足柄山金太郎


金太郎の魅力について、かなりがんばって妄想膨らまして考えました。



今回は「桃太郎伝説」から金太郎の考察です。記念絵などでお世話になっている大森ぷーすけさんから、以前にデブショタモノのアニメで「こんなのありまっせ〜」といろいろオススメをいただきました。それが俺の未開拓領域を爆進していて、キャラクターがあざといのなんの〜!(^^; その中でも「この子はええなぁ〜」と俺を感嘆せしめたのが、今回考察する金太郎です(後から聞いたら、ぷーすけさんは桃太郎のオススメだったらしい(苦笑))。


桃太郎伝説とは

「桃太郎伝説 PEACHBOY LEGEND」は1989年10月2日から1990年10月1日までテレビ東京系で放送されたアニメ。元々はハドソンソフトから「桃太郎伝説」として、ファミコンやPC-Engineで発売されたドラクエ型のロールプレイングゲームである(近年ではPlayStationでも発売されていた)。ゲームデザインに「ジャンプ放送局」でお馴染みのさくまあきら氏、イラストに土居孝之氏を起用し、全編ギャグ満載のシナリオになっている。ちなみに、ほぼ同じスタッフ構成で作られた「桃太郎電鉄」はかなり有名であるが、「桃太郎伝説」のほうは残念ながら知名度は低い(偉そうなことを書いているが、実は俺もプレーしたことなし!←ォィ)。

さてアニメの「桃太郎伝説」だが、おとぎ話である「桃太郎」を題材にしており、桃太郎の他に金太郎、浦島太郎、かぐや姫などの昔話のキャラクターが登場する(これはゲームと同じ)。アニメはゲームのキャラクターイメージを踏襲しているが、設定はアニメのオリジナル要素がかなり強いようで、後に説明する変化プロテクターや、シナリオ進行はゲームとは全くの別物らしい。
ストーリーは、主人公の桃太郎が鬼退治をしながら、毎回色々な事件に巻き込まれていくというドタバタコメディで、視聴者に有無を言わせぬ展開が多い。昔話からキャラクターを拝借しているので、キャラクターの特徴が分かりやすくて、親しみやすい(ただし犬、猿、キジのお供の以外は、話は別物です。あらゆる意味で昔話を無視しまくっており、ハチャメチャ度にかけては凄まじいものがあります。もっとも昔話に忠実に作ったところで面白くもなんともないと思いますけどね・・)。


ところでこのアニメは、入手するのにかなり苦労した。DVD化はされておらず(2007/12現在)、当然レンタルもされていない。VHSビデオ版が発売されているが、なぜか24話までしか収録されていない(実際は51話まである)。ニコニコ動画やYouTubeで探してみたのだが、残念ながら24話以降はほとんど視聴するこどかできなかった。
よって、今回の考察は24話までを視聴した段階の金太郎考察とします。DVD化された or 最後まで見る機会があったら、考察を追加しようと思っています。

全然関係ないのだが、オープニング曲の「もももももも、ももたーろぉー、すももももも、ももへんげー」っていう曲がやたらと良く出来ていて大好きです。


キャラ紹介

「桃太郎」と名がつく以上、キャラクターは昔話に準じているのだろうと思いきや、とんでもないハチャメチャ設定になっていた(「桃伝」だから・・と言ってしまえばそれまでですが)。


桃太郎(日本一桃太郎)

物語の主人公。宇宙から伝説の金の桃(宇宙船?)に乗って飛んできた少年で、お爺さんとお婆さんに育てられる。村では大のイタズラ小僧だったが、犬・猿・キジに5両で鬼退治のために雇われて旅に出る。金太郎のことを「金ちゃん」と呼び、仲間として信頼を寄せている。しかし自分が日本一だと自負としており(苗字が「日本一」だからか?)、金太郎と対立することも。また、カワイイ女の子には目がなく、特にかぐや姫に惚れていて節操がない。性格は少しおバカなところがあるが、前向きで正義感はとても強い。のらりくらりとしながらも、肝心なところでは事件を解決する。「ピーチ!ピーチ!」とやたらとうるさいw



金太郎(足柄山金太郎)

