちの素顔を話しちゃおうか。
千種 そうヨ。飛鳥なんてすごい親孝行なんだから。この夏、ついにお母さんのために家を買ってあげた!
飛鳥 女子プロに入るときからの夢だったんだ。2年めにして、はじめてママへの恩返しができた。私が、プロレスやめて結婚するにしても、ママといっしょに暮らしてくれる人じゃなきゃ、結婚しないもの。
千種 マザコン!
飛鳥 ちがうの。母親思いといってほしいナ。
千種 でも、飛鳥はえらいナ。私だって、いつかは、親を東京に呼んで、一緒に暮らしたいと思うもの。でも、両親から大村(長崎県)という故郷をとったら、かわいそうだし.......。いままで好き勝手やらせてもらったから、これからが家族への恩返しだと思うんです。リング名を本名の長与千種にしたのも、オヤジさんがつけてくれたこの名前に誇りをもってるからだものネ。
飛鳥 私たちがこんな話をすると、ファンの人たちが、エッていう顔するけど、そんなにちがったイメージなのかな?
千種 確かに、新しいタイプの女のコだとは思うけどネ。
飛鳥 ふつうの女のコみたいに私だっていつも好きな男の人はいるもの。
千種 吉川晃司!
飛鳥 ウッフフ、前はネ。いまはまた......。とにかく、具体的に恋愛してるヒマはとてもないけど、好きな人がいるのって、励みになるんですよ。
千種 でもさ、いつも飛鳥の恋愛観を聞いて、新しいタイプだと思うな。
飛鳥 やっぱり。だって、いくら好きだからといっても、彼中心の恋愛なんていやじゃない。それに男の人に守られて生きていくのって、耐えられないなあ。たとえ結婚しても男の人には頼りたくないもの。
千種 ライオネス飛鳥!やっぱり強いなあ。
飛鳥 そういう千種だって、けっして"ふつう"じゃないわヨ。

千種 確かに。たとえば、いま本当に愛する人がいたら、フライデーされたってかまわないし、女子プロレス破門されたって気にしないもの。
 私たちだけに限らず、女子プロレスにきた人って、元々、非凡さに挑戦してみるんだって、やってきた人ばかりだから、どこかかわってるかも。話がいきなりとぶけど、わたし、子ども産むなら絶対ラマーズ法の自然分娩。女だけが痛がるのって許せない。彼にもぶんべん一緒に痛がってほしいの。

飛鳥 ホントにネ。痛いのは、もうリングの上だけでたくさん。
じゃ、今年も残り少ないけれどがんばるから、千種も早くケガを治してネ。

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珍しくクラッシュの恋愛観や結婚観について話されています。

飛鳥のタイプは吉川晃司だったようです。ブルもクレーンも吉川晃司が好きなので、なぜか女子プロレスでは大人気です。結婚相手は「守ってくれるような人は嫌だ」と書かれています。飛鳥自身が強いので、仕事を続けていくワーキングウーマン的な発想なんでしょうか。飛鳥はいまでも銀座で会員制のクラブを経営しているので、結婚して主婦というのは考えていなかったようです。

さらに飛鳥は自宅を購入したとあります。ダンプに続いて飛鳥もマイホームを建てたようです。

長与は出産はラマーズ法の自然分娩の話と、両親を東京に呼んで住まわせたいと書かれています。「極悪女王」のドラマでは両親をなかなか許していませんでしたが、実際は仲が良かったのでしょうかね。

 

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