雷鳴のガラガ


カジカさんの「勝手に妄想するページ」にお越し下さったみなさん、はじめまして。
 駄文書きのてんぷると申します。カジカさんから強奪する形で、「ゾイド ジェネシス のガラガ」レビューをさせていただくことになりました。
「カジカさんじゃないんだ……」 とガッカリされる方もいるでしょうが、そこはそれ、しばしお付き合い下さい。


ゾイド ジェネシスとは

ゾイド ジェネシスとは、トミーから発売されている電動玩具ゾイドのアニメ化第4弾です。ゾイドシリーズの原点回帰を狙った作品のようで、初代ゾイドに作品の方向性が似ているようです。

 内容は、突然の地軸移動によって文明が崩壊した惑星Ziを舞台に繰り広げられる、戦記物と言えるでしょう。
 この文明崩壊後、というのが大きなポイントで、実はゾイドで戦記物をやろうと思ったら、一度設定をリセットしないと、出来ないのですね。初代ゾイドによって、ヘリック共和国とガイロス帝国の間に和平が結ばれたため、戦う国が無くなりゾイドで戦記物は作れなくなってしまいました。実際に、ゾイド ジェネシスが放送されるまで、ゾイドのアニメシリーズは、延々ゾイドバトルと称する見せ物の戦いを繰り広げる内容になっていました。

 原点回帰を図るためには、どうしても、既存のゾイドの設定が足かせになってしまう。そこで、地殻変動によって文明が崩壊し、その後、新たに文明が築かれた世界を舞台にしたのだと思います。そのため、今までのゾイドとは違って、ファンタジー的な世界観や、東洋的な様式が取り入れられた作品にし上がっています。

 文明崩壊によって、技術が退行した世界に、突然進んだ技術を手に入れた国家が現れ、他国を蹂躙し始めます。それが、この作品の敵ディガルド武国です。この辺り、もしかしたら産業革命によって進んだ技術を手に入れた西欧各国が、世界中に拡大していった植民地時代をイメージした設定ではないでしょうか? そう考えると、主人公側に東洋風の意匠が、敵側がヨーロッパ(特にドイツ)的な意匠が盛り込まれているのも、納得いきます。

 ディガルド武国が所有するバイオゾイドは、その特殊な装甲によって、実弾からレーザーのような光学兵器さえも通用しない、唯一それに抗できるのは、特殊な金属・メタルZiで作られた武器のみ、という設定になっています。それによって、メタルZiの武器を持つゾイドにった7人の勇士の存在が必然的にクローズアップされることになります。

 また、メタルZiとは、玩具での呼び名で、作品中ではディガルド武国が使用する名称となっています。メタルZiは、主人公側からはリーオと呼ばれています。この呼び方の違いも、ディガルド側は古代の文献でメタルZiという正式名称を知っているのだが、それを知らない他国の者は、リーオと呼んでいる、というように読み取れ、このことからも、いかに世界観が作り込まれているか分かります。

 提供のトミーは決して小さな会社ではありませんが、バン○イと比べれば、その規模は半分にも満たない会社です。そのため、アニメにかけられる予算も、だいぶ限られているのではないでしょうか? その上、国内のアニメ制作会社の中でも、大手にはいる東映アニメーションとサンライズがバ○ダイに押さえられてしまったので、現在は他のオモチャ会社がアニメを出すには、かなり困難な状況に追い込まれています。

 だから、「ぼくは、4回に3回も絵が荒れるようなアニメは見れない人だから」等とは言わずに、ゾイド ジェネシスの作画が多少荒れても、大目に見てあげて下さい。

 金だけかかっている、美少年至上主義の退屈な某ロボットアニメよりは、断然面白いので、ぜひ皆さんも見て応援してあげて下さい。


7人のゾイド乗り

マイナーアニメの場合、キャラクターの紹介から始まると言う話ですので、さっそくキャラクター紹介から始めさせていただきます。現在放送中ですが、裏番組が『あの』プ○キュアなので、霞んでしまっているかと思われますし。



ルージ・ファミロン
好奇心旺盛で、その上熱意もあれば正義感もあるという主人公らしい特性を持ちながら、それでいて頭脳明晰と言うおよそ「主人公らしからぬ」特性とを兼ね備えた本編の主人公。しかし、成算も無いくせにやみくもに突っ込むしか出来なくて、他人に迷惑をかけるバカよりかは、断然好感が持てます。