我らが金太郎です。桃太郎のことをなぜか「桃の字」と呼ぶ。うれしいことに、物語の副主人公なので毎回登場しまっせ。後ほど解説します。



クマゴロー

金太郎の家来で「若」と呼び慕っている月の輪熊。いつも行動を共にして、そろばん勘定をしたり、金太郎の突っ込み役になることも。金太郎がヘタれた行動をすると「若」ではなく「バカ」と呼んでいるように聞こえるのだが、気のせいだろうか。



金次郎(足柄山金次郎)

金太郎の弟で、足柄山財閥の次男。金太郎と違って成績優秀、礼儀も正しい。スパッツのような青色のパンツの上に、赤い腰巻をしている。いつも薪を背負っているのは、二宮金次郎がモデルだからか?


性格

金太郎の性格はかなり個性的。見た目は可愛いのだが、関西弁で「もうかりまっか」が口癖の商売人である(なぜ一家で一人だけ関西弁なのかは謎すぎます・・)。商売人らしく、けっこうあつかましく、調子がいい。鬼を退治するという目的は桃太郎と一緒だが、なにか行動するときは金を要求。助けてあげたときも金を要求。なんでも金で解決しようとする現金なヤツなのだ。ちなみに腹掛けの丸金のマークは、「金太郎」の「金」ではなく、お金を意味する「金」らしい。つまり「金太郎」という名前には金の亡者であるという意味も、含まれているらしい。

そもそも金太郎が鬼退治をするきっかけになったのは、犬・猿・キジの3匹にその類稀なパワーを見込まれたからである(しかし、鬼退治に金を要求したので断わられた)。その後、鬼退治をすると伝説の金の桃にありつけるというよく分からない理由で、桃太郎と共に鬼退治をすることになる。

こうして書くと、金太郎は単なるお調子者で嫌なヤツなのだが、実際にはクマゴローとのボケとツッコミ、テンポが良い喋りと口調、そして愛嬌のある格好でどことなく憎めないキャラクターになっている。


桃太郎は最初から、金太郎を友達と考えているのだが、金太郎は現金主義。戦うにも「金」を要求するし、助けるにも「金」を要求する。そして、桃太郎とくっついては離れ、くっついては離れ・・を何度も繰り返すのであるが、鬼退治をしているうちに、いつのまにか桃太郎と金太郎は意気投合し、お互い日本一を目指す良きライバル(コンビ)の関係になっていくのである
金太郎は時にはピンチに陥り、桃太郎に助けられる。逆もまたしかりだ。物語の当初は、桃太郎が金太郎のことを「金ちゃん」と呼ぶと「誰が金ちゃんやねん」と他人行儀に返していたのだが、いつのまにか「金ちゃん」と言われてもそのまま受け流すようになっていたことからも、金太郎の心が次第に打ち解けていったことが推察できる。



ちなみに、頭にこびりつく典型的な桃太郎と金太郎の会話。
金太郎 「もうかりまっか〜!」
桃太郎 「金ちゃ〜ん!」
金太郎 「ホラ、桃の字。助けてやったねん。ちと高くつくで」
桃太郎 「僕と金ちゃんの仲じゃないか」
金太郎 「誰が金ちゃんやねん」
なにかこのセリフを毎回言っていたように感じますw


金太郎はすべてを金で行動しているとは思えない部分がある。表向きは「金、金」と言っているものの、実際はお金を取らないで桃太郎を助けたりする。一銭の得にもならない、むしろ人助けになる鬼退治を命がけで行っている。もしお金が欲しいのではあれば、後で述べるが実家の足柄山財閥を継げばよいのだ。しかし、金太郎はそれを良しとはせずに、素直に従おうとはしない。この理由を解き明かすことが、金太郎というキャラクターの本質を見抜く鍵になると思うのだ。それを以下の項目で探って行こうと思う。


