玄田ゲン


ゲンの魅力について、かなりがんばって妄想膨らまして考えました。



今回はメールでオススメをいただいた「玄田ゲン」のレビューです。自分のデブショタキャラネタ(?)が尽きてしまい、ここ1年以上は、web拍手やメールで「こんなキャラがいます!」というありがたい情報だけが頼りになってます。ええ、そりゃもう情報を提供してくださる方には感謝してますとも。しかし悲しいかな、俺の萌えツボが狭いために、なかなか萌え考察にまで至らないわけで・・・。手当たり次第に萌えが入るのならば、それはそれでハッピーエンジョイライフが送れるんでしょうがね。俺の場合は、自分でも分からない不明確な萌え基準があって、「いい感じかな?」と思っても、萌え考察まで至らないキャラクターが多い(本当に申し訳ないです)。
そんな中で出会った「玄田ゲン」は一言でいうと、凄まじかった。久々にデブショタコンキラーなキャラクター(なんだそれは・・)に出遭いました。小学1年生に萌えてしまった俺は、いよいよヤバいぞ(すでにヤバいという突っ込みはなしでw)。


どっきりドクターとは

「どっきりドクター」の原作は細野不二彦氏。いままで細野氏について一度も触れていないので、この場を借りて俺が感じていることを簡単に述べてみようと思う。細野氏は、『さすがの猿飛』の「肉丸」というデブショタキャラを生み出した、偉大なマンガ家である。80年代の細野氏の作品は、魅力的なデブキャラクターに満ち溢れている。先に書いた「肉丸」は「可愛いデブショタキャラ」という意味で元祖的なキャラクターだと勝手に思っているし、『GU-GUガンモ』では「サイゴーくん」という硬派なガチデブが登場するし、今回考察する『どっきりドクター』では「錦小路はるか」というデブおっさんが主役を張っている。いまのデブ冷遇時代では考えられない(ちなみに、最近Web拍手でオススメをいただいた「旗持偏屈男」も、細野氏のアシスタントをしていた高田裕三氏の初期作品であり、主人公の「二雲好介」は、細野氏の絵柄や思想の影響を受けていたのだろう)。

実際、細野氏がデブキャラに対してどこまで思い入れがあるのかは分からないが、氏のしっかりと描き込まれた男性キャラ(股間部分を含む)を見る限り、確実に何かこだわりがあるのではないかと推測している。

さて、話が横道にそれまくったが、「どっきりドクター」は細野氏の初期代表作の1つで、「週刊少年サンデー」に1981年から連載された。アニメ版は、マンガの連載が終了してから15年以上すぎた1998年にアニメ化された。なぜ15年も経ってからアニメ化されたのかは甚だ疑問であるが、インターネットで調べてみると、「GTO」のつなぎだったとか、当時は「Dr.スランプアラレちゃん」と酷似していると非難されてアニメ化されなかったとか、いろいろな説が挙げられている。アニメ版は非常に短命で、全26話で約半年間の放送となった。もし、アニメ化されるのが15年前だったら、もっと長く続いたかもしれない。というのも、15年前は、デブな主人公に許容な時代だったであろうから・・(そうすると、ゲンが主役のオリジナルエピソードも作られたかもしれない!?)。

アニメ版の「どっきりドクター」の主人公は、「錦小路はるか」という見た目がまるでフランケンシュタインのようなデブおっさん。彼は、七星小学校の屋上にある医務室の校医。医者でありながら、なぜかマッドサイエンティストならぬマッドドクターという一面もある。彼のさまざまな珍発明によって、七星小学校を巻き込んだ爆笑エピソードがつづられていく。基本的には一話完結もののドタバタコメディモノで、最後まで視聴して分かったが、内容的にはDr.スランプに酷似していると言われても、まぁ仕方ないかなという感じ(←ォィ)。ただし、Dr.スランプと違うところは、主人公はあくまでデブのおっさんに、こだわっている点か(ちなみに、ゲンがいる分、目のやりどころは全く違いましたけどね・・)。


