メタルファイト ベイブレード(第1話〜第7話) (2009/05/17)


テレビ東京で2009/4月より放送開始された「メタルファイト ベイブレード」の簡易レビューです。

←注目のキャラ、ベンケイ。


デブキャラ存続の危機

みなさん、こんにちは。突然ですが、デブショタ専ライフはエンジョイしてますか? え、していない? そりゃそうですよね。なにせ最近はアニメからデブキャラがめっきりと姿を消し、まるで世の中からデブ少年を排他するかのような勢いです。代わりに容姿端麗な美少年や、どこに筋肉があるのか分からないのにケンカが強い細身少年や、やたら元気はいいのに太ももは全然ピチピチしてない貧相な少年が幅を利かせてます。デブが登場しようものなら、運動オンチでスポーツはできない、気が弱くてみんなからイジメられているような、そんなイメージが定着しつつある危険な状況なわけです(笑)。

そんな中、今春はデブキャラが比較的多く登場しました。そのキャラクターの1人が「メタルファイト ベイブレード」に登場する「ベンケイ」というキャラクターです。名前から想像するに強そうなキャラクターだと期待してみてみましたが、実は第1話で子供からポイントを巻き上げるという姑息ぶりに、「ちょっとダメかな?」と思ったわけです。しかし、回が進むにつれて、「ベンケイ」という名前に見合うようなパワフルで男気のあるキャラクターに変わってきました。ただし容姿はいまひとつ可愛くないので、そんなに萌えませんが(←ォィ)、不作続きのデブショタ界の中では今後が楽しみなキャラクターなので、がんばってレビューしてみます!

今回は第7話(5/17放送の日)に速攻で書いたので、あまり文章が練れていませんが、ご容赦ください。それにしてもこのアニメ、突っ込んでくれと言わんばかりにおかしな所が満載で、相当にくだらないアニメなのも事実です(このアニメが好きな方、パソコンの電源切らないでください・・最後まで読んでくださいね)。


ベイブレードとは

本編の前に「ベイブレード」についての予備知識(笑)です。筆者はベイブレードで遊んだことはないのですが、要するに日本の伝統玩具である「ベーゴマ」を現代風にアレンジしたものみたいです。ベーゴマは紐を巻きつけて回転させますが、ベイブレードは「ランチャー」という機械(?)を引くだけで簡単にシュートできます。昔に「爆転シュート・ベイブレード」というものがあったそうですが、これは世界で1億6000万個売れたそうです(そんなに売れたのか? 筆者は周りで子供が遊んでいるのを見たことないぞ)。メタルファイトベイフレードは、爆転シュート時代のベイブレードよりも、メタル(金属)仕様になっており、持ったときの重量感や迫力が増しているらしい。遊んでみたいですが推奨年齢6才以上ですので、いい年をしたおっさんが必死にやるものではありませんね・・。


さて内容ですが、公式ホームページによると、「強敵を求めて武者修行をする鋼 銀河(はがね ぎんが)が、ライバルと出会い、年下の少年との友情を育みながら、みなで成長していく」という物語です。ぶっちゃけていえば、主人公がいろんなヤツをやっつけていく話(←ォィ)です。そもそも武者修行ってなに? 親は子育て放棄しているんでしょうか? 家出ならば警察に補導されそうなんですけど・・。甚だ疑問な点もあるのですが、まぁ、それはそれ、ナニはナニってことで・・。


銀河がやってきた街は、フェイスハンターズという首狩団が幅を利かせていた。こいつらは道端でチーマーのように子供にたかってポイント奪うという、ロクでなしどもです。かくいうベンケイはこの首狩団に属するキャラクターだったりします。そうです、いまのところ(第7話時点)では、ベンケイは主人公の敵(悪のキャラクター)なのです! デブでガタイもよく、大人のような体格なので、首狩団でみんなに頼られるボスかと思えば、ボスは盾神キョウヤ(タテガミ キョウヤ)というヤサ男というオチでした。もっとも一匹狼な雰囲気を持ったキョウヤのほうが、カリスマは正直言って上なのは認めますが、ベンケイにはもうちょっとがんばって欲しかったぞ。



主人公の銀河は「ベイの強さは心の強さ」などと現実で言ったら赤面するようなセリフを平然という、人生を達観した少年。公式ホームページだと、たしか熱血主人公って書いていたと思うんですけど、良くも悪くも天然ボケなくせに無敵で、友情が絡むとパワーアップするというステレオタイプな主人公です。正直、あんまり共感できるとは思えません。当然この完璧主人公の前に、我らがベンケイは第一話であっさりと敗れ(ベイがキンタマに当たるおまけ付き)、フェイスハンターズ首領のキョウヤも第二話で敗れます(ちなみにキョウヤは狼っぽくて格好いいけど、噛ませ犬っぽいです)。ネタバレになりますが、その後もベンケイは再び敗れ、主人公のスーパーアーマー状態はなんとからなないんでしょうか?