容姿

金太郎の特徴は、シャープな切れ目と、河童のように剃られた頭頂部とオカッパ頭(オカッパは少し微妙かも?)。ほとんど線で構成される切れ目は、線の上がり下がりで感情と表情をうまく表現しており、時折大きく開く瞳がとてもカワイイ。
また、頬には左右に×印と渦巻きの模様があり、コミカルさを出している。さらに3等身ほどの体は、ぷっくりとお腹が太っており(横からみると意外と胸肉も厚い)、健康優良児を地で行くような体型。短い手足からは想像もつかない馬鹿力があり、これも金太郎の魅力の1つだ。
そして、金太郎の象徴とも言えるのが、なんといっても赤い腹掛けコスチューム。菱形の腹掛けは、お腹にぴったりとくっついて、チンチンが見えそうで見えない絶妙な爆裂コス。エプロンのように背中で紐一本で結わっているだけなので、後ろから見るとほぼ素っ裸なのが、激しく萌える!(赤ちゃんみたいなプニプニ感がありすぎで、ヤバいです!)。


また、金太郎はこの腹掛けを恥ずかしがらずに、堂々と胸を張って着ているのがすばらしい(もう参ったとしか・・・)。また、時折パンチラならぬ、チンチラ(!)が入るのも重要なポイントだ(服をめくられると「なにすんねん!」と言って恥ずかしがって顔を赤らめるのもイイ!)。
めくりは24話までで2回確認したが(変化シーンを除く)、恒例の「めくり祭り」として毎回お決まりでやってほしかった。ピーチレジェンドならぬ、チンチラレジェンドになったに違いない!
しかし、金太郎が3等身ほどの幼児体型だから許されるコスチュームなのだろうが、もうちょっと等身が大きかったら放送禁止すれすれのデブショタアニメになっていただろう。3年後の金太郎が激しく見たい!(いや、この金太郎で十分に萌えるので、これ以上多くは望むまい)。
ある意味、こんな格好の子供が道を歩いていたら目のやり所に困るほどの、世の中のデブショタファン垂涎すいぜんの、究極の格好ですね・・。

←プニ尻最高!!


しかし、なぜ足柄山家は息子にこんなエロい格好をさせるのかね? ちなみにこの腹掛けは先祖伝来のものらしい。金儲けの匂いがするとマル金マークが点滅する機能が付いているのだ。小さいときから、金に関して貪欲にするために、足柄山財閥の長男は先祖代々、赤い腹掛けをするという掟があるのかもしれない(一体何歳まで、この腹掛けをさせておくつもりなのだろうか?)。「金太郎」と名前をつけて、頭のてっぺんの毛を剃るわ、おかっぱにするわ、挙句の果てには腹掛け一枚にさせるわ、この父親は金太郎をやりたい放題。こりゃとんだデブショタ専50段クラスですよ!(ある意味、すばらしい父親ですね・・。俺も見習わなくては←ォィ)。

しかし何度見ても、金太郎と金次郎の2人の格好は、この世界の中でも浮いているなぁ(ハドソンさん、大胆すぎます・・)。


足柄山財閥あしがらやまざいばつ

金太郎は足柄山財閥の御曹司で、資産家の坊ちゃんだ。本編を見る限り、足柄山家はデパートをいくつも持つ世界でも有数の富豪に見える。足柄山家には、長男が跡継ぎになるという、ウソかホントか分からない決まりがあるらしい。金太郎は、足柄山家の跡を継ぐエリートコースまっしぐらの人生が用意されていた。

資産家に生まれた金太郎であるが、特に勉強はせずに毎日遊んでばかり。幼少のころから、大自然の中で熊を相手に相撲をしていたためか、人間離れした力を身につけていく。ついには熊を10匹まとめて相手にしても勝つほどまでに成長。さらにクマゴローという子分を作って、クマにまたがって森を制圧。

怪力を持て余す金太郎であったが、ある日跡継ぎになるために寺小屋(昔の私立学校)で英才教育を受けることになった。ところが、寺小屋での成績は最悪。ロクに授業も聞かずに、早弁をしては居眠り。習字の時間は先生の似顔絵を描いて怒られる始末。一方、弟の金次郎は兄とは反対に、学問優秀、勤勉で礼儀正しい。金太郎はなにかにつけては弟と比べられ、「金次郎を見習え」と両親に怒られてしまう。