 ゾイド乗りの家系に生まれながら、一人だけゾイドに乗れなかったが、なぜか最強のゾイド・ムラサメライガーだけには乗れる。
 ちなみにムラサメライガーは、進化してハヤテライガーになります。トミーの商魂が見えてくる設定ですが、バン○イ辺りなら、今ごろそのバリエーションが倍も3倍も出ているでしょうから、トミーはその辺りまだ良心的な企業だといえるでしょう。
 ちなみに上半身裸の画像を選んだのは、サービスです(誰にだ……)。




ラ・カン
ディガルド公国(ディガルド武国の前身)に併合されたキダ藩の元・藩主。見ての通りの渋いおじ様です。  ディガルドに国を明け渡した後も、いずれ反ディガルドの旗を揚げることを期待されていた事から、かなりの人望があると思われます。
 今は、ルージを狙っている(自分の後継者として)。




レ・ミイ
ラ・カンの姪。多分、ルージと結婚する。今流行りのツンデレ系
 量産型で一番安い鹿型ゾイド・ランスタッグに乗っている。話しが進めば、まっさきに足手まといになると思われたが、2クール経ってもそうはなっていないガンバリ屋さん。
 公式HPでは、「立ち振る舞いには優雅さを残している」と書いてあるが、あれで? と思わすにはいられない。得意料理は丸焼き。と言うか、それ料理じゃないだろう。
 以前ルージに命を助けてもらった事からルージを意識しているが、本人は必至に否定している。まさに、ツンデレ系。




コトナ・エレガンス
珍しいクジャク型飛行ゾイド・レインボージャークに乗る女性キャラ。
 初登場時では童貞のルージを手玉に取ったり、その後もガラガを袖にしたり、弱っている病人に取り入ったりと、八面六臂の活躍を見せる淫売
 いくらなんでもエレガンスって名前はないだろう、と思っていたら、案の定偽名使い(ウソつき)でした。




雷鳴のガラガ
 今回紹介するガラガです。公式HPには、親分肌で豪放磊落な性格と書いてあります。歳は25と言う話を聞いたことあるような、ないような。
 詳しくは後ほど検証します。




ロン・マンガン
パンダ型のバンブリアンに乗るメガネ。ガラガと一緒に抵抗運動をしていました。
 なんか、明らかになにか企んでいそうなのに、ガラガの下で大人しくしていたのは、その企みとはガラガの体だったからに違いない。
 ちなみに、ガラガとだったら、コイツがネコ。




セイジュウロウ
侍キャラ。虎型のソウルタイガーに乗る。
 かつては武闘大会で十連覇を成し遂げた最強のゾイド乗りで(今いくつだよ……)、現在は、ルージの剣の師匠。その割には、動きが硬かったり、体力が無かったりと、設定に描写が負けている状態だったが、病気持ちであることが明らかになる。これからの戦いで、支障がでること間違いなし。
 多分、コトナとくっつく。そして、死ぬ。


ガラガって?

では、ガラガについて、詳しく書こうと思います。



身長は他のキャラよりもだいたい頭ひとつ分はでかい大男です。一番小さいレ・ミイなんか、腰までしかありません。手も足も太くて、こちらに来ている方の大半はスルーしそうですが、ガッチリ好きにはたまんないキャラなのです。  服装に目を移すと、全体的に武道の胴着を連想させる服装をしています。実際に登場するまで、格闘系のキャラだと思っていました。
 このゾイド ジェネシスでは、こういった和のテイストを盛り込んだ意匠や服装が出る事が多いですね。惑星Ziは、過去に地球からの移民が入植したと言う設定なので、もしかしたら、その辺りから入ってきた文化なのかも知れません。
 で、何が言いたいかと言うと、ガラガたんの下着はフンドシ! それも締め込みタイプを所望、ということなんですよ! って言うか、世界観を考えたら、ガラガたんにパンツは似合わない! むしろ、フンドシ!!
 そんな証拠はどこにも無いですが、否定する証拠も無いので、わたしのなかで、ガラガたんはフンドシです。公式に否定されるまで、誰にも否定させない


