メタルファイト ベイブレード(第43話) (2010/02/01)


漢・ベンケイ、最後の見せ場は、元旦那キョウヤとの一騎打ち!

←キョウヤとの真剣勝負にベンケイが燃える!


Aパート

久しぶりにメタルファイトベイブレードのレビューです! 第21話以降、ベンケイは登場はするものの、活躍の機会がほとんどありませんでした(泣)。それというのも、大鳥翼や氷魔、遊といった新キャラの台頭で、4人の主人公チーム(まどか(アマ)を入れると5人)が崩壊気味になったのが大きな原因です。さらに銀河・キョウヤ・ケンタ・ベンケイのチームバトルになるのでは?という筆者の予想が外れたのも悲しいです。コンチクショーです! ピクニックをやっていた前半は、あれほどおもしろかったのに、この失速具合はなんなんだよ! と制作サイドに文句をいいたいことはたくさんあるのですが、最後の最後にベンケイの見せ場がやってきましたので、ここはレビューしなくては!と久しぶりに発奮して書こうと思います。

21話以降のストーリーですが簡単にいいますと、大道寺たちダークネビュラがバトルブレーダーズという大会を開催します。銀河たちは、この大会でリュウガをぶっ殺すために、色々な苦難を乗り越えて5万ベイポイントを貯めて大会に出場し、現在ベスト8まで出揃ったところです。ベンケイも全国で名を馳せるブレーダーに成長し(ほめすぎ)、ベスト8まで残りました(初期のキンタマにベイが当たっていたヘタレ具合からは考えられません)。そして準々決勝の対戦相手はキンタマケンタです。

ところが、大道寺が勝手に対戦相手をシャッフルしてしまいます。筆者としては、ベンケイ×ケンタという夫婦対戦は非常に興味があったのですが・・。

ちなみに、対戦前はこんなカードだったのですが(黄色は味方、水色はダークネビュラ)、

[シャッフル前]
ベンケイVSケンタ
銀河VS水地
VSパイシーズ
キョウヤVSリュウガ

[シャッフル後]
ベンケイVSキョウヤ
銀河VSパイシーズ
ケンタVS水地
VSリュウガ



よく見るとこれってほとんど変わっていないというか、なんのためにシャッフルしたのか分かりません。大道寺としてはリュウガに獲物を与えることが重要なわけで、リュウガの相手がキョウヤだろうと翼だろうと、どっちでもOKです。あとはベンケイとケンタは勝手に潰しあえばいいし、水地の相手もケンタよりも銀河のほうが妥当に思うんですよね(笑)。

タイトルに「仕組まれたカード」とありましたが、これって準決勝で銀河、キョウヤ、リュウガ、水地(またはケンタ)の4強を残すために、制作者サイド(テレビ東京)が仕組んだカード(笑)だったというオチなんじゃないかと(そういうと夢も希望もないけど・・)。

しかし、テレビ東京もしたたかで、ベンケイの相手にキョウヤを持ってきました! これまでのベンケイのかませ犬的扱いからして、相手はリュウガか水地かと思ったのですが、まさかここでキョウヤとは・・。第9話でドSとドMな元夫婦合戦を見せつけた、あの「キョウヤVSベンケイ」が帰ってきたのです。ある意味、43話は9話の続きです。デブショタ専スタッフ、なかなかやりますな!


←シャッフル後の対戦カードを見て頬を赤く染めるベンケイ。
ベンケイ 「戦える・・俺が、キョウヤさんと!」


ベンケイはケンタよりも、キョウヤと戦えることに早くもボルテージがアップ! なにしろ約半年振りの元夫婦対決、まして公式戦では初めての対戦です。これから始まるドSな攻めを受けるかと思うと、ベンケイは頬を赤く染めるどころか、アソコもビンビンに勃ちまくっていることでしょう(ォィ)。そんな落ち着かないベンケイに早くもキョウヤが先制攻撃(笑)


キョウヤ 「ベンケイ!」
ベンケイ 「ハ、ハイ!」(直立不動なのがカワイイ)
キョウヤ 「最初はてめぇと俺だ。支度しろ!」
ベンケイ 「キョウヤさん・・」

一体なんの支度なのかはよく分かりませんが、ドSのキョウヤの先制攻撃で早くもベンケイは萎縮気味。さすがはキョウヤさん、一瞬でも勝ちたいと思った元女房をあっという間に飼い犬状態にしてしまいました。クレバーな作戦ですね・・。



さて、ベンケイは「ついにこの時が来たんジャイ」と、真剣にベイの調整をしながら過去を振り返ります。そうです、ベンケイとキョウヤの間には色々なことがありすぎました。河原での勝負でボロ負けし、キョウヤに「一生ついていく」と誓った日のこと。その後もキョウヤに従ってずっと女房役に徹してきたこと。フェイスハンターズという愛の巣で、夜はあんなことやこんなことまでされて(←ォィ)、もう2人は筆者の想像を超える男同士の世界に突入していたのでしょう(だからォィ)。


その証拠に、ベンケイは妄想気味の独り言が多すぎ(笑)


ベンケイ 「ついにこの時が来たんジャイ」
ベンケイ 「俺はずっとキョウヤさんの背中を追いかけて来た」
ベンケイ 「俺の憧れじゃった・・」
ベンケイ 「そのキョウヤさんと」
ベンケイ 「バトルブレーダーズで戦う・・」(ブルがピカーンと光る)
ベンケイ 「これぞまさしく俺が望んでいた最高の舞台!」
ベンケイ 「ダークブル!これが俺たちの決勝戦ジャ〜!