業を煮やした金太郎は、わざとデパートの商品をタダでばら撒いたり、父親の目の前で家をぶち壊したりして、勘当されるように仕向ける。案の定、父親の怒りを買って金太郎は勘当され、弟の金次郎が跡継ぎになることに決まってしまう
しかし、金太郎は勘当されてもふて腐れることはない。それどころか子分のクマたちを使って自分で事業を始める。どこに客がいるのかは不明だが、クマに森を開墾させたり、小さいながらも自分でソロバンを弾いて客相手に金儲けをするのだ。

実は金太郎は金儲けに資質があるのではないかと思われるエピソードがある。寺小屋で「願いましては〜1両なり、3両なり、2両なり、3両では?」という計算をさせられる。弟の金次郎ならばすぐに「9両」と答えそうなものだが、金太郎の答えは違う。「まだやまだや! こんなもんやったら、わいの昼飯代にもならんがな」とソロバンを弾きながら答えるのだ。つまり金太郎にとって、はした金はいくら計算したところで金儲けにはならないから、計算する必要もないということなのだろう。金太郎は生まれながらにして貪欲であり、金儲けに必要な商売根性を生まれながらに備えていたのかもしれない(実際にこのような意図があったのかは不明ですけどね・・褒めすぎかも)。


金太郎は、自らすすんで足柄山財閥を勘当になった。その心は「自分のようなボンクラが、足柄山財閥を継げば、潰してしまう」と言っているが、それは本心ではないように思える。金太郎は父親の財産を譲り受けて、自分が成り上がるのを良しとしなかったのだろう。自分の人生は自分で切り開きたかったのだ。
だから、日本一の男になるために命がけで鬼退治をして、父親にそして世間に、自分の力をアピールすることにしたのだ。足柄山財閥の跡継ぎは父親から譲り受けるものではなく、自分の力で認めさせるものと考えているのだ。これがおそらく、金太郎が桃太郎と共に鬼退治をする本当の理由のように思えるのだ。金太郎は、普段は「世の中はすべて金」と言っているが、世の中には損得勘定で割り切れないものが、存在することをすでに自覚しているのかもしれない。だから、桃太郎に対して心の底では信頼に応えようとし、父親には一銭もならない鬼退治をして、自分の力を見せ付ける意地を通そうとしていたのではないだろうか。


金太郎と金次郎

金次郎は金太郎と違って、学問が優秀で礼儀正しい。また、関西弁ではなく標準語を話す。金太郎が野暮ったい腹掛けをしているのに対し、金次郎はスパッツのようなパンツを履いてチンチンをきちんと隠し、腹巻をしっかりとして真面目さを強調している(まぁ、どちらにしても大胆な格好には違いないんですけどね・・)。

金次郎は学問ではかなり優秀らしく、まだ子供なのに寺小屋の先生までやっているらしい(何歳なんだ?)。勉強もできて、礼儀も正しく勤勉な金次郎は、親から見ると非の打ち所のない良い子である。両親は「金太郎は足柄山家の恥。金次郎を見習え」と叱り、弟の金次郎を可愛がる
金次郎は両親に「金次郎は勉強が出来る」と褒めてもらえる。兄は寺小屋でグースカと寝てばかりで、廊下に立たされている。金次郎がそんなヘタれた兄を尊敬する理由は何もない


しかし、金太郎が家を勘当されたときに、金次郎は兄の言葉にハッとする。

父親 「全くお前というヤツは!どこまで迷惑をかければ気が済むんだ!」
母親 「足柄山家の恥ですよ。少しは金次郎を見習いやしなせ」
金太郎 「何かと言えば金次郎、金次郎。そないに金次郎が良ければ、
    足柄山家の跡継ぎにすればええやろ。なぁ、クマゴロー?」

クマゴロー 「若のおっしゃるとおりで」
父親 「よーし、今日から親子の縁は切る。跡継ぎは金次郎とする。
     今日限り、金太郎は勘当だ!」

金太郎 「そうと決まればこんなところに用はあらへん。
     あとは任せたで。ゲン爺、金次郎を頼むわ」

金次郎 「・・・!」


「そうと決まれば、こんなところに用はあらへん」。この言葉は、弟の金次郎にとっては少なからずショックを与えたようだ。なぜなら、大資産家である足柄山家を、金太郎は「こんなところ」と軽くあしらってしまったからだ。
弟の金次郎は、こう感じたのかもしれない。「兄の器は、足柄山財閥程度に収まるものではない」と(←ちょっと褒めすぎかも)。実際、金次郎は自分が足柄山財閥を継ぐには、器が小さいことを兄の金太郎に告白するシーンがあるのだ。


