人造昆虫カブトボーグ V×V 第47話(2007/10/14)


人造昆虫カブトボーグV×Vの第47話のレビューです。

←注目の龍昇ケン(りゅうしょうけん)。


いきなり書くのもなんですが、このアニメはかなり特殊です。
子供向けアニメなのに、BSジャパンというマイナー局(そもそもBSジャパンってなによ?)で放送されていて、そもそもこんなマイナーな衛星放送を子供が観るんでしょうか? 一体誰をターゲットにしているのか甚だ疑問です。さらに、本編を見るとあまりの意味不明さに脱力し、いまのCG全盛時代とは思えないショボショボなボーグバトルに閉口し、ロイドさん(ショップのオーナー)のエセ日本語に怒りすら覚え、キャラクターの無表情さにガッカリする。さらに^2、子供に難解なブラックジョークが多数あり、前の話で街がめちゃくちゃになろうが、世界が崩壊しようが、その次の回では何事もなかったのかのように物語は進行していくのです。まぁぶっちゃけ、あらゆる意味で狂ったアニメですが、それはそれ、ナニはナニってことで・・・。それにしても、こんなハイテンションで全力疾走の、比類なきマイペースアニメはなかなか見ません!

←企画「LimJaiBoem」って時点で相当あやしい。


それが今回紹介する人造昆虫カブトボーグV×V(じんぞうこんちゅうカブトボーグ ビクトリーバイビクトリー←長すぎだろ!)です。

まぁ、そんな視聴者おきざり度は群を抜いて高いアニメですが、その中に「龍昇ケン」という、ちょっと萌える可愛いデブショタキャラが登場するから、困ったもんです。本当はきちんと萌え考察するべきキャラクターなのだと思いますが、愛すべきキャラクターのようで、なぜか愛せない。まだその気になれないので(←どういう気だ?)、まずは一話レビューしてみることにしました。いつになるかは分からないですが、気が向いたら本格的に萌え考察します!(たぶんしません)

Aパート

タイトル。「忍び寄る聖夜!サイレントナイト・ホーリーナイト」
ヤバイです。もうなにかがヤバイです。いきあたりばったりのタイトルとしか思えません。

クリスマスシーズンに入り、サンタのおじさんの話に盛り上がる天野河リュウセイ松岡勝治龍昇ケンの3人。この3人、カブトボーガー(カブトボーグをプレーする人のこと)としては、この世界では有名らしい。特にリュウセイは天才カブトボーガーと呼ばれており、毎回悪辣な大人たちをことごとく破ってしまうのである(もっとも、主人公のリュウセイもかなり外道だと思いますけどね・・)

そんなリュウセイは、勝治やケンのクリスマスの予定など構わず、「それじゃ、今年も3人でクリスマスバトルしようぜ!」といきなり決め付けてしまう。


以下、リュウセイの妄想。

リュウセイ 「チャージ3回、ホーリーエントリー、クリスマスバトル!」
勝治、ケン 「チャージ3回、ホーリーエントリー、クリスマスバトル!」
リュウセイ、勝治、ケン 「メリークリスマス アーンドハッピーチャージイン!」
リュウセイ 「よーし、今年のクリスマスも負けねーぞー!」


初めて視聴する人には、上が何を言っているのかさっぱり分からないとは思いますが、視聴者なおざり度は群を抜いて高いアニメなので、ここでは用語の説明に関しては割愛します(←だったら書くなよ!)。

勝手に妄想をして走り去っていったリュウセイに対し、ケンは深刻な様子。「クリスマスくらい、女の子と一緒にいてみてーなー」と、1人落ち込むのである。実はケンはいままで彼女ができたことがなかっのだ。今年こそ彼女を作り、そして彼女と楽しいクリスマスを送りたいと切に願っていたのである(ちなみに、ケンは女運がめちゃくちゃ悪く、数多くの悪女に痛い目を見てきたのは以前の話から証明済み)。

さて、ケンはリュウセイとのクリスマスの約束など無視して、彼女をゲットすべき行動開始。

←「君は僕の太陽だぁー!」


←「僕のオプションパーツになってぇ!」(なんだそりゃ)


←「ララ〜、君を愛してる〜君は僕の太陽だぁー!」(なにやってたんだコイツは)


「君のことが好きだ!」、「実は君のことも好きだ!」、「今夜、チャージインしようか?」と、街であちこちの女に声をかける・・のではなくプロポーズしまくるケン。あまりデブショタキャラには言いたかありませんが、ケン、お前はアホだろう? 女なら誰でもいい、誰専か!(ここまで見れば分かると思いますが、ケンもかなり外道です・・)。