キョウヤとの出会い

第4話でフェイスハンターズの前に現れた謎のおっさん(たぶん、キングオブデブショタコンの組織員)が、「銀河を倒したければ、私の言うことを聞きなさい!」とわざとらしい理由でキョウヤを拉致します。さらにデブ少年にも血が騒ぐのか、おっさんはちゃっかりベンケイの前に突然姿を現し、「キョウヤを返して欲しければ、キミが銀河を倒すことですねぇ(はーと)」などと言葉巧みにアタックを開始します。そしてベンケイに"ダークブル"という「荒ぶる猛牛」と異名を持つベイブレードを無料でプレゼント! さすがは組織ぐるみ、ベンケイの心を奪おうと必死なのは分かりますが、いい大人が何をやっているんでしょうか(筆者も人のことはいえませんけど)。


←キングオブショタコンダーの組織。研究員が怪しすぎる。


ちなみに第4話にはベンケイとキョウヤの馴れ初めシーン(?)があり、ベンケイは元はフェイスハンターズのトップだったらしい。そこへ突然現れたのが流れ者のキョウヤだった(流れ者っても微妙ですが・・)。格下の相手とは戦わないとバカにされたベンケイは、キョウヤに勝負を挑みます。しかし、ベンケイほどの体躯の持ち主ならば、わざわざちっちゃいベーゴマで勝負しないで、一発殴ってキョウヤを服従させれば終了な気もするんですが

ベンケイは何度も何度もキョウヤに勝負を挑みますが、ベイを体に受けて傷だらけに。いくら金属だからといって、服が破けるようなおもちゃはちょっと危ねーだろ!

キョウヤ 「倒れても倒れても立ち向かってくる。まるで闘牛だな!」
ベンケイ 「俺が牛だとぉ! ヘッ、しゃらくせぇ!」(←だから直接キョウヤを殴れ!)


あくまでベイで勝負するベンケイは、あれよあれよという間についに大股開きで昇天。しかし、敗れたベンケイは実は男気がある少年であることが判明します!

ベイケイ 「俺のベイの突進を止めたのはお前が初めてじゃ・・。完敗じゃ」(←広島弁?)
ベイケイ 「なのにこの清々しい気分はなんジャロ」
ベイケイ 「惚れたぜ・・俺はお前についていく。お前が嫌だと言ってもついていくぞ」

キョウヤ 「勝手にしろ」

しかし、すごい止め絵だな→


どうやらベンケイは圧倒的に強い人間にメロメロらしく、キョウヤに一目惚れしたらしいのです。こりゃキョウヤ×ベンケイっていう図式なんでしょうか。ちなみにインターネットで「〜ジャロ」という方言はどこか調べたところ、日本広告審査機構(JARO)の出身ではなく(←ォィ)、広島や山口などの中国地方だそうです。ということでベンケイは広島出身ということで。


ダークブル

公式ホームページでは、ベンケイは「汎用ベイブレードを使用」と書かれていました(いまでも汎用と書かれている)。しかしベンケイはちゃっかりと、デブショタ専なおじさんから素敵なプレゼントをもらい、専用のベイがあります(デブキャラにしては高待遇)。それがダークブルですが、なんとベイから猛牛が出現します(脳内イメージです)。最初はベンケイの言う事を聞かない(?)荒ぶる性格をもったダークブルですが、血と汗と涙の結晶でベンケイはなんとか自分のものにするのです。

ベイケイ 「俺がベイに振り回されるなんて・・!」
ベイケイ 「俺がお前を乗りこなすか、俺を振り落とすか勝負じゃあ〜!」

見方によってはエロいロディオシーンですが、本人は必死です。でもよくよく考えると、牛はベンケイの脳内イメージで、実際に相手にしているのは単なるベーゴマのおもちゃです(笑)。


どうやらベイは持った人間の性格まで変えるらしく(苦笑)、ダークブルをモノにしたベンケイはなぜか口癖も猛牛になります。

ベイケイ 「足りん・・足りんのじゃ。まだ暴れ足りんのじゃ」
ベイケイ 「ブルゥ・・ブルゥゥゥウウウ!!」

よくわからないのですが、いつの間にかベンケイのジャンパーの背中に「猛牛マーク」の刺繍が浮き上がり(苦笑)、さらにベイで空けた穴が全部猛牛マークになってしまいます。ブロック塀に穴を空けるってどんな殺人兵器だよ!(しかし猛牛の穴の形は、どうみても「肉の万世」ですね・・)。