金次郎 「鬼退治の恐ろしさ、難しさが良く分かりました」
金次郎 「これは兄上や桃太郎さんのような凄い腕前と不屈の精神を持った方でなければ、到底できないということをね」
金太郎 「分かってくれるか、金次郎・・」
金次郎 「兄上が鬼退治をして戻ってくるまで、私は将来の足柄山財閥を背負って立つエリート社員養成のために、子供たちを鍛えておきます」(←自分も子供じゃないのかよ)
金次郎 「どうか心おきなく行ってください」
金太郎 「金次郎・・」


物語を最後まで見ていないので分からないが、金太郎は立派に鬼退治をして、派手に足柄山財閥に凱旋してくれると面白そうなのだが(それでまた家をめちゃくちゃにして、勘当されての繰り返しw)。


変化(へんげ)

桃太郎伝説を見て「これ、あざとすぎるだろ!」(いい意味で)と思ったのが、変化のシーン。 変化とは、「変化プロテクター」というプロテクター(鎧のようなもの)を身に付け、パワーアップすること。金太郎は怪力の持ち主だが、残念ながら鬼には及ばない。そこで鬼と戦うために装着するのが、変化プロテクターだ(ちなみに鎧のデザイナーは「鎧伝サムライトルーパー」のデザイナーの方と一緒らしい。なんとなく似ているとは思っていたのですが)。
金太郎のテクターは、大番頭のゲン爺が金太郎を跡継ぎに戻そうと、NASAから引き抜いた第一人者に作らせたものらしい(NASAがあるんだったら、NASAが鬼退治しろよ!)。さすがは足柄山財閥。プロテクターにも相当に金がかかっているようだ。



金太郎の変化シーンだが、四股を踏みながら、「マル金変化!」と唱えることで、千両箱のような箱から変化テクターが飛び出す。そして、金太郎がジャンプすると胸のテクターが装着(そのときはフルチンサービスです!)。そのまま肩、足、腕と次々にテクターが装着されて、逆への字型にニッと笑う。変化し終わると、「金太郎、あ参上!」と見得を切る(この見得を切るところはセンスがいい)。チンチン丸出しシーンは序盤にはなかったのだが、あざといデブショタ専スタッフが加入したのか途中から追加。デブショタファンにはたまらないバンクとなっている。
(ちなみにさらにあざといのは、金太郎のみならず、桃太郎、浦島太郎もチンチン丸出しになります。誰に対するサービスなのか分かりませんが、ありがとうハドソン、ありがとう広井王子!←ォィ)

金太郎のプロテクターの武器は、巨大なマサカリである。マサカリの柄の部分がバズーカになっており(これ考えた人、すごいなぁ・・)、マサカリバズーカを発射できる(ちなみに「KIN金TAMA」と書かれた弾が発射されますw←このへんのNASA開発のバカノリがすばらしい)。

また、マスカリストリーム(マサカリの先端から気流を発射する)と、マサカリビーム(マサカリの先から特殊光線を発射。なにか反則くさい)を発射できる。他にも技がありそうだが、残念ながらビデオ化されている話(24話まで)では、ここまでしか確認できなかった。ちなみに、物語終盤ではクマゴローと合体して「合体月の輪変化」というのが出来るらしい。一体どのような変化になるのか、一度見てみたいぞ(クマゴローと変な意味で合体してほしい)。

(個人的には、変化しないで金太郎コスのまま、肉弾戦をしてほしいところなんですが・・鬼に毎回赤い腹掛けをめくられて、弱点のチンチンを集中攻撃されるとか、おもしろそうなんたけどなぁ)