結局、誰一人とプロポーズに応えてくれないケンは(当たり前)、バス酔い(?)をしているときにサンタクロースに出会う。「なぁ、サンタのおっさん。俺の願いを聞いてくれ。俺、クリスマスまでに彼女が欲しいんだ」とケンは願うのである。「分かった分かった」とケン肩を叩いて立ち去るサンタクロース。ケンはそのまま眠くなり、バス停の前で不覚にも眠ってしまう(俺だったらそのまま、寝込みを襲って脱がしです←犯罪ですが)。


さて、ケンが目覚めてみると、そこはまるでお姫様が住むような豪華なベッド。周りは装飾品に飾られ、とても自分の住む世界の部屋とは思えないところで寝ています。ここで1人悩むケン。

ケン 「ここ、どこだ?なんで俺、こんなところに・・」
ケン 「そっかー、俺バス酔いしていたんだっけ・・?」
マキコ 「っていうか、やっと起きた?」
←(ガーン!という効果音入り。そりゃガーンだよな)


ケン  「き、君は・・!」
マキコ 「っていうか、覚えていないの?」
ケン  「あの・・」
マキコ 「っていうか、マキコ。本田山マキコ。っていうか昨日お付き合いする約束したんだけど?」
ケン  「えー!僕が君と?」
マキコ 「っていうか、あり得なくない? そっちから誘っておいて」
ケン  「いや・・だってあの時、俺はバス酔いしてたし・・。だから無かった事に・・」
マキコ 「っていうか、無理だから。もうシークレットバトルしたし」
ケン  「えーっ?」

(上がシークレットバトルらしい。なにやってんだか・・。アラビアンな香炉が怪しすぎるw)
(マキコ 「っていうか、チャージ4回、フリーエントリー、シークレットバトル!」)
(ケン  「チャージ4回、フリーエントリー、シークレットバトル〜」(バス酔いでボケてる))
(一体、なにがチャージで、なにがフリーで、なにがシークレットなのかはご想像にお任せします)

マキコ 「っていうか、約束したからには付き合ってもらうから」
マキコ 「私ずっと彼氏欲しかったし」
ケン  「えー!?」
(しかし、ケンをベッドに寝かせたのもマキコだろうし、寝ている間に絶対に脱がしてケンのちっちゃいチンチンみたぞ、この女は←ォィ)


ということで、バス酔いをして寝ているうちに、シークレットバトルをしてしまったケンは、マキコと付き合うことに。結局、シークレットバトルはなんだったのか良くわからないままです(俺もシークレットバトルしたいことだけは確かです)。

翌日、学校で落ち込むケンは、そのことをリュウセイと勝治に相談する。

リュウセイ 「そりゃお前が悪いよ」(←他人事だな)
勝治 「そうだよ。シークレットバトルしたなら責任とらなくちゃ」(←何の責任だよ・)
ケン 「あぁ・・でも俺あんま覚えてないし」
リュウセイ 「でもよかったじゃん。彼女できたし」(←お前、本当に他人事だな)
勝治 「それに本田山家の子でしょ。すごいお金持ちなんだよね?」
ケン 「そ、そうなの?」
勝治 「うん。本田山っていったら九州で一番有名なカブトボーグ企業じゃない」
ケン 「ってことは・・!」


リュウセイと勝治は、まじで他人事だなぁ。しかし、リュウセイと勝治は、シークレットバトルを何の疑問もなく受け入れているということは意味分かっているのか?
そして、ここで卑しい妄想をするケン。なんでも買ってもらえて、おいしいフカヒレ料理も全部タダ。マキコと付き合えば、実は得なことばかり!よかったんじゃないか!「エーヘヘヘッ」と不敵な笑い声を出すケン。可愛いケンが、ますます外道になってきました!

次の日、初デートをするケンとマキコ。

マキコ 「っていうか、初デートだし〜。どこ行く?」
ケン  「よし、じゃあ買い物行こうぜ」(←買ってもらう気満々)
マキコ 「やだ。っていうか、私ご飯食べたいんだけど」
ケン  「だったら先に言えよ。中華でもいくか?」
マキコ 「っていうか、イタリアンがいいんだけど」
ケン  「ま、ちょ、ちょっと待って!」
イタリアンの店に入るケンとマキコ。
ケン  「たまにはスパゲッティもいいもんだな」
マキコ 「っていうか、あんまおいしくなかった」
マキコ 「トイレ行くから、払っといて」
ケン  「お、俺が!?」
マキコ 「っていうか、彼氏が払うの常識だよね?」
ケン  「あ・・あぁ・・」


