1985/12/19 雑誌「週刊ザ・プロレス」長与の復帰 大森が犬を食べる?

1985/12/19号の雑誌「週刊ザ・プロレス」にクラッシュに関する記事がありますので引用します。

 

 

まずは長与のニュースから。

 

 

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12・12 OK

 

千種33日ぶりの復活!11・1山形寒河江大会で右ヒザを故障。脱臼、ジン帯損傷に加え半月板まで痛め長期欠場を強いられていた。当初は年内のカムバックは無理と思われたが「12・12最終戦には必ず出場する」執念と気迫で12・4秋田・能代大会からカムバックした。
 

試合は永堀との5分間エキシビジョン、まさに試運転といったファイトだったが、5分間を無事に乗り切る上々のデキだった。
まだヒザの痛みはかなり残っており「5分間戦えただけで満足です」が正直な感想だ。この間、復帰に向けて上半身の筋力トレは十分行ってきたが、やはり下半身は一か月のブランクを隠せない。
それでも試運転成功とあってホッとした表情だ。
クラッシュ革命が叫ばれ爆発人気を呼んだ5年。8・22世代交代闘争の失敗からダンプに髪を切られ、タッグリーグ戦も極悪に名をなさしめた。不本意な後半にダメを押すかのように襲った右ヒザ故障。一度は目の前が真っ暗になった千種だが、やっと再始動。'86クラッシュ革命達成へ、さあジャンプだ!
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長与がダンプと同じ顔芸のパフォーマンス(笑)

やはりダンプと長与の方向性は一緒ですね。上記では出場をほのめかす長与の話がありますが、12・12の最終戦には出られませんでした。復活はマジソンのリングまでお預けとなります。

 

続いて大森の話題。

 

 

 

 

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これはニュース!! かわいさあまって・・・犬を食べちゃった

1・4 ダンプ狩りを前にドッキリ発言

 

「ヒールにも魅力を感じるわ」

大森ゆかりがドッキリ発言。極悪入りか極悪解散かをかけたダンプとの決戦が12・12大田大会から1・4後楽園に変更になった大森。「ちょっとじらされた感じもするけど、1月は思い切りやる」とダンプ狩りを誓う。ところがその一方で「ダンプが自分のことを買ってくれるのは悪い気がしない。ヒールも面白そうだし」と、何とも気になる言葉をつぶやいたのだ。

 

極悪入り拒否のはずでは?

「極悪?何で私があんなとこへ入らなきゃいけないの」

ダンプから極悪入りをかけた決戦を強要された時、大森は全身に嫌悪感をみなぎらせて語っていた。「そんな試合はやる気がしない」と全面拒否の構えだった。
それが12・12大田大会での決戦が来春1・4に延期となったところで、思いもかけない変心発言が出たのだ。

「そうね、ヒールにも魅力を感じるわ」。ダンプのラブコールに対しても「悪い気はしない」とまでいうのだ。180度の変化ではないか。
ダンプがかねがね口にしていた「大森には、本人も気がついていないヒールの素質がある。それを開花させてやりたいんだ」の言葉が現実となってしまったのか。決戦を待たず、早くも大森は極悪同盟入りを決意してしまったのか。
いや違う。ヒールは面白そうだ、という言葉と同時に、大森の口からは激烈な極悪批判が飛び出すのだ。

 

「極悪のやり方はワンパターンで息がつまる。私がヒールに魅力を感じるのは昔のデビルのやり方なんです。凶器を使わないヒール。極悪のように凶器に頼りっ放しのヒールなんか本物じやない」


パワー&テクニックの正統派ファイターで鳴らした大森にヒールの芽が生じてきたのは間違いないが、それは同時に極悪同盟、ダンプ松本のやり方を真っ向から否定するものだった。このあたりの身上をさらにいえば、思いっ切り、体をぶつけて暴れまくりたい――に違いない。変身願望を明確にした大森には、もう一つの事情もある。ジヤンボ・堀とのダイナマイト・ギャルズでWWWAタッグを長期保持、どうしても、タッグ屋のイメージが強い。それを一掃したい、と願っているのだ。名パートナーだった堀は12・12大田大会を最後に引退、12・21結婚式を挙げる。
 

「適当なパートナーもいないし......」いっそシングルプレーヤーとしての道を歩みたいと考えたわけだ。
「シングルで戦うのに、やっぱり魅力を感じますね。WWWA、オールパシフィックにも挑戦していきたい」。クラッシュの飛鳥が'86最大の戦いの相手として大森を指名したことに対しても「一騎打ちで正面からぶつかり合いたい」と意欲的だ。
シングルプレーヤーとして戦っていく道として、大森が手本にしたいのがかつてのデビル。凶器なしのヒール、いわば一匹狼で戦国女子プロに打って出ようというのだ。

 

「ヒザの状態もよくなってきたし、1月の試合は目いっぱいやれる。ダンプ戦の結果はともかく、思い切りやりたい」
大森の極悪入団か、極悪解散かをかけた1・4後楽園決戦。大森がヒール変身の意思を持つてきたことで、また様相が一変してきた。大森の狙いは無論、ダンプを倒して極悪解散だが、その後にヒールの女王として女子プロ制圧のビッグプランが描かれそうだ。

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大森さ~ん、怖えー(^^;

(しかも目をつむっているから余計に・・)

 

週刊ザ・プロレスの記者が大森のヒールネタで撮影したようです。大森は明るい性格だけど、プロレス誌でのおふざけの写真はあまり見たことがないです。実は私が追っていないだけで、本当はたくさんこういう写真があるのかもしれませんが・・(^^;

 

それはさておき、大森の極悪入りですがここにきて「ヒールに魅力は感じる」と発言をしています。あくまで週刊ザ・プロレスの記事なので、信ぴょう性はありませんが。仮にこの話が本当だとすると、極悪同盟入りは望まないが、一匹狼のヒールは「アリ」ということになります。アウトロー的でそれはそれで面白かったかもしれません。

86/1/4の開幕シリーズで大森vsダンプの予定がありましたが、結局これも流れてしまうので、ヒールの件は曖昧なまま進んでしまったのが残念です。