ガラガ初登場、第5話『決闘』のあらすじ

 ガラガは、第5話から登場しました。『決闘』と言うサブタイトルから、第4話でコトナに協力して窃盗団を捕まえたルージに決闘を挑む、だと予想していました。しかし、ジェネシススタッフは、わたしなんかの予想を張るかに上回る展開を提示してきたのです。ただし、斜め上ですが

 商業都市ハラヤードにたどり着いたルージは、目的であるジェネレーターの修理が出来る職人探しをしている最中に、前回の事件で知り合ったコトナに頼まれ事をされてしまいます。その内容とは、自分に言い寄るしつこい男を諦めさせるため、婚約者のふりをして欲しい、というもの。二つ返事で引き餓えたルージですが、そのしつこい男とは、もちろんガラガ。いきなりルージに襲いかかったガラガから、ルージは逃げ回った揚げ句、ムラサメライガーの前まで追いつめられますが、ガラガはそれをゾイドで決着を着けようと持ちかけられたと受け取り、そのままガラガのデッドリーコングと決闘をする羽目になりました。
 当初はデッドリーコングのパワーに押されていましたが、素早さで勝るムラサメライガーが、一瞬の隙を突いて懐に飛びこもうとした所、ラ・カンが割って入って、勝負はラ・カンの預かりにされました。その時、デッドリーコングは、ムラサメライガーを攻撃する直前だったため、あのまま続けていたら、ルージが負ける所でした。


ガラガの第一印象は?

ガラガの第一印象。それは、「何このバカ?」であり、さらに続けるなら「セックス下手そう」であったわけです。
人の話は聞かないわ、

空気読めないわ、

勢いに任せて他人に迷惑かけまくるわ、

思い込みで勝手に物事決めちゃうわ、

レ・ミイはいつの間にかガラガを従えてるわ、

男のくせにわき毛の処理もしてるわ(爆)、
何をしたいんだかわかんない、こんなのありえない♪ でした。
 こんなんじゃあ、コトナがイヤがるのも当然。むしろ、付き纏われているコトナに同情してしまいそうになりました。だって、がさつだし、

人の話聞かないし、

勢いに任せて迷惑かけられそうだし、

思い込みで勝手に物事決めちゃうし、

いつのまにかレ・ミイに従っているし、

男のくせにわき毛の処理もしてるし、

一方的に腰を動かして一人だけ先にイってしまいそうだし(さすがに画像が無かった…。当たり前だが)
悪い人じゃないけど、ちょっとね、って感じでしょう?
 ゾイド ジェネシスが、シリアスな作品だっただけに、この内容は場違いにも程があります。スタッフはガラガが嫌いで、そんなに貶めたいのか? と。

好きだったら、こんな顔は描きませんね、フツー。
初登場時で、よりにもよって、この扱い。前途多難だな、と思ってしまいました。
 だって、今の世の中は、美形であらずんば人にあらず、の世の中です。
 だからこそ、心配になっていたキャラクターだったのです。実際に、番組開始前のアンケートでは、人気断トツの最下位。だからこそ、番組内での活躍によって、いくらかでも挽回してくれる事を期待していたのです。
 これでは、あまりにも、報われないキャラクターだな、と思っていました。おそらく、ガラガは、強そうな外見だけを利用され、強敵の存在を印象付けるための咬ませ犬として使われ続け、結局咬ませ犬にもならない、というようなそんな筋肉キャラにありがちな末路が待っているように思いました。

しかし、ゾイド ジェネシスのスタッフは、彼を見捨ててはいなかったのです。
 いや、むしろ、好漢に育て上げようとさえしていたのです。


ガラガたんの評価を一変させる第7話『嘆きの山』を見て

 ガラガは、山脈をアジトにする反ディガルドゲリラのリーダーでした。彼の不在中に、仲間がディガルドに囚われてしまいましたが、ルージ達の協力もあって、ディガルドを退ける事が出来ました(第6話『山のアジト』)。
 その後、ガラガはディガルド恐れるに足らずと豪語。

