マンガ「ダンプ・ザ・ヒール(3)」感想 (ネタバレあり)

原秀則 (著), ダンプ松本 (著), 平塚雅人 (著) 

 

今回も直筆サイン入りの初回限定版を購入しました。

Kindle版は11/30に入手できたのですが、サイン本の入荷が12/10だったので、相当に遅れて買いました(^^;

 

 

第2巻が発売されたときと同じく、秋葉原の書泉ブックタワーでダンプ・ザ・ヒール原画展をやっていました。この展示会、ブログ掲載可なのか不可なのか分からないので、不可だったら写真は消します。(^^;

 

 

 

 

 

 

 

 

それはそうと、原画展に12/18日に行ったのですが、初回限定版のサイン本がどこにも見当たらないんですよね・・。私は予約していたから問題なく入手できたのですが、数が少なかったのか、一週間で売れ切れたんですかね。私が見逃していただけで、4階以外の新刊コーナーに置いていたのかな?

 

第3巻のあらすじ

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落ちこぼれだった同期が「クラッシュ・ギャルズ」として躍進する中、ひとり取り残された香。
しかし、そこへ一筋の光が差して・・・!?
熱狂前夜に何があったのか、
テレビの印象とは違う
「ダンプ松本」の壮絶な裏側!!

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第2巻までくすぶり続けていた松本が、ついに「ダンプ松本」とリングネームを変更して、悪行の限りを尽くします。

ヒールレスラーとなったダンプ松本の表舞台と裏舞台が交互に描かれます。

 

表舞台ではクラッシュ・ギャルズの対抗馬として、凶器攻撃でリングを血に染め、観客から「死ね」だの「殺せ」だの、知名度もあがっていく様子が描かれます。

 

一方、裏舞台のパートでは、松永会長におだてられて「私はクラッシュよりも必要な存在なんだ!」と喜んだり、「クラッシュがお前の悪口を言っている」とまんまと会長の口車に乗ってしまって、本気でクラッシュに凶器攻撃を仕掛けたりと、お調子者というか、会長の手のひらで遊ばれているところが面白おかしく描かれます。

また、長与千種との別れの場面も印象的です。(そのあと会長にハメられて、長与をぶっ殺しにかかるが)

 

私生活では、車を傷つけられたり、自転車のサドルが盗まれたり、ラーメン屋の入店を断られたり、夜道で襲われそうになったり、ヤクザに招待されたりと、テレビを見ているだけでは知らないような、苦労や裏事情が語られます。

 

もちろん、フィクションもあるだろうし、実際とは違うのでしょうが、波乱に満ちたヒールとしての人生、ダンプ松本の当時の日常を垣間見ることが出来るのは凄い面白いですね。このような場面は、「ザ・ヒール」でも軽く触れられていましたが、マンガ版はより細かく描かれており、さらに絵があるのでリアリティがあり、マンガ版は全然違う面白さがあります。

 

自分はブログを書いているので、時系列的におかしなところは感じますが(例えば、最初からヒール志望ではない点や、イジメていた先輩がまだ現役で残っているとか)、非常にテンポよく読めるんじゃないでしょうか。

 

個人的に3巻で印象的なのは、会長とロッシー小川みたいな人が「なんで反則しなかったんだ!」「反則しないお前に何の価値があるんだよ!?」「反則しろ!!」「凶器を使ってください」と会社ぐるみでダンプを悪者に仕立てていく、全日本女子プロレスの経営の凄さですね。これはフィクションではなく、本当のことだと思うんですが、松永会長は本当にやり手の経営者だったんだなと感じました。(^^;

 

3巻ラストでは、ダンプが自分の悪行でついに家族にまで影響が及びますが、相変わらず会長からの命令で仕方なく悪役ぶりをエスカレートさせていきます。しかし精神状態が極限に達したのか、ついにドスを持ち出します。さて、4巻ではどうなるのか楽しみです。

 

 

参考試合

クラッシュギャルズvsダンプ松本・マスクドユウの最初の血まみれ試合

『映像追加)1984/4/1 後楽園ホール クラッシュvs極悪 流血戦でクラッシュを血の海に沈める』(2022/11/10 映像追加) 1984/4/1WWWA世界タッグチャンピオンへの挑戦権をかけてのタイトルマッチクラッシュギュルズvsダンプ松本・マスクド…リンクameblo.jp