本田山家の娘ということで、なんでもお金は払ってくれると思っていたケンだが、世の中そんなに甘くない! さらに、このわがまま女は、このあとに映画を見に行っても「っていうか、つまんなくねー」といって途中退席するわ、買い物行ったらケンを荷物持ちにするわ、本田山家の前まで荷物を運ばせて、「っていうか、楽しかった。また明日ねー(はぁと)」と言って、そのままケンを追い返すわ、超わがままぶりを発揮。早くもケンは、女にいいようにもてあそばれ状態です。ケンにとっては、本田山家の資産を使って、好きなカブトボーグを購入したり、おいしいフカヒレを食べたりする壮大な計画がすべて水泡に帰してしまいました(まぁ、こんなの期待するケンがバカと言ってしまえば、それまでです)。

こんなデブ専女に見限りをつけたケンは、本田山家に乗り込み、交際を破棄するように説得する。しかし、この女はそう簡単には引き下がらない。


マキコ 「っていうか、ダメ」
ケン  「ええっ?」
マキコ 「っていうか、私と別れられると思ってるの?無理だからそれ」
ケン  「なんでだよ!もう俺はお前なんかと付き合いたくないんだよ」
マキコ 「っていうか、冗談じゃないから」
マキコ 「クリスマス前に何言ってんのよ。ようやく出来た彼氏なのよ」
ケン  「知るか!こっちはお断りだ!」
マキコ 「っていうか・・・」(←突然エコーがかかる。怖い〜!)
マキコ 「本田山家に逆らって、無事でいられると思うの?
ケン  「ええっ・・」


マキコ 「っていうか、逃・が・さ・な・い・から」(オカルトになってきた)


ついに本性を剥き出したデブ専魔性女。ん〜、なんですか。まさか拉致宣言? 豊満なケンの体をあんなことしたり、こんなことしたり、拉致してやりたい放題ってことっすかー! そんなにこの女はケンの体をもてあそびたいのか!(まぁ、わからんでもない←ォィ)

木枯らしの舞う中、1人でションボリと帰るケン。
その途中、以前に出会ったサンタクロースと再会する。ケンは自分が「彼女が欲しい」とサンタクロースにしたお願いを変えたいと懇願する。
「クリスマスプレゼントなんかいらない、新しいマシンもいらない、ボーグバトルの才能もいらない、だからマキコっていう女と別れさせて欲しいんだ」。しかし、サンタクロースは「それは無理だ」という。そこでケンは突然「これで勝負だ!」とカブトボーグを取り出した!

ケン 「俺が負けたら願いはなしだ。クリスマスプレゼントもいらねぇ!」(←えらく強引だな)
ケン 「でも、俺が勝ったら俺の願いを聞いてくれ」(つか、サンタが勝負するのか?)
サンタ 「ハハハッ。仕方ない。ならば勝負だ!」(←って勝負するのかよ! しかもやる気満々だし)


なぜサンタクロースがカブトボーグ(しかもトナカイの)を持っているのんだ! 最初見たときは、この視聴者投げやりの展開に「ハァ?」って思うのですが、なにか「毒」のようなせいかもしれませんが、毎回放送を見ているとこれが当たり前のように受け入れられてくるから、不思議というか、なんかもうヤバイです。

←道路の真ん中に、突然バトルフィールドが出現!(理由は不明)


←「「チャージ3回、フリーエントリー。サンタニコラウスバトル」」


←「「ぬおっーーーーっ!!」」


←「「チャージ、インッ!!」」


ここまで来ると完全にカブトボーグのペースです。誰にも止められません。そもそも、「サンタニコラウス」って何?とか、いい大人が「ぬおーっ」と言いながら、ローラーみたいなセコい台で、カブトボーグのタイヤを回転させて推進力をチャージさせているのが、全く理解できません(説明も一切なし!)。というか、いまどきのおもちゃだったら、乾電池で動くようにしろよな! ずいぶんと原始的なおもちゃが流行ってるんだなぁとある意味感動すら覚えてきました。

サンタ 「ホホホ、なぜ君はその子と別れたいのかね?」
ケン 「あんなの我侭だし、性格キツいし、それに・・」
サンタ 「ホホホ、じゃなんで付き合ったのかね?」
ケン 「な、成り行き・・」
サンタ 「ホホホ、それだけかね?」
ケン 「あと金持ちだったし・・」
サンタ 「ホホホ。ならば君はわしには勝てん」
ケン 「なに!?」