クマゴロー

クマゴローは、金太郎のことを「若」と呼び慕っている月の輪熊である。クマゴローデブショタ専説もあるが、おそらく相撲で戦ったときに、その強さ(とコスチューム)に惚れてしまい、家来になったのだと考えられる。クマゴローは、金太郎を背中に乗せて歩いたり、マサカリを代わりに持ち歩いたりと、家来のように行動している。クマゴローはなぜかソロバンを常備しており、パチンパチンとソロバンを弾いて、お金の計算をしている。元々クマにソロバンを弾く能力があるとは思えないので、おそらく金太郎が「もうかりまっか〜」とソロバンを弾くことに興味を持ち、自分も覚えてしまったのではないだろうか?((デブショタ)好きこそ物の上手なれと言いますし・・)

ちなみに、クマゴローの持つソロバンには占い機能がついており(金太郎にアピールするためにクマゴローが作った機能w)、これが良く的中する。たとえば、ソロバンに「197」と出ると「行くな」という意味だったり、「000000」が出ると「何をやっても一銭にもならない」という意味だったりする。本編を視聴した限りではこのソロバン占いは100%の的中率を誇っていた。

クマゴローは単なる金太郎の家来かというと、そうでもない。金太郎がヘマをやらかそうとすると、「〜ばってんだかや」(博多弁+名古屋弁?)という口癖とともに、金太郎に突っ込みを入れたりするし、先に説明したソロバン占いで金太郎にアドバイスを送ったりする。時には立場が逆転して、クマゴローのいうことを金太郎が聞いたりする。金太郎とクマゴローのコンビは、主従関係の域を超えて、お互いのことを良く分かっているように思えるのだ(もしかすると、クマゴローは平然と二足歩行しているし、足柄山財閥の家庭教師が着ぐるみを着て入っているのではないかと勘ぐり始めました←デブショタ専のw)。
金太郎はなにかにつけて、クマゴローに同意を求める場面が多い。つまり、これは金太郎がクマゴローを頼っているともいえる(家来兼、軍師的な扱いなのかも)。

金太郎 「なぁ、クマゴロー?」
クマゴロー 「はい、若のおっしゃるとおりで」

金太郎が足柄山家を飛び出したときも、金太郎の思惑をいち早く察知していたのはクマゴローであった。普段は「世の中金や〜」と、銭儲けに固執している金太郎だが、実は彼が隠している男気を一番良く理解しているのがクマゴローではないかと思う。金太郎が潜在的に持っている大物ぶり(商売人としても、人間としても)と、ここぞの場面で頼れる男気に惚れているのだろう。



金太郎のCVは、渡辺久美子さん。渡辺久美子さんといえば、機動戦士Vガンダムのカテジナさん、デジモンフロンティアの友樹、そして現在ではケロロ軍曹で大活躍されている。金太郎のボイスは大熱演されていて(ケロロ軍曹とノリが同じ)、渡辺さん以外じゃこのノリは出せないだろうというくらいハマッている。あまり声優さんのことは詳しくないが、関西弁がとても上手だし、本作で渡辺さんのギャグ系キャラの才能が一気に開花したのではないだろうか? 勢いがあるというか、ともかく金太郎はハマリ役だ。

ところで、「桃太郎伝説」のCVは、ちょっと特殊だ。俺は当時、このアニメが放送されているのを知らなかったが、後からこのアニメの名前を聞くようになった。というのも、インターネット等で「鎧伝サムライトルーパー」を調べると、サムライトルーパーの声優陣(NG5)がそっくりそのまま「桃太郎伝説」に出演していたというからだ。例えば、本ページで考察している「金剛のシュウ」のCVをされていた西村智博(西村朋紘)さんは、クマゴローのCVをされていた。渡辺久美子さんもサムライトルーパーには、「山野純」という少年役としてレギュラーをしていたのだ。だから、金太郎とクマゴローのやりとりを聞いていると、トルーパーのシュウと純が掛け合い漫才をしているように聞こえてかなり笑える。
当時、大人気だった声優陣を揃えたのは、いわゆる女性ファン層を取り込もうという狙いがあったのだろうが、キャラクターがあまりに幼児化していて、チンチン丸出しの桃太郎や浦島太郎に萌えたのか甚だ疑問ですが・・