勝手に盛り上がるベンケイ。「俺たちの決勝戦」って、リュウガの世界征服を止める目的はどうしたんだ!?


さて、「スリー・ツー・ワン・ゴーシュウーッ!」の掛け声とともに試合開始。「行っくぞぉ〜、(俺の)キョウヤさん!」の叫びとともにキョウヤのレオーネを弾き飛ばすブル。軽い挨拶程度のぶつかり合いでしたが、なぜかキョウヤのボルテージがアップし(よく分からない男ですね・・)、すかさず反撃に出ます。「なんの!」「マダマダァ!」と、双方のベイがぶつかり合い激しいけん制を始めます。


キョウヤのほうが「防御型」にも関わらず、攻める形は相変わらずですが、2人はお互いの心を確認しあうように、シャキンシャキンとぶつかり合いをして手ごたえを掴みます。しかしあっという間に前哨戦は終わりを告げたのでした。
「このまま一気に決めてやるぜ!」とキョウヤは獅子暴風壁を出そうとしますが、ベンケイはニュータイプのようにプレッシャーを感じて、技を出させまいと「ダークブル・レッドホーンアッパー!」を繰り出します。その後も「チッ!」「まだまだじゃあ〜!」とブルとレオーネが激しい取っ組み合い。




↑あまりに激しい愛の攻防のため、絵を劇画風(獣姦)ソフトタッチに変換表現しています。お子様には2人の愛の攻防は刺激が強すぎます(実はキョウヤとベンケイの脳内では、これと同じことが素っ裸で行われています←ォィ)

ベンケイの激しいアタックにさすがのキョウヤも驚かされます。いつもならば、あっという間にベンケイをオカズにしてドSぶりを発揮するキョウヤでしたが、今日のベンケイは一味違います。ドMではありません。ベンケイの成長ぶりに「まさかお前が、俺とここまで渡り合える(ドS)になるとはな」と思わず本音がでてしまうのでした。元旦那が自分のことを認めてくれた・・そう思ったベンケイは、突然本格的な愛の告白を開始します


ベンケイ 「キョウヤさんのおかげです」
キョウヤ 「なに?」
ベンケイ 「常に強さを追い求め、何者にも屈しないキョウヤさんの(ドSな)姿・・」
ベンケイ 「それが俺にとって(愛の)教科書そのものでした」
ベンケイ 「俺もいつかキョウヤさんみたいにドS強くになりたい・・」
ベンケイ 「そう思い続けて俺はここまで来れたんです」
ベンケイ 「だからキョウヤさん・・」
(目を瞑って頬を赤らめるベンケイは本気ですね・・)


キョウヤさん、あぁキョウヤさん、キョウヤさん。何百人もの観衆の中で愛の告白をするベンケイ。突然の出来事にさすがのキョウヤも恥ずかしくなってきたのか、ドSのプライドが許さないのか、逆襲に出ます!


キョウヤ 「キョウヤさん、キョウヤさん、うるせーんだよ!」(←(筆者、笑))
ベンケイ 「うっ・・!」
キョウヤ 「てめーに俺(のドSぶり)が超えられるか!」


いや〜、この2人のやり取りは本当に面白いというかカワイイですね。ど真ん中から攻めるベンケイに、照れまくりのキョウヤ。「キョウヤさん、キョウヤさん」言われて、うれしくてたまらないはずなのに、「あくまでは主導権はオレだ!」と大声で潰しにかかります。しかし、今日のベンケイはこの程度ではボルテージは下がりません!


ベンケイ 「行け〜ブル! このバトルに勝って」
ベンケイ 「キョウヤさんに恩返し(SM逆転)するんジャイ!」

キョウヤ 「て、てめぇー!」(←本気になってきた)


いつもウケに徹してきたベンケイのSな猛攻。一触即発の状態になったところで、キョウヤはたまらず「獅子、獅子風牙乱舞!」で逆襲に転じます。荒れ狂う竜巻に対し「ま、まずい!」とベンケイは竜巻から必死に逃れようとします。しかし、それを追い詰めるキョウヤのレオーネ。まさに総力戦です。ボルテージが上がり続けるキョウヤに対し、なす術もなく逃げるベンケイ。


「このままでは追いつかれてしまう・・」と弱気になるベンケイに対し、信じられない愛の一言が!