銀河との再戦

数々の特訓を乗り越えたベンケイは、いよいよキョウヤを連れ戻すために銀河と勝負します。パワーで一気に押すベンケイは、必殺技ブルアッパーで銀河のペガシスを弾き飛ばしにかかる。しかしベンケイの必殺技を「ペガシス、飛べ!」の一言で回避してしまう主人公。たしかにブルアッパーは強力な武器ですが、銀河に隙らしい隙はなく、まともに当たらないのが現実のようです。どんなにがんばっても主人公に勝てないデブキャラ。あぁ、悲しいかな・・デブキャラの運命・・。


しかし、ここでアクシデント発生。2人のベイの激突で突風が起こり、倉庫の中の建物がめちゃくちゃになります(どうして竜巻が起こるかは甚だ疑問ですが、ベンケイの気合ってことにしましょう)。さらに壁が崩れて銀河がコンクリートの下敷きになる寸前に、ベンケイが銀河を救うのです!(しかも捨て身です!)

銀河 「ええっ・・? ベンケイ?」
ベンケイ 「俺は・・」
銀河 「ベンケイ、お前・・」
ベンケイ 「いや、俺は・・ええい、うるさい!」


なんて照れ屋さんなんでしょう! ベンケイも意外と可愛いところがあるのでちょっと萌えてしまいました! ベンケイはなんだかんだでベイが大好きで、銀河を倒すと口では言いつつも、その実力に惚れ始めたのでした。しかし、そんな心を否定するかのように、ベンケイはムキになって強力なブルアッパーを放ちますが、銀河の必殺転技「ペガシス・シューティングアタッーク!」の前に、あれよあれよという間に、またもや昇天。ベンケイの特訓は一体なんだったのか思うほど、主人公強すぎです。しかも銀河の「すげー楽しかったな!」と手を差し出すお約束の友情タイムに、ベンケイの反応がカワイイ!

ベンケイ 「えっ・・うっ・・」(一瞬、手を差し出そうとする)
ベンケイ 「ブルゥ! ケッ!!」(困惑した表情が照れ屋さんすぎる!)



そうです、ベンケイは強い者にはメロメロになるのです! これは銀河×ベンケイっていう前フリですか!? まぁ、どちらにせよ、第1話の最弱かませ犬っぽい役割から、主人公とキョウヤの橋渡し的なキャラになりそうな予感をさせるいい話でした。


ケンタとの友情

この物語には主人公の銀河の他に、ケンタという銀河に憧れる幼児(じゃないか?)がいます。銀河がパーフェクトな強さを持っているので、その反対に努力して強くなる役の子供が必要だったのでしょう。それがケンタです。
緑色の髪をしたあどけない少年で、太っていないので萌え対象外ですが、あざといかな、この子がちゃっかりとベンケイと師弟を超えた関係になるのです(体格差萌えってヤツですか、これは)。

ある日、銀河が熱を出して倒れたとき、ヒカルという美少女(?)ベイブレーダーが現れます。彼女は強い者と戦いたいのだという。しかしケンタは病気の銀河をかばい、「俺が鋼 銀河だ!」とウソをついて戦い、ポイント(この世界ではベイの勝負で勝つとポイントをもらえるシステムになっているらしい)がゼロになるまで戦い、ボロボロに負けてしまう。
その一部始終を見ていたベンケイは、ケンタに昔の自分(キョウヤにボロボロになっても立ち向かったあの件)を重ね合わせ、ケンタを特訓すると言い出すのです! これは予想だにしない展開になってきました。


ベンケイ 「勝手に銀河の名を語ってこのザマか! 全く大バカ者じゃい!」
ベンケイ 「だが、バカならバカらしく一度決めたことはやり通さんかい!」

ケンタ 「ええっ!?」
ベンケイ 「この俺が稽古をつけてやる」(←六三四の剣の大石みたい)
ケンタ 「でも・・フェイスハンターズのお前がどうして・・?」
ベンケイ 「そんなの決まってる!それはな・・(あー、俺は何を言っとるんじゃ・・!)」
ベンケイ (このこみ上げる熱い思いにウソはつけん。ケンタ、お前は昔の俺と同じじゃ・・)
ベンケイ (立ち上がれ・・ここから立ち上がって男になれ!)