金太郎の愉快なお供。クマゴローの日記


金太郎の家来になったクマゴローさん。しかし、日記を見るととんでもないデブショタっぷりが発覚しました(日記では自分のことを「わし」と呼んでいるようです)。

○月×日 晴れ
森の中を食べ物を探して歩いていると、なぜか「いまここで勝負だ!」と声がした。珍しく人間がこのクマゴロー様に相撲で挑戦しようというのだ。しかし、見るから年を食ったおっさんだった。こりゃわしの趣味ではない。おっさんのケツを触っても仕方ないので、「ガルルルゥ!」一喝したところ、あっという間に逃げていった。まったく最近の人間どものなんと根性のないことか。もっと可愛いデブっ子のお尻を触りたいばってんだがや。

△月●日 晴れ
最近、デブ少年が森のクマどもを相撲で倒しているという。どうせデマだと思い、遠目から様子を伺っていると、ほぼ素っ裸の格好に、赤い腹掛けが一枚のかわいいデブっ子が登場。あまりの大胆な格好に1年分の鼻血が吹き飛んでしまった。世の中にはまばゆいばかりの原石が転がっているではないか。物陰に必死に身を隠しながら、少年の全身を舐めまわすように見てしまった。ぷにっとしたもち肌、後ろから見ると全裸、見えそうで見えない大事なトコロ。なんてエロい格好をしているだがや。しかも、とても威勢が良くて元気で、わし好み。一刻も早くあの子と相撲をして密着し、仲良くなってあんなことやこんなことをしたいばってんだがや。

×月○日 晴れ
あのデブっ子の名前は「金太郎」というらしい。腹掛けに「金」の字があったので、そのまま「金太郎」とは。直球一本な名前に大物さを感じる。さっそく金太郎と相撲勝負をするために、子分のクマを伝令に出したがや。あの子を相撲で負かした後、倒して押さえ込み、やりたい放題してしまう妄想をしただけで、ヨダレが垂れてくる。きっと金太郎もわしのテクニックにメロメロになるばってんだがや。わしの予感はよく当たるだがや。

□月×日 晴れ
ついに金太郎との対決の日がやってきたがや。金太郎と組み合った瞬間、ぷにっとした肌の触感が全身を貫いた。やはり密着するのは太った男の子に限る。興奮してきたので、金太郎をさらにギュッと抱きしめる。そしてドサクサに紛れてお尻を触って見る。柔らかくてキズ1つない極上ものだがや! もはやこれは相撲ではなく、わしの一方的な陵辱行為になるかと思われたが、金太郎は強かった。もう少しでチンチンに手が届く瞬間、金太郎は「なんや、そないな力でわいは倒せへんで!」と叫ぶと、わしはあっという間に30m以上投げ飛ばされてしまった。まさか、こんな怪力の子供がいるとは!しかもどうして関西弁なんだばってん! わしは気絶しながらも、このときあの子との運命を感じずにはいられないばってんだがや。

△月○日 晴れ
昨日の金太郎の肌の温もりが、まだ手にしっかりと残っている。わしは決めた。勝負には負けてしまったが、金太郎を「若」と呼び、これから永遠の家来となりご奉仕するのだ。それが相撲に負けたことに対するわしのケジメだ。「若」の体をすべてケアするとなれば、体をあんなことやこんなことまでやりたい放題ばってんだかや。そして「若」はわしのテクニックに今度こそメロメロ。我ながらナイスなアイデアだ。相撲には負けたが結果オーライだがや。

×月□日 晴れ
偶然を装い、金太郎の散歩の時間に合わせて、待ち伏せをする。この瞬間のために用意しておいた「若は男の中の男。どうか若の家来にしてばってんだがや」というセリフを吐く。高鳴る鼓動を抑えて伝えたつもりであるが、若は笑いながら「よっしゃ! 今日からお前をクマゴローと呼ぶで。わての子分になったれ」と優しくお許しを出してくださったがや。なんと「クマゴロー」という名前まで覚えていたくれていたとは・・。なんたる至福の誉れ。若、一生ついていきますぞ! この暖かいお言葉にわしの胸は躍り、興奮して眠れそうもない。あぁ、若と早く1つになりたいばってんだかや。