サンタ 「なぜならお前は、悪い子だからだー!!」
ケン 「しまった〜!」(何が"しまった"なんだ?)
サンタ 「リトルドラマージングルベール!」
必殺技でケンのカブトボーグは場外へ吹っ飛ばされる。
ケン 「ぬわーっ!」(←って呼吸困難にならなくても)
サンタ 「サンタはよい子のもとしか訪れん」(←そんなオチかい)


サンタクロース怖えぇぇ! ついにケンの息の根を止めたサンタは、そのまま笑いながらケンの願いも聞かずに去っていったのでありました。子供に夢を与えるサンタが・・ええんか・・ホンマにええんか・・これ


Bパート

さて、いよいよカブトボーグの暴走テイストが爆発してきます(いままでのはほんの序章に過ぎません!)。恐怖のストーカー女、デブ専魔性女「マキコ」がケンを死のドン底に突き落とします!

学校の授業が終わり、ケンが帰ろうと校庭まで出てみると・・

←ケン「フンフーン(鼻歌交じり)。うげっ!(デブ専女発見!)」


こともあろうに、学校の帰りを待ち伏せするデブ専女。ケンはなんとか裏門から脱出し、近所の家の壁を伝いに伝って逃げ、ようやく道路に出ることができますが・・。(なんかBGMもやたらとオドロオドロしくなっていて、まさにホラーの勢い。伝えられないのが残念です!)


ケン  「ふぅ、ここなら大丈夫だろう・・」
マキコ 「ケ〜ン(はぁと)」
ケン  「ん!?」(嫌な予感)
マキコ 「っていうか、なんでここから出てくるの?」
ケン  「うっ、その・・いや・・いや・・」



ある日、ケンの店にて。
トゥルルルル・・・(電話が鳴る)
ケン  「はい、昇竜軒です〜」(←お店の名前)
マキコ 「っていうか、なんで電話してくれなんわけ!?」
ケン  「あわわわわっ・・」(顔面蒼白)



銀座の町を楽しく買い物をしているケンと妹のリンリン。
ケン  「親父たちのクリスマスプレゼント何にするかな?」
トゥルルルル・・・(突然、電話が鳴る)
ケン  「うわっ!」(もはや条件反射でビビッてる)
リンリン 「どうしたの?お兄ちゃん?」
震える手で、なんとか電話に出る。



ケン  「も、も、もしもし・・」
マキコ 「っていうか、ケ〜ン、いま銀座にいるでしょ?」
ケン  「えっ!?」
ケン  「ど、どこにいるんだよ、お前!」
マキコ 「っていうか、その女、誰?」
ケン  「だだだ、誰って、妹だ。妹のリンリンだ」
マキコ 「へぇ〜」
ケン 「うわぁぁぁ!」
恐怖のあまり、携帯を投げ捨てるケン。



夜、寝ているケン。しかし、うなされている。
ケン  「ううっ・・・ああっ・・」
トゥルルルル・・・(突然、真夜中に携帯が鳴る)
ケン  「なっ・・!」
震える手で、なんとか電話に出る。
ケン  「も、もしもし・・」
マキコ 「っていうか、いますぐ来てくんない?」
ケン  「とぉあ!」(←言葉になってない)
マキコ 「大事な話があるんだけど!」



真夜中に、呼び出されてマキコの家に行くケン。
なぜか机の上に、ケンが最近とった行動の写真が大量に並べてある。
(ある意味、ここまでケンのことを調べつくしているマキコは物凄すぎます・・俺もかないません。デブショタ専200段クラスでは・・)



マキコ 「っていうか、パパにケンと付き合っているのバレてー」
マキコ 「パパがケンのこと勝手に探偵に調べさせたみた〜い」
ケン  「ええっ・・」
マキコ 「ウチの親、大企業の社長だからぁ」
マキコ 「そういうの、うるさいのー」
ケン  「へ?」
マキコ 「っていうか、もう親公認って感じ?」
ケン  「うわぁぁぁ!」


なんと結婚まで話が進んでしまい、精神的にボロボロにされるケン。1人空き地でカブトボーグの練習をする。

ケン 「頭を空っぽにしろ!何も考えるな!」
一心不乱に、カブトボーグの練習をするケン。もはやケンには、こうして無我の境地に入るしか、マキコから逃げる方法がなかったのだ。
ケン 「チャージ3回、フリーエントリー、シミュレーションバトル!」
ケン 「チャージイン!」
しかし、その前に立ちふさがるマキコの幻影。
マキコ 「っていうか、私と会わないで何やってんのよ」
ケン 「わああああ!」