レ・ミイから、アジトを引き払った方がいいという忠告も聞かず、逆に仲間にならないのなら出て行けというようなことを言い放ちました。

 仲間が囚われたのだって、自分が女追いかけて留守にしていたからだし、そもそも、仲間を助け出せたのも、ルージ達の協力があってこそ。
 それを自分たちの力と勘違いし、ディガルドを侮るような発言をしているとは、状況認識力がないにも程があります。
 豪放磊落と言うよりも、状況が理解できずに楽観視しか出来ないだけじゃないのか?
 もう、終わったな、このキャラ。どうあっても、好きになれそうもない。

 と、その時は思っていました。しかし、次の瞬間、ガラガに対する評価が一変してしまったのです。

ガラガは一人でアジトの奥に入って行き、そこに居た負傷者達をねぎらっていたのです。中には、動かせないほどの重傷人もいました。
 そう、ガラガは、動かないのではなく、動けなかったのです!

 ケガをした仲間を見捨てる事が出来ない情の深さと、リーダーとして仲間に不安感を抱かせてはならないと言う責任感。この二つの葛藤の中で、彼は「ディガルドは恐れるほどではない、だから動く必要はない」と言うしかなかったのです。仲間を安心させるために笑いながら全ての不安を、自分一人が背負い込む覚悟を決めて。他人の前で、強がる事しか出来ない、そんな不器用で、そして、人一倍他人思いの男だったのです

 おそらく、頭ではラ・カンの言う通り、アジトを捨てて、移動した方がいいということは分かっていたはずです。でも、動かす事の出来ないけが人を抱えていては、それもままならなかったのではないでしょうか。実際に、第26話で、勝ち目のない戦いになった時は、ちゃんと撤退を命ずる事が出来たのですから。

 ルージ達に仲間になるように言ったのも、アジトを守るためには少しでも戦力が欲しかったからではないでしょうか。  ガラガがどこまで考えていたかは分かりませんが、このエピソードによって、ガラガというキャラクターの評価が一気に好転してしまいました。

そして、ディガルドの攻撃によって、アジトは陥落。ガラガは、煙を上げるアジトを見て、鼻水まで垂らして無き崩れてしまいます。
 このシーンは、ちょっと見ると、ガラガはカッコ悪い、と思う人もいるでしょう。しかし、わたしは、逆です。

 ガラガがカッコいいと思ったのです。
 確かに、今の彼は、情けないかもしれません。自分の判断ミスで、仲間を失い、アジトを失い、組織を壊滅させてしまい、自分の行為に嘆いて、鼻水を垂らして泣く。今の世の中の潮流からすれば、ガラガがしてきた事は、決して人にたたえられるようなものではないかもしれません。

 だけど、そこがいいんです。
 わたしが世の中で一番カッコ悪いと思う事は、自分のカッコ悪さを隠すために、カッコつける事です。そしてガラガはそれをしない。潔く自分の行いを悔い、そして、むき出しの自分をさらけ出して、泣き崩れる。そこにあるのは、自分を取り繕うとはしない、一人の漢が居ました。
 その潔さに、惚れた、と言っても過言ではないかも知れません。もう、ガラガなんて呼び捨てにはしない、ガラガたんだ、ガラガたん。
 もう、コトナもガラガたんでいいじゃん、と言う感じですよ。って言うか、自分だったら、ガラガたん、君に決めた、ですよ。
 だって、イイ男じゃん。性格単純そうだから、操縦も簡単そうだし(←どういう意味だ……)。でも、セックス下手そうだしなぁ……(←しつこい)。


無敵団との『出会い(第16話)』、そしてディガルドへの『怒り(第17話)』

第15話でバラバラになった旅の仲間の中で、ルージとガラガたんだけが、無敵団という反ディガルドゲリラと合流しました(この無敵団に絡むエピソード、ゾイド ジェネシスの中でも屈指のギャグ編になっているため、今までのゾイド ジェネシスと同じと考えると、違和感で頭が痛くなってきます)。

ガラガは、無敵団がディガルドの名前を言った途端に、ディガルドの手先と勘違いし、有無を言わさず襲いかかってしまいました。それまでに、多少は他人の話を事を聞くようになっていただけに、久しぶりに人の話を聞かないガラガを見ました。もしかして、知らない人の話は聞かないのかも知れませんね。
それはともかく、無敵団の中に、ガラガたんに惚れちゃった人が出ました。その名はゴトシ。れっきとしたです。その上、デブ
 それって、シャレになってないんじゃ……?
 ガッチリ型のガラガたんと、ぽっちゃり型のゴトシ。この組み合わせって、妙に生々しいんですけど、日曜の朝に放送してもいいような内容なのか?