☆月■日 晴れ
今日は若と初デートならぬ初お供。若は「クマゴロー、行くで〜!」と平然とあの格好のまま背中にまたがってきたがや。背中に感じる若の小さなチンチンの膨らみは、まさに至上の喜びとでもいうべきか。さらに険しい山道を走ると、案の定チンチンがボッコンボッコンと背中に突き刺さりまくる。若は「飛ばしすぎや!」と声を荒げていたが、そんなことはお構いなしだ。たぶんキンタマが相当に痛かったのだろうが、背中に感じる生々しいチンチンの感触は、若との永遠のメモリーとして残しておくばってんだがや。

△月×日 曇り
若が寺小屋に入学することになったがや。相撲ばかりで勉強をしたことがない若は、予想通り寺小屋で問題児となってしまった。業を煮やした若は、ついに足柄山財閥を離れる決意をされたのだ。まだお若いのになんという英断。若は財閥の建物を壊しまくり、最後にはお父上に若は勘当されてしまったがや。若は「わいの計画通りや、なぁクマゴロー?」と強がってはいたものの、涙を必死に隠されておられた。なんともおいたわしや・・。だが、若は必ず将来の足柄山財閥を継ぐお方。そんな若の男気にわしは惚れているばってんだがや。

★月△日 晴れ
今日から若とたった2人での生活が始まったがや。一体、どんな生活になるのか想像するだけで頬が緩んでしまって困る。そんな若のために、愛の占い機能付きソロバンを作ったところ、これが偶然にも良く当たり、若も気に入ってくれたようだ。何でも作ってみるもんだ。若の腹掛けが気になって仕方ないので、大胆かとは思ったが何気なくベロッとめくったところ、「何すんねん!」と真っ赤になって下を向いてしまったがや。若もまだ清純でウブな少年ということか。人前でおちんちんを見せるのはかなり恥ずかしいらしい。いまは、毎日の食べ物にあり付くのも一苦労の生活だが、わしは若のチンチンを見ただけで、お腹がいっぱいになったがや。

□月△日 晴れ
なかなかお金が思うように工面できず、野宿する日が多い。せっかく夜は2人きりなのだから、寝る前の相撲稽古と称して、若のプニッた体を触りまくりたい。しかし、家来という立場上、それが出来ないのが残念でならない。横で無防備に大の字で眠る若の姿が眩しい。毎日オカズにしているのだが、もはやガマンの限界に近い。思いっきり抱きしめたいばってんだがや。

○月△日 晴れ
欲望を満たすために、若が寝たあとに腹掛けをベロッとめくり、「チンチン観察日記」を毎日つけることにしたがや。どさくさに紛れて、若のプニ腹を優しく撫でて見たりするが、特に気づいていないようだ。ちなみに、若のチンチンはまだまだ未成熟だが、日に日に立派になっていることは、このクマゴローが肌で感じている。いつか、成長した若と「合体月の輪熊」を完成できる日がくると願い、明日も金儲けに精を出すばってんだがや。

以上、とてつもなくくだらない妄想日記でした。

最後に

「桃太郎伝説」の後番組として「新桃太郎伝説」という番組があり、こちらにも設定は違えど金太郎が登場する。ニコニコ動画で数話確認したが、金太郎がゴーグルをつけて、数珠をたらして沙悟浄のようになっていた。さらに鎧はSDガンダムのようになって、かなり路線変更はされているらしい。萌え要素がかなり減っているような感じがして、見ていないのだが・・。
また、正統派は桃太郎萌えなのかもしれないので、桃太郎、金太郎のショタ二段構えで視聴してみるのもアリだと思う。(さらに浦島太郎、竜神太郎、一寸法師なども視野に入れると、幅広いショタアニメです)
金太郎の萌えどころは、なんといっても金太郎のコスチューム。ある意味裸よりもエロい格好を平然と晒している金太郎に萌える。そして渡辺久美子さんの迫真の演技。性格的にはちょっと問題があるが、そのあたりは虚勢を張っているという妄想をすれば、可愛いキャラクターに変身する。俺が個人的に金太郎コスが大好きだというのもあるが、ぜひ一度視聴してみてください。


使用している画像、台詞等は「桃太郎伝説」VHSビデオVol.1〜Vol.12より引用させていただきました。著作権は株式会社ハドソン、さくまあきら、テレビ東京に帰属します。

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