突然独り言をブツブツ言い出すベンケイが可愛いですね。


ベンケイはフェイスハンターズとして、銀河やケンタの敵のはずですが、必死に戦うケンタの姿をみて心を打たれてしまったのでした。ベンケイは敵であるケンタを助けることに迷いながらも、「自分の心にウソはつけん」と信念を通そうと心で葛藤します。こういうシーンは、デブキャラにはあまり見られないので嬉しいですね。

筆者が予想するに、ベンケイは見た目よりもかなり真面目な性格で、ベイブレードで必死に戦うものに対して敬意を表する律儀な性格のように見えます。さらに物事の筋を通し、汚い行為が大嫌いのようです。それでいてちょっぴりおちゃめな面ももっています。さらに*2、年下の面倒見もよくて、これはデブキャラとしては最近には見ない「男っぷりのいいヤツ」にどんどん変化していっているのが嬉しい誤算です。しかし、第一話ではケンタを道で待ち伏せして、外道のようにポイントを奪ったあの姿は一体なんだったんでしょうか?

さて、特訓を開始したベンケイとケンタ。これがもう微笑ましいというか、ラブラブなんですわ。
ちなみにこんなことしてます↓

←お父さんと子供みたいです。


そもそも、腕立て伏せや押し足車が、ベイの強さとどう関係あるのか甚だ疑問なのですが、仕舞には大リーグボール養成ギブスまで持ち出して、スタッフは「巨人の星」世代とみました!
最後の最後にはなぜかケンタとプロレスになってましたけどね・・。単にお触りごっこしたいだけなんじゃないかと・・。

←何気にベンケイのイチモツを狙うケンタの図ォィ。


ベンケイはまるでケンタの保護者のように付き合います。「お前のバトルはこの俺が見届けやる」とか、「男が一度心に決めたバトルは邪魔させん!」とか、「ケンタ、いま行くぞ!」とか、デブキャラが弱い男の子を守る場面って久々にみたなぁ。ベンケイ、めちゃくちゃ格好イイ!

そんなこんなでベンケイとの特訓をやり遂げたケンタは、再度ヒカルのアクアリオに対戦。そして新必殺技で見事に勝利!

ベンケイ&ケンタ 「気合だ、気合だ、気合だ!」(←アニマル浜口ではありません)


「気合だぁ!」はベンケイとケンタの合言葉になるかもしれませんねー。
これでめでたしめでたし・・となるはずでしたが、ベンケイにはやはり「銀河を倒す」という別の目的があり、再び銀河やケンタの敵となるのでした。しかし、フェイスハンターズのメンバーに敵に加担したことを一部始終を知られてしまい、「裏切り者」扱いに。果たしてベンケイの運命はいかに!? 



今回のベンケイの数話レビューいかがでしたでしょうか? 最近では珍しくデブキャラがかなり前面に出ているアニメですので、今後の動向が注目されます。まだ見たことがない人も是非来週からビデオに録画してみてみてください! 主人公とのバトルと友情の芽生え、ケンタとの師弟関係(これはすでに主人公よりも深いところがポインツ!)、「アンタに付いていく」と誓ってしまったキョウヤとの確執。果たしてベンケイは銀河、キョウヤ、ケンタの誰とくっつくのか(←だからォィ)。
ちなみに、ベンケイは頭も帽子かぶっているので、服装に関してはガードの固いキャラクターですね・・。画面にチラッと映るぶっとい足や、太い二の腕を見る限り、かなりいい体をしているっぽいです(片手で腕立て伏せを3000回できるらしいです)。そのうちパンチラ、チンチラサービスがあるかもしれません!(そうなったら祭りですねぇ・・つか、そのくらいやれよな!)。


その他のキャラ(2009/05/21追加)

このアニメにはベンケイの他にも、ぽっちゃりした可愛い子が登場しています。ケンタの友達3人衆の一人で、オサムという名前の子です(オサム・タカシ・アキラで一組で登場している)。ベイパーク(子供たちが集まるベイブレードの遊び場)には必ず顔を出していて、銀河とも対戦しています。いまのところは毎週チョコチョコと登場機会があり、そこそこの顔出し度。この子、どことなくデジモンフロンティアの純平を幼くしたような容貌で、とてもカワユイっす(自分的には、かなり好み)。この子をケンタ役にしてもよかったかもねォィ。


ちなみにオサムのベイは「BYUS HUGYQ」(違うかも)というベイらしい。第5話では渡蟹にベイをボロボロにされて泣いているシーンもあり、この表情がカワイイです!オサムも補欠要因で主人公チームに加わらないかな?(笑)



使用している画像、台詞等は「メタルファイト ベイブレード」より引用しています。著作権はTakafumi Adachi、MFBBProject、テレビ東京に帰属します。

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