 しかも、ガラガたんは、最初は嫌がってたみたいなのに、いつの間にか仲良くなってるし。きっと、自分を慕ってくれるゴトシを、情の深いガラガたんが受け入れちゃったんだろうね。きっと、本番まで行く直前だったのではないでしょうか。だって、思いっきり据膳だし、喰わなければむしろ男の恥ではないでしょうか?

 その後、無敵団は、全滅。ガラガたんとゴトシの蜜月は、わずか2週で幕を閉じました。
 その時のガラガたんの怒りときたら、もう凄まじいの一言です。
 デッドリーコングの封印を解除して暴走させ、ディガルドのバイオゾイド相手に、単身襲いかかる大活躍。ディガルド側は、全滅する一歩手前まで追いつめられてしまいます。
 きっとこの時、こんなことなら、ゴトシと一発ヤッとけば良かった、というガラガたんの後悔が、そうさせたんじゃないかと思われます。
 ヤッてないなんて、男の恥だしね。


ガラガの魅力

ガラガの魅力、それは何を置いても、その情の深さにあります。彼は、一旦仲間と認めた相手は、何がなんでも裏切らない、そんな誠実さがあります。そして、他人のために命を張ることも辞さない勇敢な男でもあります。
 同じ釜の飯を食った相手を、それがどんな短い間であっても仲間と認められる懐の深さがあります。無敵団のエピソードがそれを証明しています。


そして、人を安心させてくれる、彼の笑顔。この豪快な笑い顔を見ていると何があっても大丈夫、という気にさせます。

シリアスにもギャグにも対応できる、懐の深い所も、彼の魅力の一つです。しぐさの一つ一つがコミカルで笑えるところがありながら、締める時はしっかりと締めるメリハリのあるキャラクター。そのギャップもまた、人間的な魅力を感じてしまいます。


そして、女子供には手を出さない、最低限の礼儀を守っているのも、いいです。特にレ・ミイには、初対面からアゴにヒザを入れられ、口の中には魚を丸ごとねじ込まれ、さんざんな目にあわされています。にもかかわらず、ガラガたんは、やり返したりは絶対にしないのです。
 自分の力で、かよわい女子供に手を出せば、どうなるか、ということが分かっているから、自制しているのでしょうね。激しやすい彼が、手を出さないのだから、その精神力は相当の物ではないでしょうか。

 最初見た時は「どうせ咬ませ犬になるんでしょ?」という予想は、大きく外れ、こうも魅力的なキャラクターを創造してくれたスタッフに、礼を言いたい気分になります。例えそれが、ガラガたんの乗るデッドリーコングが現在発売されているゾイドの中でも高額商品に位置づけられ、そのためスポンサーから出番を増やすように言われていた(←根拠のない憶測)からだとしても、そんなことは視聴者である我々には関係ありません。
 ガッチリ型の筋肉キャラの理想の形、それがガラガたんではないでしょうか。

 アニメとして、どっかの美少年キャラ至上のロボットアニメよりかは断然面白いので、ぜひとも見てください。物語の中心にいる事は少ないと思いますが、なくてはならない名キャラクターになっています。
 デブとは言えないキャラですが、きっと気に入る事でしょう。


大胆にも、最終回を予想してみる

この考察を書いているのは、第26話が放送された直後のため、これからガラガたんがどうなるのかは、まだ分かりません。

   最終回を迎えた時、ガラガたんについて最後の考察をしたいと思います。
 ですが、ここで最終回までにガラガたんがどうなるのか、思い切って予想してみる事にします。
 およそ考えられるのが、3つのパターンです。

その1:身を引く
 コトナとセイジュウロウの関係を知って、潔く身を引く。
 これはよくあるパターンですが、逆にありきたり過ぎて、面白味がないかもも知れません。
 そうなった場合、ロンと二人で行動する事になるのではないでしょうか。