もはや精神崩壊が始まりました。あんなにプックリとして可愛かったケンの頬がやつれ、ズタボロにされていきます。デブショタキャラはたくさん見てきましたが、ここまでデブショタ少年を追い詰めた魔性女は初めてみました! さすがはカブトボーグ! もう俺の想像をはるかに超えて、ある意味俺の脳の血管も切れかかり寸前です

次の日、ロイドさんの店(カブトボーグの店)で、ケンはゲッソリと痩せて沈んでしまう。

ケン 「あぁ・・誰か俺を殺してくれ・・」
ロイド 「ダイジョウブデショウカ、ケンクン?」(←うざい)
リュウセイ 「相当追い詰められてるな」(←まじ他人事)
勝治 「さすがに心配だね」(←いままで心配してねーのか!)
ケン 「リュウセイ、勝治、ごめんな。」
ケン 「俺、クリスマスにお前らと一緒じゃなく、彼女が欲しいなんて思っちまった」
ケン 「それでこんな目に。俺っていい子じゃなかったんだ。当然の報いだ・・」
リュウセイ 「そんなことねーよ。いまからでも遅くねー」
リュウセイ 「俺たちも付いて行ってやるから、謝っちまえよ。なんとかなるって」
ケン 「リュウセイ、俺を許してくれるのか・・」


リュウセイ 「許すもなにも、そんなん関係ねーよ!」


ケンが痩つれているのに、妙に爽やかなリュウセイ。つか、リュウセイも勝治も、ケンがこんなになるまで気付かなかったのか? さらに、よくよく考えてみると「クリスマスバトル一緒にやろうぜ〜」と勝手に言い出したのはリュウセイだし、一番悪いのはリュウセイだろ! それでなんでケンが謝らなくちゃいけないのか甚だ疑問な気がしてきました。ここまで無神経な主人公が世界一のボーグバトラーでええんか、これ?



まぁ、ここまで読めば、カブトボーグの暴走具合が比類なきものであることは分かってもらえるでしょう(断言)。普通のアニメに飽きた人にはある意味、良い清涼剤になるかもしれませんが、高血圧の人はこのまま見続けるとかなり危険度が高いです
精魂尽き果てたケンは、果たしてこの最凶最悪デブ専魔性女に勝つことが出来るのか? この後の展開はさらにケンにとって残酷な運命が待ってます! そして、強烈なオチと脱力感とともにエンドを迎えます(視聴者おいてけぼりの物凄い展開です・・)。もしこの後の展開を視聴したいという奇特な方がいらっしゃれば、コーヒーの1つでも用意し、心の準備をしっかりとされてから視聴することをオススメします。
ということで、ここまでレビューしておいてなんですが、俺はケンのあまりの痛々しさに、今日一日のエネルギーを無駄に消費してゲッソリとなったので、すみませんがここでドロップアウトさせていただきます!(えーっ!というブーイングが聞こえそうな・・)

小まとめ

俺は最初に「龍昇ケンは、本当はきちんと萌え考察するべきキャラクターなのだと思いますが、愛すべきキャラクターのようで、なぜか愛せない」と書きました。そして、ここまでレビューしてなんとなく分かりました・・。俺がケンを愛せないのではなく、俺がこの物語を愛せないだけなのだ!

このアニメの設定は、最近のアニメとしてはピカイチなんですわ。熱血の主人公に、クールな2枚目、そしてデブの3枚目。長年、日本のアニメから消えていた王道のパターンが戻ってきたのです! まぁ、エンディングのスタッフロールを見ると韓国人ばかりなので、安上がりに仕上げようとしたのか、安直なキャラ設定にしたのか、よく分からないのですが、ともかく主人公、ニヒル、デブにしたキャラ設定だけは大いに評価できるアニメなことは確かなんです。しかし、その内容が子供アニメ向けにしてはあまりにブラックであり、あまりにCGが貧弱であり、絵も最悪とくれば、萌えにまで発展できる要素がない! 俺はその点が非常に不満であり、残念に思ったりしてます。結論として、これからは、もしかすると韓国アニメのほうが、デブキャラが登場する可能性が高いかも・・ということなんだろうか?(チャングムのトンイの例もあるし)。 いまの日本アニメは美少年至上主義に汚染されまくってますので、まだ韓国のほうが期待できるかなぁ・・なんて・・。まぁ「チャングムの夢」ぐらいのグレードにしてくれないと萌えないかも。



使用している画像、台詞等は「人造昆虫カブトボーグ V×V」第47話から引用しています。著作権はタカラトミー、カブトボーグ制作委員会に帰属します。

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