
マンガ「ダンプ・ザ・ヒール(4)」感想
今回も初回限定版を購入しました。(^^;
秋葉原の書泉ブックタワーに行きました。
ブックタワーの4Fは「プロレスコーナー」があって、いまでもプロレスを大々的に扱っている日本で数少ない書店ですね。
「ダンプ・ザ・ヒール」もご覧の通り入荷していました。
ロッシー小川の女子プロ本も発売されており、並んでサイン付で発売されていました。ロッシーのサインはさすがに興味がなかったのですが、付加価値としてサインを付けるというのは最近の流行なんですかね。
また、今回は原画展はやっていなかったです。
前回のあらすじ-----------------
悪役として成功を収めるダンプだったが、実家にまで被害が及んでしまう。ダンプの精神状態は極限に達し、松永会長に「ドスを使ってもいいか」と問いただす。
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ドスを持ち出したダンプの迫力に皆の飲まれる中、松永会長だけは「そりゃ、刑務所に入るかもしれないなぁ」とニコニコとしながら、圧倒的な目力とオーラでダンプを冷静にさせてしまいます。やはり松永高司会長は、人間として、そして経営者として只ならぬ人物であったことが伺えます。
「もし会長の答えが違うものだったら、私は本当に千種を刺していたかもしれない」とサラッと書いていますが(^^;、これは当時の全女の異常体質を表現したものでしょう。このように、「ダンプ・ザ・ヒール」では、チラッ、チラッと昭和のヤバイ雰囲気が入ってきています(ヤクザに招待されたりとか)。
余談ですが、刃体の長さが6センチメートルをこえる刃物を持ち歩くと銃刀法違反で、生放送のテレビでは持ち込みはできないようですね。もちろん刺せば殺人(未遂)です。フォークは銃刀法には抵触しないようです。(^^;
タイガージェットシンのサーベルも気になりますが、あれはオブジェなので抵触しないと書かれてました。そういえば、先日、COMBOではチェーンソーを持ってくるという選手がいましたが、あれも庭木伐採用なので問題にならないようですね。(^^; プロレスの世界だと「エンターテイメント」、「ショー」としても、事前に警察に申請して持ち込めないんですかね(^^;
さて、話をもとに戻して、その後、物語はクレーン・ユウとの決別あと、その後継者探しとなります。
その時にダンプの目に止まったのは、まるで昔の自分のように先輩にイジめられている中野恵子でした。彼女は歌って踊れるアイドルレスラーを夢見ています。試合で中野の根性に惚れたダンプは、会長に口利きしてもらい、中野を突然「ブル中野」へと改名させ、極悪同盟に入れてしまいます。
この辺り、時系列的にはクレーンと中野は、極悪同盟として半年は一緒に過ごしていたわけですが、クレーン退場後にブルが入るという話になっています。物語を分かりやすくするには、あまり違和感もなく、良い改編だったのかもしれません。(^^
踏ん切りがつかない中野は、試合には身が入らず、凶器攻撃もからっきしりうまく行かずで、鳴かず飛ばずの日々。
ある日、踏ん切りがつかない中野に対し、ダンプはバリカンで半刈りにしてしまいます。
そして突然ブルの迫力ある半刈りスタイルが「2ページの見開き」で描写されます。この部分は、ダンプ自身が改名して金髪にした場面(3巻)と、全く同じ構図です。ダンプは自ら髪を染め、ブルは強制的に髪を剃られるので、状況は全く違うのですが、「ここで吹っ切れた」という意味では同じですね(^^;
試合後に半刈りにしたブルの哀愁漂う場面も印象的です。
極悪の知名度も上がり、テレビ放送やサイン会の模様も少しだけエピソードに加えられています。極悪のサイン会がクラッシュのファンの怒声で埋め尽くされたというのは、何かの本で読んだことがあるのですが、本当なんですかね!? ダンプのサインは当時、クラッシュよりも売れた時期があったはずですが。(^^;
そしていよいよ次回は髪切りマッチのようです。松永会長の金儲けのためなら選手は道具扱い的な部分が、面白いです。この物語の一番のリアルヒールは松永会長な感じがしてきました。(^^;
次回(5巻)はどうなるか楽しみです。
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