その2:死ぬ
 死亡フラグが立っているのは、むしろセイジュウロウの方ですが、だからと言って、ガラガたんが死なないとは限らない。
 いや、むしろガラガたんがそのために死ぬ事も考えられます。
 敵に包囲され、誰かがおとりにならなければ、誰も助からないような、そんな状況に追い込まれた、ガラガたんとセイジュウロウ、そしてその他大勢(笑)。
 自ら囮になろうと言い出すセイジュウロウ。しかし、ガラガはセイジュウロウを押しとどめ、自分が囮になると言い出す。
 病気のセイジュウロウが、あと僅かしか生きられないことを知っていながら。
 いや、むしろ、僅かしか生きられないのなら、その時間を、コトナと一緒にいてやってほしい、と言い残して、ディガルドに単身戦いを挑み、そして、華々しく散る。
 カッコいい〜〜! もう、想像しただけで、名シーンになりそうな、シーンじゃないですか!

その3:コトナとくっつく
 まあ、ありえないと言えばありえないパターンの一つです。ありえるとしたら、セイジュウロウに死なれた後のコトナを、そのお腹の中の子供ごと引き受ける、というパターンでしょうか?

ガラガ 「コトナ」
コトナ 「なに? ガラガ」
ガラガ 「話があるんだ……その…」
コトナ 「なによ? 言いたい事があったらハッキリ言って」
ガラガ 「その……オレに……オレと一緒にならないか……?」
コトナ 「え……。何考えてるの! 今さらそんなこと……遅いのよ」
ガラガ 「なぜだ? オレが嫌いだからか? それでも構わない。一緒になれないなら、せめて、側に居させてくれ」
コトナ 「そういう問題じゃない。わたしのお腹には、セイジュウロウの……」
ガラガ 「知ってる」
コトナ 「知ってて、なぜ、そんなこと言うの!?」
ガラガ 「それでも、お前が好きだから。お前が苦労するのを見ていたくない」
コトナ 「セイジュウロウの子なのよ!?」
ガラガ 「お前の子だよ、コトナ。きっとオレにだって愛せるさ」
コトナ 「ガラガ」
ガラガ 「な〜に、大丈夫さ。セイジュウロウとコトナの子供なら、男なら立派な武人になれるし、女だったら飛びっきりの美人だ! なんの問題もない!」
コトナ 「ガラガったら、もう」

 くっは〜〜、懐深過ぎ! こりゃあ、まいっちゃうよ!
 スレッガーが居なくなった後で、ミライを手に入れたブライトみたいなせこさはありますが、他人の子供ごと引き受けることで、そんなセコサも帳消して余りある程の太っ腹さ加減が素敵過ぎ!

 まあ、あくまでも、想像と言うか、妄想なんですけどね。


ルージ×ガラガ

ガラガたんは、どちらかと言うと攻めキャラ。ラ・カンであろうと、ロンであろうと、セイジュウロウであろうと、ザイリンであったとしても、相手が誰であろうとも、それは譲れない(ちなみに、ゴトシは総受け)。

 そして、どのような状況にあろうとも、彼はケツを渡さない。何があろうとも、ガラガたんの攻めの姿勢は変わらない(意味が違うだろう、と思われますでしょうが、分かってやってます)。
 しかし、ガラガたんを受けに回すキャラが一人だけ居ます。それがルージ

 やおい的に見れば、どう考えても総受けのルージが、なぜ? と思うでしょう。これには、深いわけがあります。
 第17話、怒りに任せたデッドリーコングを暴走させたガラガたんですが、その暴走を止めたのは、ルージでした。
 その時、ガラガは直感したのです。ルージには、自分などよりもはるかに高見を目指せる素質があると。きっと、大人になった時、ルージこそが世界を担っていく人材になるだろう、と。

 そして、そのことは、ラ・カンも見抜いていました。
 だから、ラ・カンはルージを手塩にかけて育て上げようとしているのです。
 政治を教えるのはラ・カン、剣術を教えているのはセイジュウロウ。ルージには二人の師匠が付いている状態に居ます。
 ガラガは、ルージの成長を楽しみに待っている一方で、既に自分がルージの成長に関われない、ということに、歯がゆく思っているのではないでしょうか?