キョウヤ 「何してやがる、ベンケイ!」
ベンケイ 「えっ!?」
キョウヤ 「俺がいつ敵に背(ケツ)を向けた!
キョウヤ 「そんなことでこの俺(のドS)が超えられるか!
ベンケイ 「はっ・・」
ベンケイ 「そうじゃ、決して敵に背(ケツ)を向けてはならんのジャ


これぞドSキョウヤの真骨頂です。相手にケツを向けたらおしまい、掘られてあっという間にジ・エンドです。ドSの基本中の基本、バックを相手に取らせないという心構えを、土壇場に来てベンケイに諭すのでした。さすがは生きた教科書、キョウヤさんです! 長年ドSをやっているのは伊達ではありません(しかし、キョウヤは愛する女房に塩を送ってしまいましたが、これも愛は盲目ということでしょうか)。


この一言で目覚めたのか、ベンケイは息を吹き返したかのような猛攻にでます。「どんな強敵にでも真正面から挑む。それがキョウヤさんから教わった(ドSな)戦い方じゃあー!!」という叫び声ととにブルが覚醒。猛牛に金色の鎧が出現し(脳内イメージです)、ブルは決死の覚悟で最強の必殺転技にでます。「必殺転技・ダークブル・マキシマムストッピード!(←なに言ってるのか分からない)」


なんと、レオーネの必殺転技をふっ飛ばしました!(たしか獅子風牙乱舞を普通に横から弾き飛ばしたのはベンケイが初めてです)。レオーネは空中に放り出され、リングアウトか!? ついにベンケイがキョウヤからドSの称号を奪い取る日が来たのか!? 「ぶるるるるるっ!!」とベンケイは天に向かって吼え続ける。長年バックを取られ続けたベンケイに、攻守交替の時がやってきたのです。もう俺はバックから解放された!!

勝利を確信したベンケイでしたが、ここでさらに信じられない一言が!


ベンケイ 「ぶるるるるる!」
キョウヤ 「甘いぜ、ベンケイ!」
ベンケイ 「えっ!?」
キョウヤ 「息の根が止まるまで獅子の戦いは終わらねぇ」
ベンケイ 「ああ・・」
キョウヤ 「必殺転技・獅子王爆風破!!」


なんと、これは卑怯です!というか、アリなんでしょうか? 空中で竜巻が発生し、真下に逆行!(さすがに狼の山でロッククライミングまでした人は違いますね・・)。まるで頭上から聖水ザーメンが降り注ぐように、ブルにクリーンヒット! ドSキョウヤの得意中の得意技、頭上から顔面への聖水噴射攻撃でブルをあっという間に戦闘不能に! あれよあれよという間に、ベンケイはあっさりと昇天してしまうのでした・・。ある意味、元の鞘に収まってめでたしめでたし・・なのか?

←これぞキョウヤの真骨頂、空からドSな顔射攻撃!(強烈)


その後、2人の愛のセリフに注目。


ベンケイ 「負けた・・」
キョウヤ 「弱えーんだよ、てめーは」
ベンケイ 「え、キョウヤさん?」
キョウヤ 「もっと強く(ドSに)なっておけ!」
キョウヤ 「次に戦うヤルときまでにな!」
ベンケイ 「ええ!?」
キョウヤ 「いいな(ま、俺にはかなわないだろうけど)」
ベンケイ 「くぅ・・はい。次までに必ず・・」


壮絶な死闘を制したキョウヤと、善戦はしたものの負けてしまったベンケイ。ベンケイは涙が流して悔しがりました。そして「キョウヤさんがまた戦ってくれるっちょ! この俺と! うわ〜! キョウヤさーん! ぶるるるるる!!」と大観衆の前で男泣きをするのでした。こんな愛のセリフを言ってもらうなんて、キョウヤは男冥利に尽きますね・・。その一方でキョウヤは・・・。

←ベンケイを手中に収め「フッ」と喜びを噛み締めるのでした(笑)


長かったケンタVSキョウヤのベンケイの取り合いも、今回で一応の決着がついたようです。結論としてはベンケイはケンタに浮気をしたものの、ずっとキョウヤにゾッコンで、しかもキョウヤ(旦那)、ベンケイ(女房)の関係は永遠に変わりそうもありません。まぁ、あらゆる意味で我々デブショタ専を一年間楽しませてくれた、ベンケイとキョウヤの凸凹コンビに拍手を送りたいと思います!

(よくよく考えると、ベンケイ恋の物語に関しては、1〜19話と43話だけみれば事足りるような気がします・・。もっと言えばデブショタ専には1〜11話と43話だけ、他の話はもはやどうでもいいです・・(笑))

でも、これでベンケイレビューも最後になるのかなぁ・・と思うとちょっと寂しくもあります。4月から新しく始まるベイブレードに期待します。新デブキャラを出してくれるとうれしいなぁ。



使用している画像、台詞等は「メタルファイト ベイブレード」より引用しています。著作権はTakafumi Adachi、MFBBProject、テレビ東京に帰属します。

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