※原作と比べて

アニメ版の「どっきりドクター」は原作のマンガに比べて、内容にかなりの変更が見られる。まず舞台は中学校から私立小学校になった。また、原作では毎回さまざまなゲストキャラがドタバタを繰り広げていたが、アニメ版では主要なキャストを8人程度にまとめた。ちなみに「玄田ゲン」は原作でも「ゲン太」という名前で登場する。ポジション的には、アニメと同じ田島かおりのお相手役である。容姿は田舎モノっぽく、普通のガキ大将みたい(見た目は、微妙としかいいようがないが、こちら良いという方もおられる)。アニメ化は、クリーミーマミなどでロリ少女に実績があるスタジオぴえろが担当した。そのときに「ゲン太」のキャラクターが見直され、容姿は上品でハイカラに、そしてかわいくショタ化。そして少し生意気で大人びた性格設定がされたようだ。ゲンに関しては、改編して大成功だったと言えるだろう。


キャラ紹介

ということでメインキャラ紹介。



錦小路はるか

物語の主人公で、見た目どおりの寸胴なデブ医者。七星小学校の屋上にある「白ばらクリニック」の院長である。フランケンシュタインのような恐ろしい顔をしているが、根は善良で気が小さい。医者としての才能はいまひとつに見えるが、趣味の発明は天才的。その発明のために周りは大パニックとなり、多大な迷惑をかけている。しかし、なぜか最終的に事態はめでたしめでたしで終了し、校医をクビにならずに済んでいる。ちなみにこのおっさんは裸になったり、タイツ姿になったり、ある意味デブ専の人にはおいしいキャラクターかもしれない(ちなみに俺は萌えません・・w ゲンが裸になったり、タイツ姿になって欲しかったぞ)。



小泉みゆき

主人公のはるかと同じ25歳。白ばらクリニックの看護婦で、はるかの幼馴染。昔から根が優しいはるかに恋心を持っているが、それを表に出すことはない。見ての通りの美人ではあるが、貞操が堅い。キックやチョップではるかを殴りまくる空手女で、誰も近づけない。



本郷ユキヒロ

七星小学校の6年生で、小泉みゆきの妹の真由美に一目惚れしている。ルックスはなかなかのものだが中身が全く伴わない。「身長が低い」「運動神経が悪い」というコンプックスを持つ。真由美にちょっかいを出すものの、行動がヘタれすぎていて、恋は全く成就しない。やたらとパンツ姿になる(本郷をパンツにするんだったら、ゲンをパンツにしてくれよ!)。



玄田ゲン

我らがゲンちゃんです。後ほど解説します。



田島かおり

七星小学校の1年生でゲンの幼馴染。ゲンのことを「ゲンちゃん」と呼ぶ。見たままそのとおりの天然系ロリキャラで、その筋の人からは人気がありそう。はるかの作った発明を、無邪気な笑顔を振りまきながら、乱用して被害を拡大させるという、なかなかのツワモノ。将来は巨乳女になるようだが、いまはゲンよりも胸が小さい(←ォィ)


性格

ゲンの性格は、公式ホームページによると「普段は無愛想だが、かおりがピンチになると、体を張って守ろうとする。かおりのナイト的存在」と書いてある。ゲンは外見だけみると可愛い少年なのだが、普段はたしかに無愛想である。普段はかおりだけでなく、周囲に対しても黙ってツンとしている。しかし、かおりが必死に頼みごとをしたり、グスンと泣き出すと態度が一変。それまでのツンツンとした表情が、「うっ」と慌てた顔になり(たまにムリヤリな笑顔になる←これが可愛い)、かおりの頼みごとを聞いてあげる。

ゲンは、プニッと太っているので力は強くて頑丈そう。元気に走り回る姿を見ると、健康優良児という言葉がピッタリくる。クラスではガキ大将っぽい感じもするが、ゲンはそんなものを好みそうにない。どちらかというと、「ガキ大将なんて、くだらねぇ」とソッポを向き、無愛想に一匹狼を気取るように性格ではないだろうか?
いくら力が強そうといっても、ゲンはまだ小学1年生。周りからみれば小さな悪ガキだ。それでもゲンは、かおりから「グスン」と涙を流して頼まれると、「いやだ」とは絶対に言わない。それが大人相手だろうが、どんなに困難なことであろうと、決してひるまない。男として体を張るのである(すごい男っぷりです!)。「たとえ、世界を敵に回しても、かおりだけは守ってやる」というのがゲンの基本姿勢であり、物語全体を通しての行動原理だ。