 どうにかして、ルージの成長に関わりたい、そう思ったガラガが、ルージを「男」にすることこそ、自分にできる事だと思ったとしても、なんの不思議もありません!
 そして、ここにルージ×ガラガというカップリングが誕生する事になったのです!

ガラガのヒザの上で、ルージは懐かしい感情にとらわれていた。まるで、父親に抱きしめられているような、そんな安心感があった。弟の居るルージは、早々に親に甘えられなくなった事もあり、父親に抱きしめられた記憶はそれこそ物心つく前の古い物しかなかった。
 大きい、とルージは思った。ガラガが大きい男だという事は、既に知っていたはずだったが、そのことを改めて認識してしまう。幼い頃の父親に抱きしめられた記憶と、ほとんど変わらない大きさを、ガラガが持っていたためだった。
 あの頃から、ルージもずいぶんと背が高くなった。大きくなった自分を、まるで幼児扱いしてしまうほどの大きさが、ガラガにはあったのだ。

「ルージ……」
「なに?」
「お前……まだか?」
「まだって……なにが」
「その……なんだ、その……これのことだ」
 質問の意味が分からず、きょとんとしているルージのズボンの中に、ガラガの逞しい手が入り込んでいった。
「ガ、ガラガ! 一体何を!」
「ルージ、俺がお前を男にしてやるよ……」
「う、あぁ!」
 ガラガは、ルージの、それを、その太い指でつまみ、乱暴に弄り始めた。
「ガ、ガラガ! そんなとこを触るな!」
 そう言いいながら、しかし、ルージのは、素直にその乱暴な愛撫に反応していった。ガラガは、ルージのズボンを脱がし、ルージのを露出させる。
「おお、まだ剥けてないな」
 自分が気にしている事を言われ、ルージは顔がほてるのを感じた。
や、やめろ!」
「大丈夫だ、ルージ。俺に任せろ」
 そういうことじゃない、大体、なんのためにこんなことを……。
 わけもわからず、ルージはガラガから離れようと、もがき始める。だが、ガラガの腕に押さえつけられては、ルージの力では抵抗する事もままならない。
 ガラガは、まだ小振りで剥け切っていないルージのそれをつまむと、力任せに皮を下に引っぱった。
「くぁ! 痛い痛い! やめて」
「大丈夫、最初は痛いもんだ。すぐによくなる」
 ガラガの乱暴とも言える割礼をうけ、ルージのモノは、一応オトナの形になった。
 その状態で、ガラガは、太い指で、ルージの先を擦り上げる。今まで感じた事のない刺激に、萎えかけたルージのは、またたくまに反応を示した。
「ガ……ガラガぁ………」
 荒い息をするルージを抱きかかえながら、片手でガラガは服を脱いでいく。岩に鋼線を巻き付けたような、逞しい胸板。ルージの胴よりも太い腿が露になる。ガラガは下帯に手をかけ、それを解いた。白い下帯が、ただの布に変わり、床に落ちる。
 ガラガは、ルージを降ろし、向いあうようにあぐらをかく。ルージの目前に、ガラガの、その逞しいモノがあった。少し離れてみたら、それほど大きいとは思わなかったかも知れない。だが、間近で見ると、その大きさが、並ではない事がよく分かる。ルージが握ろうとしても、片手では足りない太さがあるのは、間違いなかった。
 ルージは、どう反応していいのか分からず、気まずい思いをしていた。見たいと思う一方で、見てはならないような、そんな思いがあったのだ。そのためルージは逃げる事など、忘れていた。
「ルージ」
 ガラガが声をかけ、ルージの手をつかむ。そのままガラガは、自分の尻にルージの手を当てた。

 まあ、萌えるか? と聞かれたら、ビミョーですね、わたしの文章力じゃあ。だったら、書くな、って話です? そうですね。
 一応、書いて見ました、というレベルですので、萌えないのは、ごめんなさい。
 人様のHPで、エロ文章書いてもいいのでしょうか?
 この埋め合わせは、いつかきっと、最終回後のガラガ考察完結編で行ないたいと思います。



使用している画像、台詞等はゾイドジェネシスより引用させていただきました。(C)1983-2005 TOMY (C)ShoPro・TV Tokyo

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