また、ゲンは一般的なデブキャラに見られる、冗談を言って周りを暖かくさせる、お調子者のギャグメーカーではない。口を開いたと思えば、びっくりするような大人びたセリフを言う。少し生意気でマセている感じもするのだが、主人公のおっさんドクターよりも、よほど男らしくて筋が通ったことを言っているときが多い。ゲンはただ生意気な口をきくガキというのではなく、"男"としての、ある程度しっかりした性格が形成されているような印象だ。


つまり、ゲンは 齢 よわい7歳にして、他人の意見に左右されずに、「かおりを守る」という信念に従って行動している(信念を持つガキなど薄気味悪い?←またもやカテジナさんかよ)。ゲンは表面は無愛想でも、心の中ではかおりに対して熱い想いを抱いており、一本気がある。甘えたい心を無愛想という行為で隠す、実は不器用な男の子なのかもしれない
ゲンには「硬派」という言葉が似合うかなと最初は思ったのだが、以前に考察した「金太」の硬派とは違う。いまは、体力、気力とも、「金太」の努力と根性には到底及ばない。しかし、"男として筋を通す"という点では、金太に近しいものを感じるのだ。きっと数年後には、女の子の注目の的になるような、立派な漢キャラになるに違いない(と信じている)。

ちなみに、「どっきりドクター」のアニメ版は、男女間の位置付けが明確にできている。主人公のはるかとみゆきは、はるかが男として情けないために、みゆきを引っ張ることができない。6年生の本郷と真由美も、本郷がヘタれていて真由美が強いために、真由美を引っ張ることができない(本郷と真由美の関係は、はるかとみゆきの関係を投影したもので、はるかは本郷に若い日の自分を重ねる)。それ対して1年生のゲンとかおりは、ゲンの男っぷりが、かおりをグイグイと引っ張っていく。ゲンがどの男性キャラクターよりも、頼りがいを感じさせるところが、チグハグでおもしろい。小学1年生で、こんな性格をしていたら普通は不気味なのだが、そこはギャグアニメの設定。ギャグアニメだからこそ、不思議と年齢と性格のギャップがおもしろく、ゲンを非常に魅力あるキャラクターにしている。


また、表面だけをみると愛嬌が全くないように思えるが、行動全体を見るとカタブツではない。見た目からヒシヒシと伝わる可愛らしさと、時折みせる抜群の笑顔。子犬を大切に飼っていることからも、ゲンが優しい性格であることは察しがつく。それに普段のゲンは、小学1年生そのものの行動をする。毎日制服をきちんと着て、ランドセルを背負って学校に登校する。無愛想なくせに、かおりと一緒にイタズラをするのが大好きで、第2話では誰とでもキスができる『マグネットリップ』で、所構わずラクガキしたりする。バレンタインデーでは鼻の下を伸ばして甘えたりする。さらに学校の帰りにはデートと称して、かおりと砂場でお城を作って遊ぶ。ゲンの性格で砂遊びしちゃ反則だろ! (何気ない動作なんですけどね・・無愛想なのに、かなりあざといです)


ということで、無愛想と可愛らしさがが同居するゲンは、デブショタキャラ史上でも、かなり特異なキャラクターと言える。しかし、不思議なことに、ゲンは「こんなの絶対にありえねー」と突っ込みたくなるほど、リアリティがないわけではない。ゲンは実直な性格なわりには、普段は子供らしい行動をとっているからだ。ゲンのキャラデザをした人は、ある意味天才的だ。


服装・容姿


ゲンの特徴は、3等身程度のずんぐりとした体と、大きな瞳、そして、薄いマユゲ。特に、成長途上にあるマユゲは、小学1年生という幼児性を出すための特徴だろうか。ゲンはパッと見は園児のように可愛い(というか、ほとんど園児に近いですけどね・・)。太っているといっても、デブというほど太っていなくて、手足が短くてプニッとしているという感じ。かおりと一緒に、校内を走り回る姿を見る限り、プニッている割には、運動神経はかなり良いのだろう(勉強はあまりできないくさい)。

ゲンのもう1つの特徴が、七星小学校の学生服。この制服がこの上なくあざとい。赤褐色のブレザーとネクタイは、上品さと清潔感に満ち、汗臭さを微塵も感じさせない。さらに強烈なのが半ズボン! 子供といえば半ズボンがデフォルトとはいえ、上半身は長袖にネクタイまで着こんでいるのに、なんで膝上ギリギリの半ズボンかね?(正直参りました。ショタ専200段クラスの人が紛れ込んでいたとしか・・)。実際、これをデザインした人は誰よ? かなりの凄腕とみました。
マンガ版の「どっきりドクター」では「普通の学ランの中学校」が舞台だったが、アニメ版では「洒落たブレザー服の小学校」になった。制服だけではなく、学校までショタ化するとは・・。どうしてこのような設定変更がされたのかはよく分からないが、あざといデブショタ専スタッフが、ゲンに萌え萌えの制服を着せたかったのだろうが、ちょっとやりすぎだろ! 制服フェチのスタッフがいたのか?(この制服、体にピッタリサイズなので、成長したら買い替えしなくてはいけないし、経済的に大変なような・・・)


また、主人公のはるかや本郷は、やたらとパンツ姿になったり、タイツ姿になったり、エロエロ度が全開しているのだが、ゲンに関しては全くなし。ゲンは主人公や本郷のようにヘタれていないので、醜態をさらすことは一度もないし、ガードが相当固いらしい。かおりや、みゆきといった女性陣も脱ぎまくる作品だし、ゲンはテレビでチンチンみせても平気な年なんだから、一度くらいパンツになるか、フルチンになれよな!(もし、「どっきりドクター2007」という番組ができたら、絶対にフルチンにして欲しいです。じゃないと、「どっきりドクター」なのに、俺は全然どっきりしないです)。


名前

「げんだげん」というのは不思議な名前だ。原作が「ゲン太」だから、「玄田玄太」でもおかしくはないと思うのだが。上から読んでも「玄田玄」、下から読んでも「玄田玄」にしたかったのか(山本山じゃないんだから)。仮にネーミングしたのが両親だとすると、どうして学校でいじめられそうな名前をつけるかね?(ちなみに、ゲンの両親は登場しないので不明。妄想する材料が全くない) 立派に成長しているゲンを育てた親はすばらしいとは思うが、この名前の付け方はどうかと思うぞ


かおりのナイト

ゲンとかおりは幼馴染らしい。かおりはピンチになると「ゲンちゃん助けてー!」と咄嗟に叫ぶことから、この2人は幼稚園に入るもっと以前から、一緒に長い時を過ごしていたのかもしれない。そんな2人だが、物語の当初は、ゲンはかおりに対して無愛想に接している。しかし、かおりが困った顔をすると、ゲンは笑顔で対応し、そして必死に守るという構図になっていた。お互い相思相愛の関係にあるのだが、なかなか「好きだ」とは言い出せない。そんないじらしい関係が続いていた。もっとも、かおりは天然系なので、初めからゲンに対しては恋心を丸出しにしていたような感じはあるのだが。

ゲンの行動はすべてがかおりのため。表面上は無愛想に振舞うゲンだが、クラスでは常にかおりを見ていて、かおりのことだけを考えている。かおりに対して一途で、献身的な少年なのだ。献身的といえば、以前に考察した「三沢健太」を思い出す。健太の場合は、ワンマン女の「ユーミ」に振り回され続け、必死に健気な愛を通したが最後まで恋が結ばれることはなかった。しかし、ゲンの場合はまるで違う。お相手役である「かおり」は泣き虫でとても弱い。ゲンが守ってやらなければ、何もできないような雰囲気すらある。だから、ゲンは弱いかおりをグイグイと男らしさで引っ張る。「お前を守ってやるから、俺についてこい!」と黙して語らない態度を常にとる。もしかすると、あまりに弱いかおりを守るために、ゲンは常に強い人間になる必要があったのかもしれない。ゲンの性格形成に一番影響を与えたのは、かおりの弱さなのかも(かおりはゲンのあげまん?)。


ゲンとかおりの関係は、主人公の錦小路はるかと小泉みゆきの関係を、逆にした設定になっている。錦小路はるかは、自分がモテなくて格好悪いというコンプレックスに悩み続けている。そして、小泉みゆきは空手をやっていてめちゃくちゃに強い。本当は錦小路はるかが、みゆきを引っ張るはずのなのだが、みゆきが強すぎて、どう守ったらよいのか分からない。そんな錦小路はるかの願望を、彼の目の前であっさりとやり遂げてしまったのが、わずか7歳のゲンだったのだ。

第9話で、かおりは「バリヤスプレー」なるものを錦小路はるかに浴びされる。そのスプレーを受けると、体が反物質で覆われて、他人が触れなくなるのだ。そのため、かおりはクラス全員から「おばけ」呼ばわりされて、いじめられる。そんな中、ゲンだけはかおりをかばうのだ。そして、かおりは自分が本当にお化けになってしまったと思い、ゲンに対して「自分はもう人間ではなくなった」と弱音を吐く。そのときにゲンは、自分の気持ちをかおりに告白する。もっとも、告白はさすがのゲンも、相当勇気が必要だったようだが。しかし、このやりとりが、小学1年生とは思えなくてすごい。

かおり 「もうかおりは一人ぼっちね」
ゲン  「なに言ってんだよ、俺がいるじゃねーか」
かおり 「ダメよ、ゲンちゃん。お化けと付き合っちゃ、みんなからつま弾きにされちゃうから」
ゲン  「バカなこというな! お前はお化けなんかじゃねー!」
かおり 「ゲンちゃん、いままでかおりと仲良くしてくれてありがとう」


ゲンから去っていくかおり。ゲンはグッと唇を噛み締めて覚悟を決める。

ゲン  「好きだ!! かおり!! お化けだってなんだってかまわねぇ」
かおり 「ゲンちゃん・・」
ゲン  「大きくなったら、俺と結婚してくれ」(←小学1年生でそうくるか!)
かおり 「ダメよ。かおり、ゲンちゃんのお嫁さんにはなれないもの」(←嫁さんなる気満々です)
ゲン  「そんなことねぇ!」
かおり 「だってかおりと手を握れないし、キスもできない」(←可愛い顔して大胆です)
かおり 「プラトニックな愛で終わるのよ。それでもいいの?」(←ぷらとにっくw)

ゲン  「うっ・・」
かおり 「キスができなくっちゃ、結婚しても赤ちゃんなんてできないのよ」(←何気に赤ちゃん作る気満々)
ゲン  「ううっ・・うるせー! 四の五の言うな!」


このあと、たまたまスプレーの効果が切れて、ゲンはかおりの手を握りしめて、めでたしめでたしとなるのだが、上のやりとりが最高。たぶん、これは笑うところだと思うのだが、俺はこの場面が大好き。ゲンの行動とセリフ、そして珍しくコロコロ変わる表情。この場面にゲンのすべてが集約されているように思った(しかし、やはり小学1年生としては、やりすぎだとは思いますけどね・・やりすぎだからおもしろいのか)。
(かおりは「キスもできないと赤ちゃんができない」と言っているので、かおりがゲンを襲って、あちこち触りまくり、どうやったら赤ちゃんができるのかギャグテイストで展開するという話があったらおもしろいのになぁ・・)

その後、ゲンとかおりは恋人となる。ゲンの態度は多少無愛想ではなくなったものの、依然としてかおりにヘラヘラすることはなく、あくまで"男"を突き通していく。これはゲンが、かおりにとっての強いナイトでなければならないことを、ゲン自身が分かっていたのかもしれない(しかし、ゲンは何気に手をつないだりして、心の中はデレデレしまくりなんだなぁ・・。チョコもらうときは笑顔だし・・そういうのがかわいい)。これだけアツアツぶりを見せられると、とても入り込む余地がない(誰が?)。
ちなみに、第22話でかおりが10歳年をとる薬を飲んで、高校生になる話があるのだが(上から2番目の画像で、ゲンが抱かれているのが17歳のかおり)、どうせだったら立派に成長したゲンの姿も見てみたかったぞ。


モテモテにどっきり!?

「デブキャラがモテモテになることはない」。これはアニメの世界において、不変の法則と考えられていた。実際に、俺がいままで考察してきたキャラで、女にモテモテだったヤツは皆無である(デブショタ好きおじさんからは、モテモテなんですけどね・・)。デブショタキャラは、その微笑ましい容姿ゆえに、片想いに悩み続け、最後には主人公においしいところをさらわれていく・・。そんな悲しい結末が、デブショタキャラに哀愁を漂わせ、なにか親近感を持たせていた(もっとも、そのヒロインがとんでもない悪女であることは、いままでの考察から証明済みですが・・・)。

しかし、ここに女の子にモテモテのキャラクターが存在した。第9話で発覚するのだが、ゲンは近所の幼稚園に通う女の子たちからは、人気の的だったのだ。また、小学校でも女の子から、「ゲンちゃん、またね〜」と率先して声をかけられる人気ぶり。そのあまりの人気ぶりに、恋人のかおりが嫉妬して、泣くほどだ。嫉妬で女を泣かせたデブショタキャラが、いままで存在しただろうか?(ゲンちゃんすごすぎ!)

さらにすごいのは、ゲンを奪い合う女たちの醜い争いまで勃発。ゲンと親しくするかおりに、女のいじめが集中するのだ。「ゲンちゃんに近づくな」とか「ゲン兄ちゃんと口を聞かないって約束しなさい!」とヤキを入れられるのはまだ序の口。オシオキなどと言われて、ぶん殴られるわ、石を投げられるわ、まだ子供なのに、女ってこんなに陰湿なのね!と、ある意味笑えない状況になっていた。

ゲンがかおりに告白をしてからは、かおりがいじめられる描写はなくなった。しかし、相変わらずゲンの人気は留まるところを知らないようで、小学校から中学校になっても、かおりに陰湿なイジメが繰り返される日が続くと考えられる。心と体(とアソコも?←ォィ)がおっきいゲンは、女の子から見るととても頼りになるからモテるのだろうか? つくづくゲンは罪な男だ(しかし普通のアニメならば、かおりはルックスがかなり良いので、ゲンと他の男子生徒が、かおる争奪で衝突しそうなんだがな。かおりは全くモテずに、ゲンがモテモテっていうのが「どっきりドクター」のテイストなのか(そこに「どっきり」するのか・・))。



ゲンのCVを担当されていたのは、津村まことさん。有名なところだと、アストロボーイ・鉄腕アトムのアトムのCVをされていたようだ。津村さんの声がピッタリだったかというと、これはちょっと微妙な感じがする。だからといって、桜井敏治が合っているとも思えない。シシの愛河声だったら似合いそうかな?とも思ったが。また、お相手のかおり役のCVである間宮くるみさんの声があまりに幼児声で、ゲンとのギャップがすごい。強烈だ。かおりの声が、ゲンを漢として引き立てていたともいえる


おまけ:ゲンちゃんアラカルト

おまけでゲンのクリップ集です。サブキャラクターの悲しさゆえか、毎話ほんの数カットのチョイ役でしか、登場しないゲンとかおり。しかし、7歳とは思えない台詞と抜群の可愛さを見せるゲン。すばらしいキャラクターです。

←普段着はオーバーオールにベスト姿。あざとい。


←かおりとは大の仲良し。頬を赤く染めるゲンちゃん萌えすぎ。


←ゲンはまだ小学1年生。イタズラ大好き。


←かおりのパンツを覗いているわけではありません。


←かおりが描いたラクガキ。集中線までしっかり入ってる!


←かわいい子犬を飼っているらしい。でも犬よりゲンの方がかわいい。



かおり 「ここがゲンちゃんと、かおりが住むお城よ」
かおり 「ゲン王子様と、かおり王女様が一緒に暮らすの」
ゲン 「おめぇも飽きねぇな。小学生になったっていうのにさ」
ゲンが砂場遊びするのは反則ですって。


←マセているのに、こんな可愛い顔するんですもん・・反則ですわ〜。


←ええんか・・・これ・・・まだ小学1年生だぞ! 俺と代われ!


←雪の中でもなんのその。かおりちゃんと末永くお幸せに!


まとめ

ゲンの萌えどころをまとめると、普段はツンツンとしていて、かおりと一緒のときは可愛い仕草をみせるところ。つまりデブショタには珍しい「ツンデレ」的要素を持ったキャラなのだ(ただし、デレの部分はかなり抑え気味)。普段は無愛想で、マセて大人びている。しかし、いざというときに男をみせて頼りになる。それがまだ小学1年生の悪ガキという設定のギャップ。ツン+デレ+幼児+男気+制服コスの5ヒットコンボということで。


※「萌える」とはどういうことか?(中間報告?)

「萌える」という意味を再考してみたい。俺は「萌える」とはどういうことなのか、ホームページ開設当初からずっと探ってきた。そして、最初に出た回答は「2次元のキャラクターに愛情、欲情を持つこと」だった。でも、これはなにかが違うのではないかと、ずっと違和感を感じていた。なぜなら、俺が萌え考察しているキャラクターは、欲情を感じるキャラクターと、そうでないキャラクターがいるからだ。萌え考察を書けるキャラクターの基準が、ずっと不明だったのだ。
しかし、「玄田ゲン」というキャラクターを考察しているうちに、「萌える」という基準に、答えらしきものが見つかったのだ。

俺は、キャラクターの年齢が下がれば下がるほど、萌えが発生しにくいと考えている。というのも、10歳未満の幼児というのは、まだ精神的に未熟で、行動力や体力があまりに未発達だからだ。しかし、それに反して幼児は外見は可愛い。外見だけでいったら、最強のデブショタキャラは幼児かもしれない

可愛らしい容姿と、性格・行動は反比例する。幼い子ほど可愛らしさが増すのだが、その分、行動が未熟だ。だから俺がいままで考察してきたキャラクターは、12歳〜16歳という性格がようやく形成される思春期真っ只中の子供ばかりである。この年代が「可愛い容姿」と、「自分の意思で行動をして、しかも恋愛で悩んだりする」という性格の両方を、不安定ながらもギリギリにあわせ持つ唯一の世代だからである

ではなぜ性格や行動が重要なのか。性格や行動が分からなければ、「世の中で一番楽しい妄想」をすることができないからだ。「もしこのキャラクターが、こんな状況に陥ったら、どんな行動をするのだろう?」 こんな楽しい妄想をしている状態が、「萌えている」状態だと思うのだ。きっと、本考察を読んでいる方も、好きなキャラクターの行動を、あれこれと妄想するのが好きな方が多いだろう。

俺の「萌え考察」の内容は、は半分以上が、勝手な妄想なのだ。それは「このキャラクターならば、きっとこう行動するに違いない」とか「この性格ならば過去はこうだっただろう」という考えに基づいている。俺はキャラクターの行動や性格を自分なりに解釈し、妄想ができるから、普通ならばたった1行で終わりそうなキャラクター分析を延々と書けると思っている。ここまで書けば、懸命な読者様は気付くだろう。萌え考察できるキャラクターは、俺があれこれとくだらない妄想をしている、また妄想できるキャラクターなのだ(エロい妄想も含めて←ォィ)。おそらく、俺はいままで考察したキャラクターは、全員なにかしらの妄想小説を書くことができるだろう。

なぜ上記のことが「玄田ゲン」を考察しているときに分かったのか。それは彼が幼稚園を卒業したばかりの7歳という年齢だったからだ。俺はこれまで、こんなに幼少の子供に萌えることはないだろうと思っていた。しかし、俺は「どっきりドクター」を視聴後すぐに、玄田ゲンの萌え考察を書く気になった。なぜならば、ゲンには明確な行動原理と、男気のある性格、そして可愛い容姿の3拍子が揃っており、妄想を思い浮かべることが容易だったからだ。ゲンならば、幼児に最も難しいと思われる恋愛感情すら、妄想することも可能だ。玄田ゲンは、幼児にあるまじき、とんでもない性格設定がされていたのだ。現実ならば行動理念など持たない年端の行かぬ子供でも、2次元の世界ではアリだ。

俺にとって「萌える」ことは「愛していること」ではない。「勝手にあれこれ妄想してしまうこと」。これが俺の「萌える」基準であり、「萌え考察」の基準だと、現時点では強引に結論づけてみる(また、時間が経つと新説が出てくるかもしれない)。



使用している画像、台詞等は「どっきりドクター」VHSビデオより引用させていただきました。著作権は株式会社SME・ビジュアルワークス、細野不二彦、スタジオぴえろに帰属します。

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